法条遥のレビュー一覧
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シリーズ3作目。これが一番面白かったかも。イマイチ何を言っているかよくわからないところもありつつ、1作目「リライト」のからくりや新事実もわかったので楽しめた。
でもやっぱり何だか置いてけぼり感があるんだよなー。説明がわかりづらいのか、私の理解力が足りないのか。2作目ほどではないにしても、一方的にどんどん話を進められている感覚は今回もあった。急に双子になった気もしたし…。
4作目で完結らしいんだけど、今回で終わりで良いのでは?というのが正直な気持ち。キレイに終わったと思ったんだけどな。
3部作と思い込んでいて4作目は持っていないので、買うか迷うところ。最後でスッキリできるなら読みたい。 -
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ネタバレはぁー、もう考えるの嫌になってきた。
わざとなのか、説明がわかりづらいんだよな。
もう気になったところが矛盾なのか、物語上のパラドクスなのか判断がつかなくなってきた。
時間SFというよりファンタジー色が強くなってきて、「何でもあり」みたいになってきたのも引っかかる。
『リライト』の物語を違う視点からひっくり返してくる、というのは面白かったのだが。
以下内容メモのため、ネタバレ注意。
※ネタバレ注意※
・岡部蛍=友恵
穂足から霞と保彦の話を聞いて、『リライト』を書く。
・坂口穂足
1992年の岡部町に転校してきて、友恵の家に住む。
保彦の物語が始まる前に、学校から脱出。
美雪の担当編集者・相良となる。
・ホタル
西暦3000年のタイムパトロール。
保彦を追う過程で未来に帰れなくなる。
自らに暗示をかけ、美雪として過ごし、「時を翔ける少女」を執筆。 -
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ネタバレ『リライト』の内容が大きく関係している。
しかし、前作ほどの衝撃はない。
時系列がより複雑になってきており、説明が不足していて置いていかれる。
時間SFなら、時間が地続きの一本なのか、IF・パラレルワールドが存在するのかを明らかにしなければならないと思うのだが、本書はどちらも混在しているように思う。
過去に改変した場合、未来も変わるのか、新しい平行世界が生まれるだけなのかはっきりしない。
未来を見ることができる鏡も、見るだけで時空に干渉していくというのがいまいち理解できない。
そして、霞と邦彦にはパラドックスの修正が起こったのに、ヤスヒコには起こらなかったのか・・・・・・。
次巻『リアクト』に続くようなので、そこで解決されることを願う。
2017年5月26日
続編を読むために再読。
以下ネタバレ注意。
※ネタバレ注意※
『リライト』よりもわけがわからない。
前回読んだ時と同様の疑問が、なぜ霞と邦彦の存在は消えたのに、二人の子である保彦の存在は消えないのか?
坂口霞となった世界で、園田保彦が書店を訪れ、霞がリビジョンを使って保彦が体調を崩し、病院に行くまではわかる。
でも、どうしてそこにヤスヒコがいるんだ?
その時間軸では坂口霞なのだから、千秋邦彦との子供であるヤスヒコはそもそも存在しないのでは? -
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バイロケーションというドッペルゲンガーの現れる一つの現象を扱ったSFホラーミステリ。特にバイロケーションの設定が面白く、全く同じ記憶を持った自分が現れることの影響や、日常生活に与える不利益などを非常に分かりやすく伝えており、ホラー特有の日常に潜む恐怖という点はクリアしている。記憶が同じ存在の差異を見つけるための策などもよく練られている。可読性も高く、淀みなく読めた。展開の予測のつかなさやテンポなどもよく、結末の理不尽な感覚も作者の持ち味が出ていて素晴らしいが、全体的に細かな設定を積み上げたせいか、やや小ぢんまりと纏まってしまったのが惜しまれる。主人公の独特の境遇も仕掛けを予期はさせるが、真相は予想外ではあった。
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ネタバレ殺人事件で殺され、地獄に落ちた男が転生して真犯人を追う傍ら、現世でその恋人も犯人を追うという二重構造のミステリ。地獄の設定やシステムは非常に秀逸でスラップスティック。地獄編の描写は非常に面白かった。現世での女刑事である愛も著者特有の狂気に満ちており、その心理描写は上手い。ただ、地獄編の主人公である良太が一貫して現世に残してきた恋人の名前を出さなかったことと、愛の父親が婿入りという時点で、作品の大掛かりな仕掛けが粗方読めてしまったのは残念極まりない。理不尽を得意とする著者だからこそ、消去法で最も理不尽な可能性を考えたら容易く行き着いてしまう。ホラー寄りのせいか、ラストの悪魔の一人語りも理不尽を通り越して滑稽で、やや理屈に合わない感じもする。この辺りはまだミステリのロジックとホラーと著者のテーマである理不尽さが噛み合っていない所かもしれない。ネタは面白く、統合性も取れてはいるが、当初想像していた二重に追うミステリよりも、やや尻すぼみに終わってしまった。
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前々作『リライト』前作『リビジョン』から続くシリーズ3作目。『リライト』の裏側の真相が明かされており、事態はより複雑化しエントロピーの増大した構成となっている。パラドックスの穴をつきつつ、矛盾を改めて演じ直すというのは分かりにくいものの、その真相は圧巻で非常にロジカルなものとなっている。前2作にあったホラー的な要素はやや薄れているものの、代わりにSF色とミステリ色は濃くなっている。理不尽を結末に置くことの多い著者ではあるが、今回はその理不尽さは動機になっている趣が強く、理不尽に演じ直す(リアクト)していく様は非常に面白かった。余談だが、文章は個人的にはかなり好みで複雑な構成ながら分かりやすく感情的な文になっている。
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ネタバレジャンルはミステリ寄りのホラーだけど別に怖くはない。実際にバイロケーションが出たら恐ろしいとは思うが、うまく共生できれば二馬力になるかも…と思ったり。
結局バイロケってなんなのかとか、警察はどうなったのかとか、飯塚の立場とかよくわからないまま終わった部分も多い。オチの展開も早々に読めてしまう。加納が殺された辺りが盛り上がりのピークだった。飯塚に護衛をつけられた辺りの忍は、見張られているというストレスはわかるものの、守ってもらって?もいるのに不満ばかりで、自分ではなにもしないくせに当たり散らして見ていていらっとしてしまった。最後まで本物の忍はいいとこなしだったし。 -
Posted by ブクログ
オリジナルである自分、バイロケーションと呼ばれる自分。
自分ではあっても自分ではない存在。
もしもその姿を目の当たりにしてしまったら、精神的に受けるダメージは想像もできない。
自分だったら・・・そう考えると、見なかったことにしてしまいそうだ。
それでも実際に被害が及ぶようになったら、どんな解決方法がベストだと言えるのだろう。
幸せな新婚生活。
突然現れたもうひとりの自分。
そして、少しずつ蝕まれていく精神。
崩壊していく幸せな生活と、転落していくだけの人生。
人生なんてちょっとした出会いや機会から変わっていくものなのかもしれない。
そのときは気がつかなくても、人生の分岐点に立っていることがきっと何度もあるのだろう。
バイロケーションの存在の怖さよりも、徐々にかけ離れていくオリジナルとバイロケーションの生活の違いが怖かった。
頑なな心は、人を幸せから遠ざけてしまう。
程度問題ではあるだろうけれど、殻に閉じこもっていては幸せはつかめないと言われているような気がした。