あらすじ
一度は神宮にたどり着くも、神族の力により黒い森に戻されてしまった灯子たちは、ふたたび神宮を目指して動き始めた。煌四は炉六とともに海を越えて首都に戻り、妹の緋名子を探すことに。一方、森で〈蜘蛛〉が生み出したという特別な虫を探す灯子と明楽は、ある神族と出会い危機に陥るが……。はたして彼らは願い文を姫神に届けることができるのか。千年彗星〈揺るる火〉が、最後に下した決断とは? そして、伝説の「火狩りの王」は生まれるのか――。新たなる王道冒険ファンタジー、堂々の完結作!
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平坦
物語には見せ場があるのが常だと思いますが、大きな見せ場というものがなく1人1人の日常の繰り返しといったお話でした。前巻から続く事件は、日常とは言い難い事件ですが、そこに生きる人の選択は日常的だったという印象です。
Posted by ブクログ
最終巻です。ここまでジェットコースターに乗っているような展開が続き、最終巻はやや、まとめ的なちょっとスピードが落ちた感がある展開です。
いやぁ、おもしろかった。
久しぶりに開始から終了まで、いっさいダレることなく、読み応えある物語でした。
登場人物にスーパーマンが誰もいないというのがいいですね。書いている側としてはご都合主義が出来なくて難しい展開となると思いますが、実にうまくまとめてます。
犬たちが一匹も死ななかったので、さらに評価アップ!!
Posted by ブクログ
読み切るのに随分と時間がかかってしまった。
世界設定やら登場人物達の置かれた境遇等々ちょっと理解の難しいところがあった。
絶望的な結末ではないものの大団円と言う終わり方でもなく・・つまらなくはなかったけど、やっと読み終えたなと言う達成感が強い。
Posted by ブクログ
大団円。異能もない少年少女の活躍がまぶしい。破壊を免れ、神族の支配から解き放たれた人間の世界を、これから火狩りたちと少年少女たちがどう育んでいくのか、思いは未来を馳せる。
Posted by ブクログ
第1巻からはじまる序盤は興味を持って読みはじめましたが、終盤に近づくにつれてだんだん疲労感が・・・
なんとか読み終えたという感じです
作者もなんとか描ききったという感じがします
上橋菜穂子さんの作品よりも想像力がいり、ファンタジー度は高めです
終盤は主人公達の思考が混乱しているのか、著者の思考が混乱しているのかといった様相でした
去ったキャラクターと生き残ったキャラクター、その差はどこにあったのか
生き残った者たちも万全ではなく・・・
この後半を映像化するのは、大変そう
Posted by ブクログ
テーマは「火」
かつて人間が火を征していた時代から、神族が火を支配する時代となってから物語が始まる。
人間は火を得るために、火炎という獣と闘い、生き血ならぬ火種を得て暮らしていた。
とある時に、神族から火を奪い、再び人間が火を支配する時代に戻そうと神族、火炎と闘い、人間の街も、神族の宮も火炎たちの暮らす森も破壊され尽くされる…
このファンタジーには、どの世界が、誰が正しいか、ヒーローとか悪は明確になっていない。
それぞれ違う立場に立てば、何が正義かは見方も変わる。
神族の支配から解放されたものの、新たな神族を束ねる「火狩りの王」の下で、世界が復興されていく…
とにかく、長かったストーリー。
新たな世界がどうかるか、考えさせられるファンタジーに新鮮さを感じました!
Posted by ブクログ
やはり、SFテイストのファンタジー。
社会への警鐘として、統治者が統治を自己目的化して社会に生きる個々人の幸せを忘れると、その支配はおぞましいものとなる。統治者は、社会の構成員の幸せを考え、悩み続けながら前に進むしかない。
Posted by ブクログ
思ったよりあっさりした幕引き。ただ、灯子も煌四も、明楽も、皆それぞれに新しい世界の中で生きていくことができるのは何より。
灯子があっさりの村に帰って行ったのは意外だったが、旅を通して強くなって帰って行き、祖母の最期に間に合ったことも、厳しいようで少し不器用で優しいおばさんと再会できたことも含めての大円団。煌四と緋名子も2人生きていけるし、明楽も何とか本懐を遂げたし、何となく丸くおさまったなという感じ。綺羅は両親を亡くしてしまったけど、最初からそうであったようにきっと強く背筋を伸ばして生きていくのだろうな。
Posted by ブクログ
ここまでくるのが長かった……。
沢山の人が入れ替わり立ち替わり出てくるので、人物相関図が欲しくなりました。
アッサリと人の命が喪われていく最終巻、喪ったものたちを背負っていきるのはとても苦しそう。
一読では、それぞれの心の内を読み切れなかった気がするので、またじっくり読み返そう。
Posted by ブクログ
残念ながら1〜2巻ほどの求心力は感じられず。
大枠はいいんだけど、何やら詰め込みすぎな印象かな。
千年彗星は明楽が狩るような流れから、
灯子に自ら狩られに行く。
その理由がいまいち腑に落ちないうえ、
灯子は「火狩りの王」になることをあっさり拒否。
さんざん引っ張ってきた伝承とは一体…
そんな適当に統治者決めて、周りから認められるんか?!
Posted by ブクログ
明楽の表紙!
赤い髪の毛をひとくくりにして、戦う女性の姿は、なんとなく十二国記の陽子っぽさあるよね。
外伝を残して本編はこの4巻目で終了ですが、1巻からずっと思っていたことがある。
世界観がだいぶ違う世界のこと書かれているから馴染むことから始まるけど、馴染んだ後でも戦いのシーンなんかは、結構置いてきぼりになる瞬間がある。
ん?今どう動いたの?
どういう状況になったの?
