山田章博のレビュー一覧
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ネタバレ明楽の表紙!
赤い髪の毛をひとくくりにして、戦う女性の姿は、なんとなく十二国記の陽子っぽさあるよね。
外伝を残して本編はこの4巻目で終了ですが、1巻からずっと思っていたことがある。
世界観がだいぶ違う世界のこと書かれているから馴染むことから始まるけど、馴染んだ後でも戦いのシーンなんかは、結構置いてきぼりになる瞬間がある。
ん?今どう動いたの?
どういう状況になったの?
と。
二大主人公の灯子と煌四でさえ、『何がどうなったのか分からない』状況に陥るシーン(戦闘シーンであったり、神族や〈揺るる火〉に関わるシーン)があって、
それを読んでる読者も分からないという置いてきぼり。
元も子もない -
Posted by ブクログ
ネタバレ第二巻の勢いそのままに、炎魔との戦いから始まる第三巻。
↓ネタバレ↓
炎魔と戦うために集まってきた首都の火狩りたちが、クンが蜘蛛の子だとわかると途端に矛先をクンに向けて、炎魔をほったらかしにクンへ攻撃する様というのは「人間だなあ」と顔を顰めて思います。
善と悪・正と偽、状況や背景を考えずにどちらかを区別しようとするのは、火狩りだけじゃなく、すごく人間らしい思考というか、そういう人の多さに最近は疲れ気味でした。
人というのはどこかの組織に属して、
身内と外の人を隔たせて考え、
集団の意向と個人の思考と、何かの“考え”に正しさを見出して、
その正しさからはみ出さないように生きているものだ -
Posted by ブクログ
ネタバレついに首都に着く!
ついに灯子と煌四が出会う!
高揚感が貫くように始まる第二巻は、怒涛の展開であれやこれやといろんなことが巻き起こって、読み終わって「ふぅ」と一息をつくほど。
神族に対しての猜疑心、燠火家の違和感、一巻目でジワジワと感じていたことが、第二巻で物語が進みながら、灯子や煌四の行動の中で露わになっていきました。
燠火家も神族も蜘蛛も、自分たちのことしか考えていない。
まあ、生き物というのは自分たちのことしか考えないことが基本で、そこに余裕があれば周りにも目を向けられるものかもしれない。
そんな生き物の道理というものは灯子や煌四も同じではあるのだろうけど、そこに純粋な思いがあるの -
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ネタバレ十二国記好きとしてはテンション上がざるを得ない、山田章博さんイラスト!
山田さんがイラスト描かれてるってだけで、面白いって確信して読み始めるわ。
がっつりファンタジーは、その世界観に慣れるまでは読みづらいよね。
火狩りの王は、日本の名前・日本的な雰囲気の世界だから、文字が受け入れやすく読みやすいところがファンタジーの世界に入り込みやすくてありがたい。
主人公の灯子たちが暮らすのは、なんとなく想像する雰囲気的には、文化や暮らし向きなんかは江戸時代くらいの感じかな?と思うような感じなんだけど、
実はそれが文明的にもっともっと発達した過去を持つ、転落した世界だというのが斬新。
読んでいるとその -
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Posted by ブクログ
ネタバレ終盤になってもどう物語をたたむのか全く想像できず、寧ろ手揺姫の正体や工場が行ってきたことなど驚かされること多数。
強いと思っていたキャラも退場しちゃうし、どうなるんだと思っていたら、思いのほか静かに終わっていって驚いた。
劇的なカタストロフィはないだろうなとは思っていたけれども、ここまで淡々と終わるとは。
確かに多少世界は変わったかもしれない。
でもそれは、例えば首都を離れた村に住む人たちにとっては、ほんの些細な変化。
姫神さまの分身さまがいなくなったとか、火狩りの人たちが常駐してくれるようになったとか、その程度。
あれだけの大冒険をし、伝承にある「火狩りの王」になった少女(結局は他のふさわ -
Posted by ブクログ
山田章博さんの描いた表紙に惹かれてつい手にとった一冊。十二国記も担当した山田さんの挿絵は最高で、それぞれの挿絵は時間をかけてじっくり見るようにしてる。
作品の設定は面白い、今後どうなるか非常に楽しみ。2人の主人公の話が交互に展開されていく。それぞれの情景のイメージがしやすい書き手とおもう。
ただ読んでいく上で気になるのは、その情景を丁寧に書きすぎて逆に読みにくくなっているような気がする点。「あれ、これ伏線なのかな?」と勘繰ってしまう描写が度々感じられたけど、結局特に深い意味はなかったりする。
まぁ、そういうスタイルなんだろうな、と思いながら読み進めていきたいとおもう。