山田章博のレビュー一覧

  • 猫の遊ぶ庭 ~気まぐれ者達の楽園~
    レトロというのも烏滸がましいおんぼろ学生寮の汚部屋に住む蒸留水飲んで育ったような受けと、仕送りを止められた好青年ぽい院生の攻めのお話。
    成人はしていても初心で大人になり切れない彼らの恋は不器用で可愛らしい。
    理不尽も非常識もまかり通る寮内に住むのはやはりそれなりの人物が多く、この寮に住む彼らの20年...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    ハーディ ハゲタカ2.5

    日光・金谷ホテルをモデルとしたミカドホテルの松平貴子を主人公とする、ミカドホテル奪還劇。前作で世界的リゾートホテルグループの傘下となったミカドホテルを奪還するまでの話。先日、日光・金谷ホテルを訪れたこともあり、描写がありありと想像できたことで非常に面白かったが、今回はどち...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    テンポよく話が展開して、サクサク読めるが、終盤に暗殺が多すぎて暗いイメージになった。

    続きがきになる楽しさがあり、順番が逆になってしまったが、このハーディからレッドゾーンの順で読めたらもっと楽しめたと思う。
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    リゾルテ・ドゥ・ビーナス内の激しい権力闘争に巻き込まれつつも、傘下に入ったミカドホテルを自身の手で取り戻すべく奮闘する松平貴子。香港の大富豪・将陽明とその孫の賀一華、そして将の娘の美麗はそれぞれの「野望」を抱き、ありとあらゆる手を使いながらリゾルテ・ドゥ・ビーナスを攪乱していく。貴子は魑魅魍魎を相手...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(上)
    真山仁さんの代表作・ハゲタカシリーズの登場人物であるミカドホテルグループCRO・松平貴子が主人公の当著。
    ミカドホテルグループは外資のビーナスグループの傘下に入っているのだが香港の大富豪・将陽明は、貴子に対し”見返りの無い援助”を申し出る。ただより高いものは無いと考える貴子は、将の提案を怪しむも、将...続きを読む
  • ロードス島伝説5 至高神の聖女
    年を取ったせいか、妙に涙脆い。ロードス島伝説の完結編となる本書を読み終えた今、本編のロードス島戦記とは打って変わって、ペシミズムが全体を覆っているかのようだ。
    魔神王を倒した六英雄たちのその後に輝かしい未来はなく、隠棲を遂げる者や再び合い見え、討ち死にする者、自らを犠牲にする者、各登場人物全てに諦観...続きを読む
  • ロードス島伝説 永遠の帰還者
    中学・高校の頃、『ロードス島シリーズ』はもう純粋に面白く、RPGの世界を独力で何か形として残したいという願望を理想的に具現化したものとしてワクワクしながら読んでいた。
    しかし大学、そしてつい最近になっては読書遍歴を重ねて目が肥えたせいか、過去の遺産にしがみついて書かれた付録として捉えていた。

    しか...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    最初の130ページを読む限りは、貴子がビーナスの役員としての成長物語、金色屋の女将を解任したあたりまでは完全な旅館再生物語かと思いきや、一気にスパイ小説っぽくなっていった。
    特に下巻になると、ますます加速する。迫る中国共産党の不気味な影。
    あっさり人が死にすぎ。
    モニカの最初の威勢の良さはどこへやら...続きを読む
  • ロードス島伝説4 伝説の英雄
    ロードスを描く時の水野良氏の筆致は、クリスタニアを描いた時のそれとは全く以って異なる。後者のそれは暗中を模索しているような危なげな様子であるのに対し、前者のそれは、湧き出る物語を紙面へと落としていくようで淀みが無い。

    今回の結末に是非はあろう。密を省き、抄に徹したその物語は読者を満ち足りた気分にさ...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    相変わらず面白い。
    鷲巣はほぼ登場しないが登場人物に微妙な影響を及ぼしている。日本、フランス、中国の3つの国の人間たち思惑が交錯する。
    フランスのホテル経営と日本の旅館業の考えの違いが浮き彫りに。
    日光の美しさにあらためてシーズンオフに行ってみたくなった。
  • ロードス島戦記 ファリスの聖女 電子版(上)
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    下巻はテーマが一変してスパイ小説になりました。アランの死の真相もわかりました。面白かったのですが、中国の恐ろしさを感じました。さすがにノンフィクションではないですが、本気の中国(アメリカもそうでしょうが)は何でもありで、なきにしもあらずと思わされます。
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(上)
    ミカドホテルを元オーナー松平貴子がとり戻そうと奮闘、記憶を失った中国人の女スパイ美麗の復讐と交錯、そして、ちらつく鷲津政彦の影…。誰が見方でだれが敵なのか、陰謀渦巻く国際的な謀略の中、彼女はどう切り抜けていくのか。題名の通り「我慢強い」彼女を応援しながら下巻へ。
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(上)
    ここまで相手と自分のことを俯瞰して商談するのってすごいよなと毎度思う小説。このくらいの余裕と熱量持っていたい。
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    サムライキャピタル ゴールデンイーグル鷲津が、
    いつ登場するのか 期待していたら、ふーむ。
    現れなかった。
    それが、この物語のおもしろさかもしれない。
    ミカドホテルグループ 松平貴子の活躍が見もの。
    将陽明の 若い頃の初恋が 巨万の富を得ても、
    結局忘れられないと言う 『未練』がテーマなんだね。
    ...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(上)
    ミカドホテルグループのCRO 最高再生担当責任者 
    松平貴子を軸に、物語がすすんでいく。
    リゾルテドゥビーナスの社長 フィリップビーナスに
    評価されて、取締役に。
    アンリドヌーブ社長、モニカバーンスタイン副社長の確執。
    貴子は 熱海の温泉 金色 を立て直すように言われる。
    そんな時に ビーナス会長が...続きを読む
  • ハゲタカ2.5 ハーディ(下)
    手に汗握る展開で一気に読んでしまいました。
    とっても面白い。大満足でした。
    1つ残念だったのが、もともと、金融小説の色が濃い一連のハゲタカシリーズ。ただし、今回に関してはそれに、国際謀略の色が加わりました。物語を読み進むにつれ、どんどん国際謀略の色が濃くなり、最後には完全に染まります。
    も少し金融の...続きを読む
  • 紅色魔術探偵団
    中華風をベースに中東やらヨーロッパやら日本的なテイストが混ざり合った独特の世界感。たまらないですね。主人公の小悪魔が綺麗。
    王道のショートストーリーで、この独特の世界観故、UFOが出てこようがさまよえるオランダ人が出てこようが違和感なく取り込めてしまうのが凄い。
  • 紅色魔術探偵団
    "「道士さま!!」
    「こらこら俺は悪魔だよ」
    「え 悪魔?すると夜眠る時に使う…」
    「そりゃまくらだ」
    「すいません 疲れてるとダジャレしか出なくて…」
    「わかるわかる」"[p.89_悠々飯館の怪・梨華ご乱心!]

    衝動買いだけど面白かった!マッド・サイエンティストと助手の美少女と小悪魔の3人による...続きを読む
  • 猫の遊ぶ庭 ~気まぐれ者達の楽園~
    短いけど、いちゃいちゃが見れて良かった。
    前巻より夫婦然としてるところが良い。女の子ライバルも現れ、お互い嫉妬したりで、良い刺激があって面白かった。