法条遥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説巻末の解説者も明らかに全部理解できてなくてウケる。
作者あとがきでフローチャートをプロットにしたとあるが、完全に腹落ちしてるのは作者だけなんだろうと思う。
だが、「史上最悪のタイムパラドックス」の帯通りに、実験的な小説だった。
起こってしまったことは、起こる。
それを無理やり改変しようとするとどうなるか。
時空の果てにぶっ飛ばされるか、
時間のループに閉じ込められるか、
単純に時のルールに殺されるか。
どうあがいても未来を見れない。
生きて死んでの繰り返しに陥る、生まれるたびにつけられる「小霧」が最終巻の主人公。
小霧がどうしてこんな運命になってしまったのか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレリライトに引き続きの2部作目。
同じ世界で違うキャラクター視点から、物語が進んでいくんだけれど、決定的にリライトの問題点が解決されるわけでもない。
一応、核心に近づいて入るんだけれど、タイムパラドックスの説明とかがあやふやで、適当?と言って良いのかわからないけれど、矛盾点が多く感じられてしまう。
素直に納得できない感じ。
太古までの過去を除くところはなかんかスピード感があって、これを映画にしたときはクライマックスとしてはすごく良いだろうなぁと感じて見ていました。
中盤の病院云々のところは、面白くないわけでもないけれど、面白いというわけでもない感じ。
全体的に読みやすくはあるので、結構サク -
Posted by ブクログ
おわったー!久しぶりに時間を空けずに読んだシリーズ。シリーズ最終作は転生を繰り返す少女小霧と兄のお話。
なんかよくわからないとこも正直いくつかあるけど、うまいことまとめたなぁ。パラレルワールドではなくあくまで「単線としての時間」にこだわりを見せてててどうなるかと思ったけど。懺悔をし妹に償う決断する兄の成長。でもその先で希望も感じさせるキレイさ。満足!
よくわからないとこは、たぶん僕の理解力が追い付いてないだけなんだけど、たぶんいくつかは作者も目をつぶってるんじゃないかなぁ。誰かと答え合わせしたい。理解しづらいとこもたくさんあって。テーマ上仕方ないのかもしれないけど、文章の下手さもあると思う笑 -
Posted by ブクログ
いいね!リライブで期待してた感じの謎解きになってきた。お話はリライブの裏っかわの話。駆ける×書ける×欠ける×賭けるって帯の文句もここから来てたんだなぁ。
著者は意図してやってるんだろうけど、相変わらずわかりづらい文章だし、明らかにおかしい点もあるけれど、これも狙いなんでしょう?と思えるくらいの信頼感は回復してきた感じ。これで人称と時系列のミスだったら怒るよむしろ。
この話の主人公は、なんとリライブで出てきたあの子なんだけど(ちなみにどう考えてもそうなんだけも作中では頑なに認めようとしない)、ずいぶんと好感度をあげてきた。読んでて「なんでこいつこんなことしてんだ?」って思ったことを作中でも「バカ -
Posted by ブクログ
タイムパラドクスをテーマにしたSFホラーシリーズ三作目。相変わらず複雑ではあるけれど面白い。一作目「リライト」で納得いかなかった部分、もやもやしていたところを補足し解消するような内容になっています。
「リライト」が時間に囚われた内部の人たちの話だったのに対し、本作では一段上の視点から状況を見ることができる人たちに焦点があたり、世界が広がった感じ。
テンポよく軽やかに話が進んで行くのもよかった。
本作中では、「リライト」が作中作になっていましたが、これが一昨目の「リライト」と同一なものか、それとも一作目は可能性の一つを描いたものなのか、などと考えるといろいろと揺れますね。何にせよ作中作となること