あらすじ
無口で無骨な刑事・武本と、名家出身でおしゃべりな年下の上司・潮崎。ミスマッチコンビが内外の敵を向こうに回し、密造拳銃の密売ルートの解明に挑む! 警察小説に新風を吹きこんだ第25回メフィスト賞受賞作、待望の新装文庫化。
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Posted by ブクログ
ボリュームありましたが、読みやすかったです。
主要な登場人物それぞれ(犯人含)に過去と理由があり、重厚なストーリーでした。
潮崎さんのキャラが良く、次回作も是非読みます!
Posted by ブクログ
先に、シリーズ第4作目を読んでしまったのだけど、これがシリーズ第1作目。
面白いですね。先に読んでしまっていた4作目の辺りで、因縁というか、曰くというか、活躍というか、それを感じてはいたけど、物語はこういう感じで始まっていたんですね。
早く2作目を読みたいです。あ゛ー、でも、積読が溜まってんだよなぁ。
Posted by ブクログ
日明恩のそれでも、警官は微笑うを読みました。
日明恩のデビュー作の刑事物のミステリーでした。
無口で武骨な武本刑事と名家の出身でおしゃべりな潮崎警部補の二人は密造拳銃のルートを探すために犯人を追っていました。
ところが、そこに麻薬捜査官の宮田という邪魔が入ってしまいます。
何とか犯人を検挙した武本と潮崎はその犯人から密造拳銃の販売ルートを解明しようとします。
宮田の恩師の泉は5年前に麻薬を打った状態で自殺していたことから犯罪者として糾弾されてしまいました。
このため、宮田は泉の汚名を返上するために事件の捜査を続けていたのでした。
二人の捜査が進んで密造拳銃のルートの糸口がつかめてきた矢先、中国からの圧力により捜査はできなくなってしまいます。
武本は上司の黙認をもらいながら単独での捜査を開始するのでした。
一番印象的だったのは、宮田が泉の娘の聡子のためだけを考えて、命がけで捜査をしていたのに、聡子の考えは全然別のところにあったと言うことでした。
女の人は怖いと思いました。
Posted by ブクログ
始まりには面食らったけど、良かった。武本と潮崎のやり取りも面白く、麻薬捜査官たちも良かった。
でも、いつも明るい潮崎が裏で一人耐えているのは痛々しかった。
みんなそれぞれ納得できる結果は得られなかったのに、不思議ともやもや感は残らず。女性は強し。。
Posted by ブクログ
羽川のぞみと和田弘一いうキャラクターが生きてますね。前回より身近で後味悪いテーマが、潮崎くんでカバーされてます。
住んでる地域と近い話は、場所がイメージできていいですね。渋谷とか池袋とか、知ってるけど知らないんだよねー。
Posted by ブクログ
始まりはちょっと読みづらい方向かと思ったが、かなり読みやすく面白い。警察小説&ハードボイルドにしては珍しく、面白いキャラクターでも出てきて、重くなりすぎない。作者が女性というのも、このジャンルでは珍しい。
Posted by ブクログ
警察官と麻薬捜査官の、2人が関わっていく事件。
分厚さに、かなり長い事件なのかと思いきや…いや、話も長かったですが
非常に分かりやすく、双方の違いが書かれていました。
正直、同じようなものかと思っていたのですが
権限も何もかも、双方違うものでした。
そして、その人達の背後と言うか、人間関係。
ちょっと連ドラを見ている気分でした。
が、確信に行くまで長いな、と。
しかし削ったら、多分これほどラストでの
わくわくもどきどきもないかと。
最後になるにつれ、先は? という一心で
次々とページをめくってしまいました。
とりあえず、警察内のものすごいなあなあ感が…w
Posted by ブクログ
2002年。第25回。
読みにくいーと思いつつ、読み進める。だんだんおもしろくなってきた。まじめに働く警官の話。元恋人の父は冤罪だと思っている麻薬取締官の話。中国からやってきた元極貧チルドレン、今は国のために働く男の話。林はターミネーターのごとく、生きているのかなぁ。
Posted by ブクログ
警察小説。約10年前の作品だけど、読めました。ただなんか主人公とか登場人物とかが何かと悩んでいるようで、こちらまで陰鬱の気持ちになりました。
シリーズものの1作目だけど、この後読みたい気はしない。
それにしても、日明恩、”たちもりめぐみ”とは読めないでしょ。
Posted by ブクログ
リアリティの無さ?というか軽い感じは否めない気がするけど、なんでか続編がすごく読みたくなりました。漫画でいうと掲載されるのは青年誌じゃなくて女性誌な雰囲気。潮崎よりも林が何故かすごいイケメンで脳内再生されました。
Posted by ブクログ
日明恩デビュー作
警察小説。
冒頭に下品さに絶句し、一度は読むのをやめようかと思いましたがすぐに引き込まれました。読んでよかった。なにせ各キャラクターが一風変わっていて頑固だったりで魅力的。信頼関係のある相棒ものはかなり好み。
潮崎と武本のはみ出し者でこぼこコンビが警察組織の圧力に背いて、独自の捜査を行う──という鉄板の構成ながら、警察に敵愾心を抱く宮田を含む麻薬取締官3名も加わり互いに事態を引っ掻き回してしまう過程とやり取りが面白い。
結局主要人物(潮崎武本宮田)のだれも自分の目的は達成できなかったし、警察官二人は異動減俸のち潮崎は退職してキャリアを目指し、武本は本庁国際犯罪系へ、宮田は退職してペットショップ店員へ。と結果だけ見れば散々で、犯人も捕らえられず踏んだり蹴ったりで爽快感など全くないはずなのにどこかすがすがしい終わりだった。
難しい警察用語が少なく、テンポもいいし読みやすかった。
ちょこちょこ他の警察小説ネタが挟み込まれるのも分かると笑えました。安住の元ネタは安曇班だろーなと思ったよ!
潮崎武本コンビの今後の動きが気になります。続編に期待!
第25回メフィスト賞受賞作