あらすじ
軍師に姜子牙(きょうしが)(太公望)を得て紂(ちゅう)王討伐の軍を興した周の文王は、征途なかばにして世を去った。子姫発(きはつ)が後を嗣ぎ武王を名乗る。一方、都朝歌(ちょうか)では、千年の狐狸精妲己(だっき)(妲妃)欺弄されて、紂王が自堕落な日々を過ごしていた。諸侯は相次いで旗揚げ、武王を盟主と仰いで会盟の地孟津(もうしん)へと兵馬を進める。(講談社文庫)
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奇想天外なキャラがつぎつぎ登場して、それぞれに必殺技があり、あいまみえて(「戦うこと二十合」とか)散っていく(一道の魂魄が封神台へ飛ぶ)という中盤。いちおうそれぞれのキャラにもバックストーリーがあって、そこにたどり着くまでが軽く描かれる。
虚空に金鞭で輪を描いてうんぬんという描写もあって、読んでいるうちに「これアベンジャーズじゃん!」となったのだけど、ツイッター検索してみたらもうさんざんツイートされていた。そうだよね(笑)
しかし小説としては17世紀ごろ成立した物語だということを考えると、今のキャラクター小説(映画)やRPGと親和性があるっておもしろいなあと思う。
姜子牙に見込まれてむりやり武将にさせられた元木こりの武吉が、だんだん技を身につけて活躍していくのがいいな。仙界から力をさずかった超人が多いなかで、異色の存在です。
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武成王が西岐へ。追う聞仲。
で、ここらへんから崑崙山VS金鰲島の仙人のバトル勃発!
一聖九君のダンジョンみたいな十絶陣を、
十二大仙が攻略するという展開に(^^;
人とか仙人とか道士とか、やたら登場し、死にまくります。
趙公明も聞仲もあっけなく・・・。
ダンジョン突破(?)も戦闘も、なんだか悠長、冗漫。
でも、この話を読んだり聞いたりした中国の民衆は、
仙人等のお偉い方々が人並みの失敗とか、
紂王が昏君と怒鳴られるとか、
色恋とかやらかすのを、楽しんでいたのだろうなぁ。
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初めて読んだ中国古典。
・・・モチロン漫画に感化されて★
読んだの随分前だからあまり覚えてないけど、取り合えずスラスラと読めたのは覚えてる。
やたらと登場人物多かったりで複雑だが。
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仙人ってもっと雲の上の存在だと思っていました。そんな仙人たちも1500年に一度仙界あげての大戦争をして殺し合いをしなければならないとか。巻き込まれるほうはたまったものではないです。
でも小さなことにこだわらないのが仙人なんでしょうか。とにかくぶっとんでます。
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上巻より更にさくさく死人が出ます。一杯殺さないといけないので仕方ないんだけど、皆あっさり殺されちゃう。聞仲ですらあの扱いはちょっと可哀想な気が…。人物多すぎて段々頭が混乱します。誰が誰の弟子だったっけ?とか。
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面白かったのは十絶陣と、土行孫の章。
前者は生死をかけた陣の筈なのに、緊張感が無い気がする。
そのギャップが面白かった。
後者は漫画版に輪をかけた土行孫っぷり。
全体を通してみると中盤以降、舞台が限定されての合戦になるので、
その繰り返しが退屈になってくる。
大体の役者はもう揃ったはず、下巻でどのような展開になるか楽しみ。
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中巻では、太公望を軍師として迎えた周が、紂王討伐のために軍を興して、敵方を蹴散らしていきます。仙界の闡教と截教の抗争が下界の戦いで顕在化し、様々な仙人たちが太公望一行あるいはその敵方に加勢。仙人含め人がばったばったと死んでいきます。あまりに多くの人が出てきてはすぐやられて「魂魄が封神台に向かっていく」ため、登場人物は覚えられず、感情移入もできないまま、読み進めてしまってます。一瞬にして状況を覆してしまう宝貝の存在にも未だ馴染めず。宝貝を持たないのに随所で活躍している武吉と子供らしい言動で場を和ませる黄天祥が個人的に好きです。頑張れ人間。
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段々面白くなってきた。
私としては、妲妃さえ倒せばそれでいいじゃないかと思ってしまい
殺戒とか天数とか、面倒くさく感じ。
その辺りが、分かり易い正義の勇者の物語、ではない。
聞仲だって可哀想だと思うのだが。
宝貝の設定も、最早なんでもありというか、
いくらでも無敵にできるし、いくらでも穴を作れる感じで
微妙に感じます。
Posted by ブクログ
フジリュー版でかなり盛り上がったバトルがあっさり終わるのが意外だった。特に四聖や趙公明辺りの戦闘が...雲ショウ三姉妹もすぐに死ぬし...
まあ、話が早く進んでいいのだが。
「一道の魂ばくが封神台へと飛んだ」の文章は印象に残る。