安西徹雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは面白かった!
シェイクスピアの喜劇を数多く読んでるわたしでもベスト3には入れたいな。
船が難破して、双子の兄と生き別れになったヴァイオラ。
彼女は男装してシザーリオと名乗り、その土地の領主オーシーノ公爵に仕えることとなる。
彼に小姓としてすっかり気に入られ、またヴァイオラも彼に恋心を抱くようになるが、その信頼ゆえにヴァイオラはオーシーノにあることを頼まれるようになってしまう。
それはオーシーノの思い人、オリヴィアに恋心を伝えること。
美しい令嬢オリヴィアはオーシーノを袖にするが、伝令に来た男装したヴァイオラを好きになってしまう。
そこに執事マルヴォーリオも、オリヴィアは自分のことだと勘違いして
マルヴォーリオ&オーシーノ→オリヴィア→ヴァイオラ→オーシーノ という、実にドタバタな図が出来上がる。
一方兄セバスチャンも友アントーニオに救われ、奇跡の生還を果たしていた。
この二組が同じ場所に揃ったとき、シェイクスピアの得意とする「間違い」「ロマンス」「ドタバタ」が真骨頂を発する!
という感じです。読んでいてすごくワクワクしました。
とくにオリヴィアがヴァイオラに惚れてしまうところ辺り。
登場人物の関係の複雑さはシェイクスピアの専門ですが、この物語は片思いが多すぎ。
最後はちょっときれいにまとまりすぎというか、ああこういうの他でも見たなあ・・という気がしますが
難破船、男装の少女、生き別れの双子、百合もどき、ほらね、キーワードだけでも凄い
これだけワクワクさせてくれる物語はちょっとないと思います
あといつも思うんだけどシェイクスピアの劇って男同士の友情がすごいアツイよね、走れメロス的なあれだよね -
Posted by ブクログ
これはすごいぜ。面白いぜ。
名台詞も多く、ユダヤ人金貸しシャイロックはあまりに有名なこの作品。
主人公は商人アントーニオなんだよね?多分・・。
お姫様が求婚者に箱を選ばせたり、ちょっとかぐや姫的な展開もありつつ。
とにかく主人公とその親友ふたりの友情が濃い。
何かの論文読んだとき、アントーニオはバサーニオへの執着が、シャイロックは金への執着があまりに強すぎて主人公にはなれない、みたいなことが書かれていて、ああそういう分析もできるんだな、と思った次第です。
これたぶんアントーニオとバサーニオのホモセクシュアル的な分析とかもいける作品だよね。
ポーシャとの指輪をアントーニオのために渡してしまうとか、格好の小道具も場面もぱっと思いつくだけでも揃ってる。お金が性の代替品とか?いややらないけど。
この作品がいいなあ、と思うのは、王道を行ってくれるところ。
お姫様ポーシャが少年に扮して裁判官をやるシーンとか爽快すぎるよ。
シェイクスピア作品の中でもかなり好きなヒロインに入ります。
まあやっぱりスルーできない存在感のユダヤ人シャイロック。
これって当時のピューリタンの像にも重なるらしいね。金貸し。偽善的。口うるさい。
でもやっぱり気になるんだよね。もしかして本当にこの物語の「前」にこそ、シャイロックの物語があるんじゃないかって。
ユダヤ人だからって差別を受けて、そのなかでも努力してはいあがってきたシャイロックという男の物語があるからこそ、ここまでシャイロックはアントーニオを憎むんじゃないかなって。
悪役にもバックグラウンドがあるのがシェイクスピアのイイトコロ。
最後やっぱりアントーニオの財産無事でした、はご都合主義すぎてびっくりしたけどね。さすがに。
シャイロックのことを考えると、アントーニオたちが完全に正義なのかどうなのかとかわからなくなるのもまたこの作品の魅力です。面白い。 -
Posted by ブクログ
ブルータス、おまえもか あまりにも有名なセリフですねーー。シェイクスピアってあまりにも有名だから、タイトルや大まかな内容は知ってはいても、実際にじっくり腰を据えて読んだことってなかったんですが・・・。 おもしろいっ!!今更ながら、シェイクスピアの素晴らしさを痛感しました(笑) なんとも・・・読んでるだけで胸が締め付けられるというか、言葉では表現できない感情が胸に溢れてきますね。 あと、新訳ってところがいい。昔買ったシェイクスピアの本を読み返していたんですが、これは訳が古めなのもさることながら、字が・・・。字が細かく、行間狭く、字体も読みにくい。だから読むのに二の足を踏んでしまうんです。 でもこれは、字も大きめだし、行間もいい感じにあいてて、字体もいい。これなら読む気が起こります。