法条遥のレビュー一覧

  • バイロケーション

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    自分と同じ容姿の存在によって引き起こされる害に立ち向かう。その害が軽犯罪から身の危険まであり、何されるかわからない箇所に引き込まれた。主人公の生活環境が最後伏線回収されるのも良い。

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    2025年11月29日
  • リライト〔新版〕

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    軽い気持ちで読み始めたSF。リライト=Rewriteなので、書き直しの物語というのは想像できたけど、最後の方にかけての回収具合がすごいすごい。読後の陰鬱感半端ない。エンドはハッピーエンドが好きな人には向かないかもしれなけいど。後書きに書いてあるけど、シリーズ化してるのね。

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    2025年07月27日
  • バイロケーション

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    自身と同じ容姿、行動を取るもう一つの存在「バイロケーション」。 いつの間にか顕れ、そして消えていく自分のコピーを目の当たりにし恐怖に怯える主人公・忍。 突然訪れた日常の破綻に手を差し伸べてきたのは同じくバイロケーションに悩まされる人達で組織された「会」彼らはバイロケーションの存在の抹消を目指していた。

     自身とは別の二重存在をテーマにしたSF小説であるとともに、不気味な存在を示したホラー小説である。 そして「会」という謎の存在、彼らはバイロケーションに対して志同じはずなのだが・・・? SF、ホラー、ミステリどれをとっても面白い傑作。

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    2023年05月09日
  • リアクト

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     『リライト』『リビジョン』に続くシリーズ3作目。平たく言うと未来を変えるために過去を望む方向に持っていく話なのだが、実際にあった過去と『リライト』で描かれた過去が混線しながら話が進むため、かなりややこしい。正直理解しきれていない。
     『リライト』で悪役だった雨宮友恵が実質的に主人公となり、『リライト』の種明かしという側面が強い今作だが、解決しきったわけではない。特に『リビジョン』の話には全然触れられないので、『リビジョン』の話はなんだったんだという気になる。シリーズ最終作『リライブ』でそのへんが総括されるのかもしれない。

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    2021年09月12日
  • リライブ

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    ネタバレ

    忘れてたけど実はこうで、暗示が解けて思い出したとか、あり?
    リライトは、無くても良かったてこと?
    保彦が最低の自分勝手男だっていいたいだけのラストのような。

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    2018年09月13日
  • リアクト

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    三作目。
    これが、シリーズで一番難解なんじゃないか。
    一作目の設定を、あくまでくだらない自己満足に仕立て上げ、乗ってあげてる的なムードが満載。
    甘酸っぱい恋物語みたいなものは書きたくないんだな、てのはよく分かった。

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    2018年09月13日
  • リアクト

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    2018年75冊目。案の定複雑。今回の展開は面白かった。新しい複雑なピースがピッタリとはまっていく爽快感がある。

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    2018年06月23日
  • 忘却のレーテ(新潮文庫nex)

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    2018年68冊目。わかりやすい書き方しているので、途中で仕掛けの大枠はある程度検討はついてくる。その先を期待して読んで、最後まで読んで見えてきた光景が衝撃的で強烈だった。説明もシンプルで分かりやすかったのもポイント高い。

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    2018年06月13日
  • 忘却のレーテ(新潮文庫nex)

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    最初読んでると、よくわからなくて、違和感が沢山あった。その違和感も、読み進めているうちにだんだん分かってきて、最後でそうゆうことか!!ってなる。そして、また読み返したくなる。理解してから読むと、また違って見える。すごく面白いです。

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    2018年01月22日
  • リビジョン

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    難解さにクラッときた 「リライト 」の続編。

    未来を映す手鏡で、
    息子の死を視た母の取った行動が、
    未来も、現在、過去までも
    捻じ曲げてゆく・・・。

    読んでいくうちに
    リライト と繋がってゆき。
    消化不良だったことが
    ここでスッキリする仕掛けもあり。
    200ページ サクッと一気読み。
    というか、立ち止まったら
    もう 進めなくなりそうで。
    .
    前作より、やっかいだけど
    この複雑なタイムパラドックス
    ハマってしまったかも。

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    2015年09月16日
  • 忘却のレーテ(新潮文庫nex)

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    リライトシリーズからこの作家さんを知ったのですが、今回も、独特な違和感にドキドキしながらページをめくるうちに、あっという間に読み終えてしまいました。
    そしてすぐさま、もう1周読み直しました。
    リライトシリーズといい、どうしても読み返したくなるんですよね。

    リライトシリーズに比べると話の内容がシンプルなので、パンチが足りないという方もいるかもしれませんが、初めて法条遙作品に触れる方ならば、こちらから読んだ方がいいかもしれません。(と言いつつ、バイロケーションはまだ読んでいないのですが…)

    私は非常に楽しく読ませて頂きました。

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    2016年10月01日
  • バイロケーション

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    一気読みしてしまった。

    ドッペルゲンガーと似て非なるバイロケーションという
    設定は、突っ込みどころもなくはないけど
    少なくとも作中一貫してブレずに小説の土台として
    このネタを余すところなく使いきっているので
    自分としてはこういうものだと納得して読めたのが
    読後の満足感につながっている気がする。

    こういう新設定は往々にして破綻しがちなんだけど
    最後まで「やりきった」のを素直に賞賛したい。

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    2014年05月21日
  • バイロケーション

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    ホラー小説大賞、長編賞受賞作。
    受賞時は20代やったんかな。

    途中で意味が分かった時の、
    あの鳥肌は忘れられへん。
    確かにホラー。こんな…こんな感性、アリかよ?

