法条遥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
思った以上に映画のままなので、映画を観てから読むか、読んでから観るかはよくよく考えてからのほうがいいです。私は原作を読む→映画を観る→ノベライズを読む、の順番でした。個人的には原作が好きなら映画は観ないほうがいいと思う。
ネタバレも書くので行数を空けます。
法条遥「リライト」原作からは色々な要素が取り払われて、よく言えばわかりやすく、悪く言えばとても薄っぺらいお話になってます。色々矛盾なく収めてるように見えるけど、ところどころご都合主義的になってるし、矛盾がないわけじゃない。そもそも過去のリライトが行われないので、この映画はすでにリライトになってない。では何をリライトかというと -
Posted by ブクログ
ネタバレ4つのプロローグから始まり、前作『リビジョン』で感じた違和感を序盤でちゃんと疑問として提示してくれて、『リライト』がそのまま作中作として存在して、メタミステリじみてきてますます好みの作品になっている。
だがしかし、その分とてもややこしく複雑になっている(ぎりぎりついていけてるかなって感じ)。
一応作中でお話を整理してくれている(んだろう)が、それを完璧に理解してるとは言えない。
まあ、時には分かったふりをして読み進めるのも読書する上での一つのコツだと思う今日この頃。特にこういうSFは。。。
ただそれでも最終巻『リライブ』でどういう結末を迎えるか気になることには変わりない。 -
Posted by ブクログ
前作『リライト』がめちゃくちゃ盛り上がる場面で終了していたからどう続くかと思ったら、全然別の人の話が始まった。『リビジョン』の主人公は未来を見ることのできる手鏡を所持しており、それを駆使して未来や過去(過去が見える理屈は作中で説明されるが、正直よくわからない)の自分と交信しつつ、生後間もない自分の息子が死んでしまう未来を変えようと悪戦苦闘する。
215ページと短い小説であり、主人公とその夫はほぼずっと盛り上がっている(息子を死なせたくないので)。盛り上がっているが、正直読み手のテンションとは乖離していた(未来視手鏡周りの理屈が釈然としないまま話が進むので)。最後に色々あるが、それもテンショ -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。これが一番面白かったかも。イマイチ何を言っているかよくわからないところもありつつ、1作目「リライト」のからくりや新事実もわかったので楽しめた。
でもやっぱり何だか置いてけぼり感があるんだよなー。説明がわかりづらいのか、私の理解力が足りないのか。2作目ほどではないにしても、一方的にどんどん話を進められている感覚は今回もあった。急に双子になった気もしたし…。
4作目で完結らしいんだけど、今回で終わりで良いのでは?というのが正直な気持ち。キレイに終わったと思ったんだけどな。
3部作と思い込んでいて4作目は持っていないので、買うか迷うところ。最後でスッキリできるなら読みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレはぁー、もう考えるの嫌になってきた。
わざとなのか、説明がわかりづらいんだよな。
もう気になったところが矛盾なのか、物語上のパラドクスなのか判断がつかなくなってきた。
時間SFというよりファンタジー色が強くなってきて、「何でもあり」みたいになってきたのも引っかかる。
『リライト』の物語を違う視点からひっくり返してくる、というのは面白かったのだが。
以下内容メモのため、ネタバレ注意。
※ネタバレ注意※
・岡部蛍=友恵
穂足から霞と保彦の話を聞いて、『リライト』を書く。
・坂口穂足
1992年の岡部町に転校してきて、友恵の家に住む。
保彦の物語が始まる前に、学校から脱出。
美 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『リライト』の内容が大きく関係している。
しかし、前作ほどの衝撃はない。
時系列がより複雑になってきており、説明が不足していて置いていかれる。
時間SFなら、時間が地続きの一本なのか、IF・パラレルワールドが存在するのかを明らかにしなければならないと思うのだが、本書はどちらも混在しているように思う。
過去に改変した場合、未来も変わるのか、新しい平行世界が生まれるだけなのかはっきりしない。
未来を見ることができる鏡も、見るだけで時空に干渉していくというのがいまいち理解できない。
そして、霞と邦彦にはパラドックスの修正が起こったのに、ヤスヒコには起こらなかったのか・・・・・・。
次巻『リ