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画家を志す忍は、自分と同じ人間が現れる奇妙な事態に遭遇。同じ境遇で悩む人々は、それをバイロケーションと呼んでいた。新たな二重存在を提示した、第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞の新感覚ホラー!
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Posted by ブクログ
自身と同じ容姿、行動を取るもう一つの存在「バイロケーション」。 いつの間にか顕れ、そして消えていく自分のコピーを目の当たりにし恐怖に怯える主人公・忍。 突然訪れた日常の破綻に手を差し伸べてきたのは同じくバイロケーションに悩まされる人達で組織された「会」彼らはバイロケーションの存在の抹消を目指していた...続きを読む。 自身とは別の二重存在をテーマにしたSF小説であるとともに、不気味な存在を示したホラー小説である。 そして「会」という謎の存在、彼らはバイロケーションに対して志同じはずなのだが・・・? SF、ホラー、ミステリどれをとっても面白い傑作。
一気読みしてしまった。 ドッペルゲンガーと似て非なるバイロケーションという 設定は、突っ込みどころもなくはないけど 少なくとも作中一貫してブレずに小説の土台として このネタを余すところなく使いきっているので 自分としてはこういうものだと納得して読めたのが 読後の満足感につながっている気がする。 ...続きを読むこういう新設定は往々にして破綻しがちなんだけど 最後まで「やりきった」のを素直に賞賛したい。
ホラー小説大賞、長編賞受賞作。 受賞時は20代やったんかな。 途中で意味が分かった時の、 あの鳥肌は忘れられへん。 確かにホラー。こんな…こんな感性、アリかよ?
正直、裏表紙のこの解説ではあまり惹かれなかったのですが、長編賞受賞という言葉に惹かれて買ってしまったこの作品。ドッペルゲンガーとは異なる、といっても自分そっくりサンと出会って ドタバタ騒動が起きるんだろうとなめていました。が、が、が! あらぬ容疑で警官である加納に突き出された忍は、彼の車で高級...続きを読むレストランへと連れて行かれる。 そこでは、自分とまったく同じ容姿で自分の近くを闊歩する謎の存在、バイロケーションに悩まされる人々が会合を開いていた。そこで彼らが語るのは、とても理解できないようなおかしな話。そして胡散臭い会の名前 もう一人の自分であるバイロケーションをなんとかする会 彼らは本当にそのような存在を信じているのか。しかし、その存在を認めれば自身が被った容疑に説明を付けることができる。 そして被害を被った会のメンバーのためには金も権力も惜しげもなく使う謎の主催者の正体とは。 バイロケーションは身が偽物であると自覚していないため、本人がバイロケーションを憎めばバイロケーションももう一人の自分に対して憎しみを抱く。 作中ではバイロケーションを殺したいと思っていた警察官、加納は自分のバイロケーションと出会い、(お互いがお互いを偽物だと思うため)殺し合いにまで発展しそうになる。作中では絶えず『忍』視点で話が進むため、どちらが本物かは見分けがつかず、話を読んでいても何を信じればいいかわからなくなっていく。 二度読み必須の作品。最後は切なく終わります。
ドッペルゲンガーの小説を読んだことが無かったので、バイロケーションという設定のどこが具体的に新しいのか正直分からないのだが、終盤のに入った段階で、このドラマを作る上でこの設定が無くてはならないものだったと気づく。大きなオチに当る部分(と考えていたもの)が中盤に仄めかされてしまうので、「え、なんで?...続きを読む」と思っていたが、最後の全てが明らかになる所では、緻密に組み立てられた斬新なドラマならではの驚きがてんこ盛りで舌を巻いた。間抜けなほど口をあんぐりと開けていたように思う。とても楽しめた。ただ、ちょっと最後だけに偏りすぎてバタバタした感じはするが…。 20代の新人がこれだけの作品を書いたことに驚く。「今後大化けしそう」とのホラー小説大賞選者の意見があったが、おそらくその通りになるだろう。次の作品を首を長くして待ちたい。
バイロケーションという設定があまりにも作りこまれている感が強くまた説明不足かな、と思うところもあったのですが、いろいろと面白味の多い作品でした。 主人公と同じくバイロケーションに悩まされる人が集う会に主人公も参加するわけですが、その会の秘密主義があまりに徹底されていて謎だらけの展開に導入も早くて話...続きを読むに引き込まれました。 伏線の張り方もばっちりで、また主人公の生活や精神が徐々にバイロケーションに侵食されていく様子の描き方もうまく、話の流れはなんとなく読めたものの、伏線が一気につながるラストは圧巻でした。 その場面での主人公の描き方もかなりの迫力で、後味の悪さがいい感じで尾を引きました。 第17回日本ホラー小説大賞〈長編賞〉
設定がかなり強引な気がした。 いろいろ都合良く決められている。 途中、かなりこんがらがってきたけど、ちゃんと最後に謎解き(?)があって、ああ、そうなのかと納得したようなしないような。 でも、面白かったか面白くなかったかと訊ねられたら、面白かったと答えると思う。 続編があるみたいなので、そちらも読んで...続きを読むみたい。
ドッペルゲンガーとか分身的な存在、バイロケーションを巡るお話。ジャンルはホラーだけど中身はホラーというよりミステリな感じ。 ホラーというジャンルにしては、設定が細かく、超常現象への恐怖というより、それに対するそれぞれの考え方に焦点を当てている様に感じた。 読んでいるうちに語り手や登場人物達が本体...続きを読むなのかバイロケーションなのかわからなくなってくる。 どんでん返しの連続なので、ドキドキしながら読めた。(実際に現れたらたまったもんじゃないし) 作者的にも内容的にもオチは読めていたが、それでも切ないラストだった。 買ってからしばらくしたら映画化した。映画版は色々設定がホラー寄りに変えられてるらしい。
角川ホラーからの刊行ですが、めっちゃミステリー。 とういえば映画化してなかったっけ?その後話題を聞かないということは失敗したのかしら??
実はホラーミステリー。 設定がおもしろそうで購入。オチは期待外れの気もしましたが、ラストは…多少予測どおりとはいったものの、なかなかおもしろかったです。 途中、まわりくどいとかいうか、スッキリしないというか。伏線張りきれてない感じはありましたが。 読みどころは、この“もうひとりの自分”という現実...続きを読む離れした状況からの、実は奥深い衝撃的な結末。 よくあるホラーのただ怖いということではなく、人間であるからこそ・感情があるからこそ、恐ろしいということ。 幸福は共有できない…でも苦しみは共有してもらう。 まぁ所詮、現実の世界ではあり得ない。なんて思っていたけれど、読み終わってふと… この苦しみや苛立ちの種類は、認知症とか精神病とか脳疾患を抱えている人の苦しみに近いのかもしれないと気づかされたら、私にとってはただのホラーミステリーではない特別な一冊に。
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