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    2012年12月06日
  • バイロケーション

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    正直、裏表紙のこの解説ではあまり惹かれなかったのですが、長編賞受賞という言葉に惹かれて買ってしまったこの作品。ドッペルゲンガーとは異なる、といっても自分そっくりサンと出会って
    ドタバタ騒動が起きるんだろうとなめていました。が、が、が!

     
    あらぬ容疑で警官である加納に突き出された忍は、彼の車で高級レストランへと連れて行かれる。
    そこでは、自分とまったく同じ容姿で自分の近くを闊歩する謎の存在、バイロケーションに悩まされる人々が会合を開いていた。そこで彼らが語るのは、とても理解できないようなおかしな話。そして胡散臭い会の名前
    もう一人の自分であるバイロケーションをなんとかする会
    彼らは本当にその

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    2012年08月12日
  • バイロケーション

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     ドッペルゲンガーの小説を読んだことが無かったので、バイロケーションという設定のどこが具体的に新しいのか正直分からないのだが、終盤のに入った段階で、このドラマを作る上でこの設定が無くてはならないものだったと気づく。大きなオチに当る部分(と考えていたもの)が中盤に仄めかされてしまうので、「え、なんで?」と思っていたが、最後の全てが明らかになる所では、緻密に組み立てられた斬新なドラマならではの驚きがてんこ盛りで舌を巻いた。間抜けなほど口をあんぐりと開けていたように思う。とても楽しめた。ただ、ちょっと最後だけに偏りすぎてバタバタした感じはするが…。
     20代の新人がこれだけの作品を書いたことに驚く。

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    2011年11月20日
  • バイロケーション

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    バイロケーションという設定があまりにも作りこまれている感が強くまた説明不足かな、と思うところもあったのですが、いろいろと面白味の多い作品でした。

    主人公と同じくバイロケーションに悩まされる人が集う会に主人公も参加するわけですが、その会の秘密主義があまりに徹底されていて謎だらけの展開に導入も早くて話に引き込まれました。

    伏線の張り方もばっちりで、また主人公の生活や精神が徐々にバイロケーションに侵食されていく様子の描き方もうまく、話の流れはなんとなく読めたものの、伏線が一気につながるラストは圧巻でした。

    その場面での主人公の描き方もかなりの迫力で、後味の悪さがいい感じで尾を引きました。

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    2012年12月19日
  • リライト〔新版〕

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    タイムリープSF
    『時を翔る少女』という名の作中作が登場し、タイムリープするために飲む薬からはラベンダーの香りがする
    そんなオマージュのある青春タイムリープ作品

    が、ものすごい読後感です
    筒井先生の『時をかける少女』とは大違い
    これを言うのはネタバレなのでは……とも思うのですが、帯やらあらすじで公式に書かれているので言ってしまいます
    バッドエンドです
    「史上最悪のパラドックス」
    (映画化をふまえてからの)「かなりダークな原作小説」
    といった宣伝文句

    中身がまたなかなかにややこしいです
    過去と現在を行き来する構成、その途中でもまず「んっ!?!?」となり、そしてラストのパラドックス
    正直、矛盾

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    2025年12月05日
  • ノンブル・シャッフル

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    裏表紙の解説を読み、少し迷いながら購入しました。読み終えての率直な感想は「ナニコレ…」。正直なところ、かなり混乱しています。
    ストーリー全体をうまく理解できたとは言えず、特にラストはまだ消化しきれていない気がします。それでも最後まで読み切ってしまったのだから、やはり面白い作品なのだと思います。
    個人的には、格闘漫画の「フェニックスボール」やバスケ漫画の「スリーポイント」には思わずクスッとしてしまいましたし、全国大会の開催地については「そんなことまで考えるの!?」と突っ込みながら読んでいました。実際、世界観に没頭できる物語は、こういう細部にまで筋が通っているものだと思いますが、この場合がこじ付け

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    2025年11月24日
  • リライト〔新版〕

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    ネタバレ

    映画化に伴って平積みされていたので購入。卵が先か鶏が先か、のタイムパラドックスもの。よくある「タイムリープして〇〇を助ける」系ではなく、「300年後の少年がちょっとした好奇心でタイムリープしたら全部ぐちゃぐちゃになっちゃった!」という取り返しのつかなさが怖面白い作品でした。
    「300年前の時代で恋をした少年が、思い出だけは持って帰りたいと願って奮闘する」という要素を抜き出せば可愛らしい恋愛小説なのに、そこに「何を犠牲にしても誰を殺しても彼を自分のモノにする」という狂気が差し込まれたことで一気にハヤカワ文庫になるので凄い。
    一番最初の『時を翔る少女』は一体どういう作品だったのか、フィクションだっ

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    2025年09月27日
  • ノンブル・シャッフル

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    よくこんな話思いつくなぁ。現代に現れてしまった昔ばなしの登場人物たちもそうですが、登場人物も含めて多層的に物語が成り立っていて、ちょっと1回では理解が追いつかない感じです。ちょっと時間をおいてもう1回読むかも。
    作中で1例としてある作家が書いたという浦島太郎の解釈が挿入されますが、いまだかつてこんなにヒドイ浦島太郎は見たことがありません(褒めてます)。ヒドイ解釈なんだけど、なんか納得できるものでした。

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    2025年08月21日