安能務のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
奇想天外なキャラがつぎつぎ登場して、それぞれに必殺技があり、あいまみえて(「戦うこと二十合」とか)散っていく(一道の魂魄が封神台へ飛ぶ)という中盤。いちおうそれぞれのキャラにもバックストーリーがあって、そこにたどり着くまでが軽く描かれる。
虚空に金鞭で輪を描いてうんぬんという描写もあって、読んでいるうちに「これアベンジャーズじゃん!」となったのだけど、ツイッター検索してみたらもうさんざんツイートされていた。そうだよね(笑)
しかし小説としては17世紀ごろ成立した物語だということを考えると、今のキャラクター小説(映画)やRPGと親和性があるっておもしろいなあと思う。
姜子牙に見込まれてむり -
Posted by ブクログ
ネタバレ漫画のおさらい+αっていう感じ。
太公望があまり出てこない話を読むと、寂しくなるんだよねぇ。。。
【気になった文】
「戦争は、大きく重い球のようなものである。転がり出すまでは時間がかかる。しかし一度転がり始めれば、自らの重さゆえにそう簡単には止まれない。止めることはできない。」(『封神演義 導なき道へ』(藤崎竜・吉上亮))
「知るほどに知らないことが増えた。」(普賢真人『封神演義 導なき道へ』(藤崎竜・吉上亮))
「我々は自らの運命を自ら切り拓いていかねばならぬ。」(元始天尊『封神演義 導なき道へ』(藤崎竜・吉上亮))
「目的は同じであったとしても、その手段が違えば争いは避けられない -
Posted by ブクログ
演義というので「三国志演義」のような戦国歴史小説と
思ってたら、とんでもない!
中国のSFファンタジー長編小説。
それも、大体の成立は十六世紀半ばで、明の時代。
日本では足利時代というのには恐れ入る。
商王朝の紂王に妖狐妲己が絡むことで、朝廷は乱れ、
仙界から姜子牙(太公望)が封神の責任者を任じられて
下界に降り、周の文王になる姫昌と出会う。
商周易姓革命の歴史的ドラマに、道教・・・仙人が絡んで、
秘密兵器の宝貝やら、仙術やらの使用で、ハチャメチャ!
どうも、意訳を含んだリライト小説ですが、
そのせいか長編なのにさくさくと読めますし、
登場人物も個性的&魅力的になっています。