と。
二大主人公の灯子と煌四でさえ、『何がどうなったのか分からない』状況に陥るシーン(戦闘シーンであったり、神族や〈揺るる火〉に関わるシーン)があって、
それを読んでる読者も分からないという置いてきぼり。
元も子もない言い方するならば、「作者さんは生み出す人だから、頭の中で状況・風景見えてるけどさー、こっちは分からんわ」って感じ。
その置いてきぼり感が、ある意味では、火狩りの優れたスピードや技、神族の人間離れした異能なんかを肌で感じるといえば感じるようにできてはいるんだけどね。
いい意味でも悪い意味でも、
小説を真っ白から生み出すという“創作”を感じるし、縦横無尽に書かれたから壮大なストーリーが出来上がったんだなというように思える。
人によって受け入れやすさにくさ、はある感じだなー。
この感覚が私的に星4の理由になっちゃう感じ。
そう思いながら四巻目までしっかり読んでいるという(笑)
不思議なのが、読んでも読んでも
その場面が白紙から描かれた世界観として読めること。読んでる側から描き出される文字という感覚に陥る。
そうやって、創作物としての『火狩りの王』と読者が追う文字とで乖離があるように感じられるのに、四巻後半にはその乖離が近づいて、ぴったり息を合わせて読めるようになる。
多分そんな感覚になるように書かれたのも、
日向理恵子さんの思惑によるものなのかも。
↓ネタバレ
そうして最後には灯子が〈揺るる火〉を狩り、火狩りの王が生まれ、また村に帰って物語は終わった。
1つの物語がしっかり終わったし、神族が統治する世の中から、明楽が中心となり築いていく世界になった。
それでも変化らしさを感じない収束。
ずっと物語で描かれてきた「繰り返す」ことが、これからも繰り返されていく、そんなことを感じさせます。
それでも命あるものは、その命を生きていく。
これだけ複雑で膨大で圧倒的な物語の語りたいことはとてもシンプルで、四巻の物語があることでシンプルさが際立ちました。
Posted by ブクログ
本物の火に近づくと燃えてしまう人体発火―そんな宿命を背負う世界という設定は斬新で、その世界を統べる神族との対決も緊迫感があってとても面白かったのだが、とても読みにくかった。文章を一回読んでもすっと頭に入ってこない。感覚的な部分もあって、錆びた頭ではなかなか捉えきれなかった。
後半になるにつれ、揺るる火には、水樹和佳子の漫画『月虹』を思い出した。
Posted by ブクログ
久しぶりに怒涛の没入っぷりで
読み切りました!
…が、もやもやする部分も残ってしまった。
最後は発火病の謎が解けて
何らかの対処法があきらかになると
勝手に思っていたものですから。
あと、綺羅と両親の関係性。
なんであんな距離感だったのか
私には最後まで腑に落ちなかったわ。
とにかく、灯子がとても頑張り屋さんで
その行く末を案じて読みました。
これは「人」が
他者に委ねていた生きる術を
自分たちのもとに取り返す物語だったのかなぁ。
Posted by ブクログ
なかなか、終わらせ方に複雑な思いでいる。
以下、ネタバレ含みますので、注意。
ハッピーエンドにしてくれと言いたいわけではないんだけれど……。
結局「揺るる火」は、灯子がいることといないことで、選択の結果を変えただろうか。
彼女の「選択できない」思いは、果たして星を滅ぼす決定打となったかというと、疑問だったりする。
そして、灯子に託されたはずの「火狩りの王」の称号は、あっさりと明楽さんに渡されてしまう。
明楽さんが一番背負い続けて、大変だろうに、まだ背負わされるのか!
と思わず、驚いてしまった。
一方で、治癒の神族パワーがあったりするくせに、緋名子ちゃんは人間には戻らず、苦しい。
何も悪いことしていない、のなら、せめて楽な道を選ばせてやってくれと願う。
これは一つの結末の在り方なんだろうけど、灯子たちのレジスタンスは、真実を突き止められたとは言えても、現実を変えられたとは言えないような気がする。ディストピアファンタジーだったなぁ。
Posted by ブクログ
長かった〜
灯子、煌四それぞれの視点でストーリーが進んでいくからなかなか話が進展しなくて途中しんどかった...笑
壮大な冒険をした割にラストは意外とあっさり気味。
火狩りの王には灯子がなるんだろうとは何となく思ってたけどそういう感じなんだ...とちょっと意外。
大冒険した後のその後がどうなったのか気になる...
外伝はその後の話とかもあるみたいなので読みたい。
Posted by ブクログ
終盤になってもどう物語をたたむのか全く想像できず、寧ろ手揺姫の正体や工場が行ってきたことなど驚かされること多数。
強いと思っていたキャラも退場しちゃうし、どうなるんだと思っていたら、思いのほか静かに終わっていって驚いた。
劇的なカタストロフィはないだろうなとは思っていたけれども、ここまで淡々と終わるとは。
確かに多少世界は変わったかもしれない。
でもそれは、例えば首都を離れた村に住む人たちにとっては、ほんの些細な変化。
姫神さまの分身さまがいなくなったとか、火狩りの人たちが常駐してくれるようになったとか、その程度。
あれだけの大冒険をし、伝承にある「火狩りの王」になった少女(結局は他のふさわしい人に譲渡したので、対外的には彼女は王ではないが)も生まれ故郷に戻り、生活も元に戻った。
そのそばには、亡くなった火狩りから託された狩り犬はいるけれども。
何だか若くして余生を送っているような、そんな終わりだった。
結局、局所的に大きな変化があっても、世界全体からみれば、本当に些細なことなのかもしれないなと思い知らされた気がする。
当事者以外には、世界の変化も他人事なのかもしれない。