日明恩のレビュー一覧

  • そして、警官は奔る

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    武本・潮崎コンビがだんだん噛み合っていくのがいいですね。とくに潮崎くんは読者も最初ワケワカンナイ人物像で描写されてて、武本の理解が進むに従ってこちらもまっすぐ見られるようになる。

    アクションが派手な割には物語としては地に足ついていて、それでいて他の警察小説のような陰鬱さがないので、エンタメとしてもちょうどいいんじゃないでしょうか。

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    2013年01月25日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    相変わらず不思議な世界観をもった作者だと思った。老人の放火による自殺をモチーフにしつつ、根底に流れるテーマは親子関係だ。

    親が子供のことを思う気持ち、子が親を思う気持ち、これらは恋愛以上に普遍のテーマであろう。

    この本で一番感動したのはやはり主人公の母親である民子の以下の台詞である。

    「親がいないと子供は生まれない、でも子供がいなきゃ、親にはなれないものよ。あんたがいて、あたしは初めて親なの。.....だからね、感謝するのは私の方。...」

    いつか、子供たちに言ってあげたい。

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    2013年01月16日
  • ロード&ゴー

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    日明恵の本は4冊目。
    以前に読んだ「鎮火報」「埋み火」に続く消防隊・救急隊のお話。
    現実社会の現状も書かれた消防士・救命士の心あたたまる、またスリルある展開にドキドキした。

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    2013年01月11日
  • ロード&ゴー

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    ネタバレ

    ホントにノンストップでスピード感があり、最後まで退屈させない作品だった!
    救急車がジャックさるという事件がどれだけ作品を引っ張れるのかと思っていたが、事件性も人間関係もしっかりと読ませるストーリーが練り込まれているし、過去の作品同様、救急隊員という職業についても掘り下げられている。
    『鎮火報』『埋み火』からのスピンオフということで、生田に馴染はあったものの、今までのサブで培ったキャラを損なわず主役格としても十分な存在感を発揮していた。
    …奥さんが元警察官だとは思わんかった。。。

    物語的にも『鎮火報』『埋み火』のスタイルを踏襲しているのか、エンターテイメント性を表に出しながらも、その軸には救急

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    2012年12月26日
  • ロード&ゴー

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    最後のほうは、なんでしょう、テレビドラマの無理やり感といいますか。気持ちの良い人たちがたくさん出てきて、元気の出る話です。

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    2012年12月24日
  • そして、警官は奔る

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    日明恩さんの本にであったのは つい、一ヶ月前、消防車ジャックものに 食指をうごかされ 消防士物二冊、で、深みにはまり、警官もの二冊を取り寄せて戴いて たちもりめぐみが 読む、書ける、状態に なりましたo(^_-)O

    日明さんは 安定思考?
    公務員さんが 活躍するものが 多いから^_^
    闇の子供達

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    2012年12月19日
  • それでも、警官は微笑う

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    始まりはちょっと読みづらい方向かと思ったが、かなり読みやすく面白い。警察小説&ハードボイルドにしては珍しく、面白いキャラクターでも出てきて、重くなりすぎない。作者が女性というのも、このジャンルでは珍しい。

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    2012年11月18日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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    主人公の雄大は、表向きはやる気がないが、実は情のある熱い消防士。不法滞在の外国人ばかりが狙われる事件と小坂の死がきっかけで、雄大の考え方も徐々に変わっていく。
    ただのミステリではなく、人間関係や消防士の知識がかなり濃い内容。
    消防士の仕事や、どんなことを思っているのかを知って、私も消防車への見方が変わった。

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    2012年11月18日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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    青春消防ミステリーということで紹介されていたので、正義感満載のライトな小説かと思ったら、良い意味で裏切られました。
    在日外国人問題に切れ込む社会派小説の一面も持っています。

    消防にまつわることが詳細に記述されていてそれだけでも情報が豊富で楽しめるのですが、それにも増して登場人物の一人一人のサイドストーリーまできっちりと描かれています。

    青春小説らしく「正義とは何か」、「死ぬ権利とは何か」についても主人公を語り部として取り組んでいます。
    それにしても、消防士というのはこんなに忙しいのでしょうか?確かに自分の身に災難が降り掛からない限りは無縁の存在ですが、消防に関わっている人達は、一般人が無縁

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    2012年11月05日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    こどもとおとな、子と親。不変のテーマですね。
    雄大はもともと粗暴なタイプなので私の好みじゃないんだけど、だいぶ愛着わいた。大人ぶらなきゃいけないところで大人であれ、と自戒。

    ところで謎解きを求めちゃダメだね、このシリーズ。最初に間違えてたので。これは青春物で成長物!あと解説で他のシリーズが世界設定が一緒ってわかったのでそっちも読みます。

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    2012年10月25日
  • そして、警官は奔る

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     男性人が熱い。そして格好いい。
     いろんな意味で予想外な展開になりつつもブレない武本が格好いい。

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    2012年09月08日
  • そして、警官は奔る

