フランシス・ホジソン・バーネットのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいまだ未読だった名作児童文学を今さらながらに読んでみるシリーズ①(笑)。
子供の頃に放映されてたハウス食品の世界名作劇場シリーズに、「小公子セディ」というのがあったなぁ、と思い出して手に取った1冊。
最高。
名作。
傑作。
セドリックってば、絵にかいたようにパーフェクトな少年!
こんな完璧な“イイやつ”、現実にはいるわきゃないよね~、と分かってはいても、それに鼻白むことなど全くなく、無邪気で可愛く美しく賢い少年セドリックの一挙手一投足から目が離せない!
読んで清々しく、心洗われること間違いなし。大人にも薦めたい。いや、心汚れっちまった大人にこそ、薦めたい。
文体も内容も、装丁や挿し絵、ルビ打ちやら注釈など、隅から隅まで「ザ、児童書」なもんで、通勤電車で読むのはちと気恥ずかしかったけれど、途中からはそんなことは全く気にならなくなるほどのめり込んでいた(笑)。
文句なしの、★5つ、10ポイント。
2017.10.11.図。
※アニメ版を観てみたくなった。
※世界名作劇場みたいな良質のアニメシリーズ、復活されるべき。妖怪ウォッチだの、玩具メーカーの手先と成り果てた仮面ライダーシリーズなどより数十倍、子供に観せる意義がある。
※解説文で知ったのだけど、「小公女」も、同じ作者だったのね。(「小公女セーラ」ね)
※読んだのはこの版ではなく「少年少女世界文学館」という児童書全集のうちの1冊。(どうせ書くなら、レビュー数が多いところに書きたかったため)
※自分が読んだのは、村岡花子さんの訳だったが、他の方の訳も読んでみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
言わずとしれた海外児童文学の名作。酒井駒子さんの表紙に魅かれて購入。
訳者あとがきによると、旧来の訳が子どもに向けたなだらかな訳だったのに対し、今回は大人が読む『小公女』を意識したのだとか。私には翻訳の良し悪しは分からないけど、翻訳作品独特のクセや、古めかしい表現がなくて違和感なく読めた。
人名や展開にところどころ覚えがあって、懐かしさとともに昔読んだ記憶が蘇ってきた。話の筋が分かっているから、いつセーラが孤児になってしまうのか、逆にハラハラしながら読んだ。
セーラは子どもとは思えないほど人間として完成されていて、虐げられても優しさや誇りを失わない。でも、ミンチン先生のことが好きではないことや、飢えている時に拾った硬貨を届ける時の葛藤がちゃんと描かれていて、セーラも聖人君子ではない、一人の少女なのだということが伝わってきた。
大人になってから読むと、新たな発見があっておもしろい。 -
Posted by ブクログ
新聞の紹介文を見てどうしてもまた読みたくなって本屋さんで買ってきた。子供の頃大好きで何度も読み返した本。それにしても小公女や秘密の花園は文庫があるのになぜ小公子はないんだろう?
お母さんの「その人がいるおかげで、世界が少しは良くなるということそれが何よりも大切なことなのよ」って言う言葉に、おぉ〜と思った。最遊記(峰倉かずや)の「お前が死んでも世の中は変わらん。しかし、お前が生きていることで変わるものもある。」って言う三蔵のことばを思い出した。
再読する度に気になるポイントが違うから何度も読みたくなるんだなあ。大人になってから読むと突っ込みどころ満載。でもやっぱり好き!2013.1 -
Posted by ブクログ
岩波(少年文庫)の新刊で出た『小公子』を読んでみた。
やはり、名作なんだな、今読んでも面白い。
その昔、子どもの頃、最初に読んだバーネットの『小公女』『小公子』『ひみつの花園』は、集英社の母と子の名作文学・童話シリーズだったようだが、その後、小学館からでた少年少女世界の文学全集で読み直した覚えがある。
特に、愛読したのは『秘密の花園』と『小公女』でこちらは、大人になってから、念願かなって原書(ペーパーバック)とオーディオブックでもフルに味わうことが出来た。
『小公子』はそれほど思い入れ(記憶)はなかったのだが、読み出してすぐに話を思い出した。
