法条遥のレビュー一覧

  • リビジョン

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    時間の流れはオレンジの皮のように繋がった時空連続体だから、一点が変化すると全体が変わってしまう、と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクが説明していたと思うけど、その内容を分かりにくくしたような話だった。過去に行って祖先を殺したら今の自分が消えるのは分かる。でも自分が消えれば祖先を殺しには行けなくなる筈だし。『リライト』との関連もちょっと無理を感じた。発想が良くても物語として面白くなければ意味がないと思う。

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    2013年11月06日
  • リビジョン

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    過去、現在、未来のタイムパラドックスを題材にしたリライトの続編。
    続編といっても、前作のラストから直接繋がるわけではなく、別視点から始まる。

    前作とはまた違った方法で時間に干渉していき、やはり救われない終わりかたをするが、前作と比べると耐性がついたからか最初から悲劇的な運命が示唆されていたからか、そんなにインパクトは感じなかった。

    四部作らしいので最後まで読みたい。

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    2013年09月02日
  • バイロケーション

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    第17回日本ホラー小説大賞・長編賞を受賞した作品。

    ストーリーは途中ごちゃごちゃして混乱してしまいましたが後半でどうにか納得。

    まだ若手作家さんですが文体がなかなか好み。

    今後の作品も要チェックです。

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    2012年09月30日
  • バイロケーション

    Posted by ブクログ

    手に汗を握って、というわけではないが、一気に読ませる筆力はある、この先の化け具合が楽しみな作家。
    後半でオチがなんとなく見えてしまい、驚天動地なカタルシスはなかったけれど、安易なハッピーエンドで終わらせないところに非凡を感じる。このエンディングゆえに忘れがたい作品となるのでは。

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    2012年05月04日
  • 地獄の門

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    殺害され地獄に落とされそこで転生し犯人への復讐を決意する男と、恋人を殺され犯人への復讐を決意する女性警察官の二つの世界の様子を描く小説。

    妙に現実的で理にかなっている地獄のシステムや、ところどころで見られる主人公の語りが独特のブラックユーモアがあって面白いです。また改行や句読点の使い方など文体も独特で今まであまり味わったことのない読み口を味わえました。

    登場人物たちが何かしらの謎を持っていて、なおかつその答えが彼らは分かっているのに全然読者には明かしてくれません(笑)それが気になって先に読み進めてしまうのですが。

    ホラーと言うよりかは舞台設定の特殊なミステリーといった感じ。伏線が分かりや

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    2012年03月31日
  • リビジョン

    ネタバレ 購入済み

    独善的パラドックスSF

    前作『リライト』と絡む続編だが、
    とにかく、ひとりよがり感が拭えない。
    枚数制限があるのか、はたまた敢えてこういう作風なのか、複雑怪奇なタイムパラドックスのルール設定を(よく読めば解ってくるが)丁寧な説明もすっ飛ばし、登場人物と作者のみが理解してテンポ良く進んでいく…。読者を愉しませる事よりも、物語の進行が大事…そう言っているようにも取れかねない。
    最初からこれがライトノベルとして書いたのなら目をつむろうと思えるのだが…。
    挙げ句、作者自身が作中でおかしな解説を披露する始末。
    素材は良いので、とても残念だった。

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    2015年08月03日