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    ネタバレ

    武本に、迷いはなかった。
    という最後の一文に次作への不穏な空気を感じたのは私だけでしょうか。

    さて、法に準じ真の意味で優秀なな警察官という部品になりきる武本には惚れ惚れします。機械かのような揺らぎのない人間性には感動すら覚えますね。
    今回は暫定民間人として登場した潮崎も前巻から変わらぬ素直さが光ります。
    登場人物は一新され、『キチク』武本が得た新たな相棒のあだ名は『冷血』。彼らが取り組むのは不法滞在者の無国籍児を取り巻く問題。のぞみ黒幕オチは半ばで読めてしまったものの、さいごまで面白く読めた。ただ最初の人身売買事件については十分な解決がないようで残念。
    様々な現行法の問題点を指摘しながら進む

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    2012年06月27日
  • そして、警官は奔る

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    犯人を推理する小説ではなく「情」と「人とのつながり」を感じる小説。主人公の心が警官一色でピュアだから成り立つのだろうなあ。

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    2012年02月27日
  • それでも、警官は微笑う

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    面白かった。とことん悪役がいないし、融通の利かない一匹狼的な主人公の、「警官バカ」ぶりが憎めなくて読みやすい。

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    2012年02月27日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    老人たちの相次ぐ失火火事は、『失火』というには
    何やら奇妙に怪しいものがある。
    一体それが何なのか。
    それを考えている主人公の友人は、『職場』の相次ぐ出火に
    見回りを1人でする事になっていて。

    何もかもを失くして無に帰す。
    しかも子供達がどれもこれも財産の事しか考えていなかったら…。
    それはもう、何も残さずどうにかしたいものです。
    とは言っても、万全を期しても、それを実行するのは止めていただきたい。

    その言葉に、どんな意味があるのか、何の意味もないのか。
    人の背後は、その人が語らなければ分からないものです。
    語ってもらわない限り、己の思考を言葉にして紡ぐのは勝手ですが
    それを押し付けてはい

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    2012年02月01日
  • それでも、警官は微笑う

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    警察官と麻薬捜査官の、2人が関わっていく事件。
    分厚さに、かなり長い事件なのかと思いきや…いや、話も長かったですが
    非常に分かりやすく、双方の違いが書かれていました。

    正直、同じようなものかと思っていたのですが
    権限も何もかも、双方違うものでした。
    そして、その人達の背後と言うか、人間関係。
    ちょっと連ドラを見ている気分でした。

    が、確信に行くまで長いな、と。
    しかし削ったら、多分これほどラストでの
    わくわくもどきどきもないかと。
    最後になるにつれ、先は? という一心で
    次々とページをめくってしまいました。
    とりあえず、警察内のものすごいなあなあ感が…w

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    2012年01月01日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    消防士雄大が活躍する「鎮火報」続編。
    老人世帯で続く不審火と焼死。
    その原因究明に、消防士の仕事としてではなく、矜恃として雄大が臨む。

    前作同様の600P級の大作ながら、一気に読み進める展開はさすが。
    前作と異なり消防仲間との人間関係の描写は少なめであるが、
    あらゆる登場人物達の親子関係に焦点を当て、
    それぞれが成長を果たしていく姿を見ていくのは実に気持ちが良い。
    放火・焼死ととかく暗くなりがちなテーマを取り上げつつも、
    全く暗い内容になっていない点も良い。

    前作で大活躍した守の出番が少ないのはやや残念であるが、
    雄大の消防士として、そして人間としての成長を、
    まるで親のように見守ることの

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    2011年07月21日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    前作の「鎮火報」に引き続いて9時5時の内勤勤務を目指すやる気のない消防士、雄大の一人称で語られる物語で普段はなじみの薄い消防士という仕事を垣間見れる作品となっている。ただ、今回は雄大のプライベート部分でのエピソードが多く、前作に比べると消防士の業務や消防隊の面々に関する描写が少なくなってしまっていたのが少々残念。一方、親友である裕二の登場の度に行われるくどい表現は前作同様で、ここまで徹底されると本シリーズの"特色"と納得して諦めるしかなくなってきた。。

    ストーリーの主軸は老人宅での連続失火に疑問を抱いた雄大がその裏に隠された真実を暴くコトではあるのだが、祐二の職場である工

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    2011年08月12日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    ネタバレ

    「Fire's Out」シリーズ
    前作「鎮火報」の続きだけど、読んでなくても楽しめる
    長身でガタイの良い若手消防士・雄大が主人公の物語

    ≪あらすじ≫
    相次いで一戸建ての失火事故が発生する
    共通点は
    家が全焼
    住人の老人が焼死
    ただし周りへの被害はゼロ
    出火原因は不運な偶然が重なったこと

    不可解と感じた雄大が事故を調査すると
    中学2年生の少年・裕孝が裏で手を引いていたことがわかる
    彼は放火自殺をする老人達に、失火に見せかける方法を教えていたのだ。。。


    ≪感想≫
    前半は事件のあらましと、火事や消防士の知識
    中盤で少年・裕孝を見つけ
    後半は「家族」と「人生」の話。
    前作のようなミス

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    2011年02月22日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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    典型的な人情というか青春もの、男気はあっても世の中を斜めにしか見ることのできなかった不良少年が、消防という人の生死を目の当たりにする仕事を通して成長していく物語。

    消防車のサイレンに2種類あるってことは、何となく気にしてはいたんだけど、本書を読んで初めて理解しました。その他、消防活動や消防士さんの仕事ぶりなども。

    (2011/1/25)

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    2011年02月05日