まっすぐに愛情深く育ち、無邪気で優しい心を持ったセドリック、いや小公子フォントルロイの存在が、祖父の頑固で自分勝手だったドリンコート伯爵に喜びをもたらし、何かを愛するということをはじめ、心を開いていく様子は、よく出来た物語とはいえ、感動的なものだ。
あらためて読んでみると、アメリカ時代からのセドリックの親友たち、ディックやホッブスさんたちもなかなか魅力的な人柄で楽しいし、貴族の館、カントリーハウスの様子なども興味深く感じられる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2026.06.29
私にとって春の訪れは単なる「冬の終わり」の報せに過ぎなかったように思う。
気づいたら私の横を通り過ぎていくように季節が移り変わっていて、終わった後にああ、春だったなあと思うだけ。
だけど、秘密の花園にやってきた春は大きな大きな変化をもたらし、花園を美しく色づかせ、読むものの心も温かくした。
小さい頃は神様がいてー
「魔法」を強く信じるコリンを見てゆくうちにこの歌が頭に流れ出した。
メアリとディコンと関わることで自らを奮い立たせて健康になった少年が自身に鮮やかな色を取り戻す過程は大人になって凝り固まった私の頭をそっとほぐしてくれた。
娘たちの習い事の先生におすすめされて読んだ。
ノーストレスな本なんだ、と言っていた意味がとてもよくわかった。 -
Posted by ブクログ
岩波少年文庫にあるような定番の古典的な児童文学をちゃんと読んでおきたいとかねてから思っていて、岩波少年文庫ではないが、定番の古典的児童文学「小公女」を新潮文庫で見つけたので。
表紙の絵は酒井駒子さん。訳は畔柳和代さん。作者は「秘密の花園」と同じバーネット。
母親は亡くなっているが、裕福な父親の愛を受けて育った一人の少女セーラが、父の仕事のためにロンドンの寄宿制女学校に預けられた。
セーラは頭が良く、校長のミス・ミンチンに本当は好かれていないが、裕福なので贔屓にされていた。他の目立つ女子たちからは目の敵にされていたが、持ち前の空想力で自らの楽しい世界を築き、いじめられている子や煙たがられている子や人間扱いされていない召使いの子と親友になる。
そんなある日、父親が破産して亡くなったという訃報が入り、ミス・ミンチンの態度は一転。セーラは生徒ではなく、召使いとしてこき使われ、汚い屋根裏部屋に追いやられる。
今までの同級生たちから、召使いとして蔑まれ、食べ物はろくに与えられず、服はボロボロ。だけどそんなセーラを救っていたのは、「自分は本当はプリンセスである」という想像力と「お嬢様」であったときに優しく接していた友達。彼女たちは、夜遅くにこっそり屋根裏のセーラの部屋まで会いにきてくれた。そして、隣の部屋に住む以前からの召使いのベッキーも今や本当にセーラと強い絆で結ばれていた。
「元お嬢様」「親が亡くなっている」「逆境に負けず前向き」。なんか「世界名作劇場」の定番ストーリーみたいだな。うん?そういえば「小公女セーラ」って世界名作劇場の中にあったんだっけ?私は見てなかったけど。
そしてセーラは屋根裏部屋のネズミと友達になったり、窓から小鳥に餌をやったりして、孤独な時も友達を作るのだ。まるでディズニーのシンデレラ!
セーラは服がボロボロ過ぎて買い物に行かされた時、乞食の子と間違われたりもしたが、セーラに施しをしようとした、近所の良家の子はどんなにボロを着ていてもセーラは元は高貴な子だったと悟る。そしてこの家族がセーラのその後の未来を開く架け橋となり、最後に屋根裏部屋の「窓」を通じてとてもハッピーな展開になる。
いやあ、王子様こそ登場しませんが、まるでディズニー・プリンセスストーリーです^ ^ っていうか、「白雪姫」とか「シンデレラ」って元のグリム童話ではとても残酷な話なのに、ディズニーでは少女が夢見るプリンセスストーリーとして仕立てられている。その原型はこっちにあったんだね。
これでもか!というくらい虐げられて、「どんなに辛くても私は負けない」と前を向く主人公。その展開がちょっとしつこくて、おばちゃんにはちょっとしんどかった。けれど私やミス・ミンチンは決してわざわざ行かない屋根裏部屋の小さな窓から青空や雲や夕焼けや小鳥を見ることに小さな幸せを見出していたセーラのような少女にはその「窓」からやがて大きな幸せがもたらされたのだ。
私の中の屋根裏部屋の小さな窓も磨いてみよう。そして、子供達の屋根裏部屋の窓も曇らせないようにしよう。