法条遥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレネタバレどーんとあるので気をつけてください。
まず始めに、えええええええそんなのありかよおおおおお!????
いやね、ミスリードは重要ですよ勿論、じつはこんなんでしたーとかよくあることじゃありませんか。ラストも納得が行くけど哀しいというか、映画の宣伝文句である、本物を必ず殺す、というアオリはあながち間違いでもなかったのだなあ、と。
簡単に言うと、所謂ドッペルゲンガーみたいな自分と瓜二つの存在をバイロケーションというのだけれども、そのバイロケーションはオリジナルの記憶も引継ぎ現れる時間もアトランダムで私生活がぐちゃみそになっちゃうんですよ、さあどうしましょう?というお話です。
んでもって主人公は結婚して画家じみたことをしてまったり暮らしているのですが、ある日バイロケーションに出会ってしまって、どうすべと奔走するのです。
そしてその中で、主人公自体がバイロケーションであり、本物は結婚したこともなく処女のままで画家としてのレベルは主人公に及びもしない哀しい哀しい人間で、とりあえずゴミクズじみたものになっちゃってて、ことの真相を知らされて、すり変わりゃ万事解決なんすよどーすか!?と言われて、ふざけんなあたしよりなによりも上にいきくさった人間に屈しろとかあたしである必要性なんかねーじゃねえか!とブチ切れて自殺しちゃいました。オリジナルが死んだので勿論バイロケーションも死にます。旦那はなにひとつ知らないまま、いきなりいなくなったバイロケーションを呼び続けるのです。
むなしー。
そりゃ、旦那はなにも知らないのだから、バイロケーションの代わりになればどうにでもなるのかもしれないが、それはオリジナルがなにひとつ関与してないものであって、それの代わりをしろったってしたいわけがねーよ。しかも入賞とかなーんにもとったことがなく決死の思いで送った作品が実のところバイロケーションが描いたものが入賞し自分の作品は一次予選ですっ転んでたなんて、そりゃープライドはズタボロ、自分の存在価値はズタボロ、死ぬことしかえらべないに決まってるべや。 -
Posted by ブクログ
殺害され地獄に落とされそこで転生し犯人への復讐を決意する男と、恋人を殺され犯人への復讐を決意する女性警察官の二つの世界の様子を描く小説。
妙に現実的で理にかなっている地獄のシステムや、ところどころで見られる主人公の語りが独特のブラックユーモアがあって面白いです。また改行や句読点の使い方など文体も独特で今まであまり味わったことのない読み口を味わえました。
登場人物たちが何かしらの謎を持っていて、なおかつその答えが彼らは分かっているのに全然読者には明かしてくれません(笑)それが気になって先に読み進めてしまうのですが。
ホラーと言うよりかは舞台設定の特殊なミステリーといった感じ。伏線が分かりやすかったので、先読み出来てしまったのが残念でしたが、発想がこの作家さんらしく一味違う感じがして良かったです。 -
ネタバレ 購入済み
独善的パラドックスSF
前作『リライト』と絡む続編だが、
とにかく、ひとりよがり感が拭えない。
枚数制限があるのか、はたまた敢えてこういう作風なのか、複雑怪奇なタイムパラドックスのルール設定を(よく読めば解ってくるが)丁寧な説明もすっ飛ばし、登場人物と作者のみが理解してテンポ良く進んでいく…。読者を愉しませる事よりも、物語の進行が大事…そう言っているようにも取れかねない。
最初からこれがライトノベルとして書いたのなら目をつむろうと思えるのだが…。
挙げ句、作者自身が作中でおかしな解説を披露する始末。
素材は良いので、とても残念だった。