【感想・ネタバレ】それでも、警官は微笑うのレビュー

あらすじ

無口で無骨な刑事・武本と、名家出身でおしゃべりな年下の上司・潮崎。ミスマッチコンビが内外の敵を向こうに回し、密造拳銃の密売ルートの解明に挑む! 警察小説に新風を吹きこんだ第25回メフィスト賞受賞作、待望の新装文庫化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2002年。第25回。
読みにくいーと思いつつ、読み進める。だんだんおもしろくなってきた。まじめに働く警官の話。元恋人の父は冤罪だと思っている麻薬取締官の話。中国からやってきた元極貧チルドレン、今は国のために働く男の話。林はターミネーターのごとく、生きているのかなぁ。

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2022年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日明恩デビュー作

警察小説。
冒頭に下品さに絶句し、一度は読むのをやめようかと思いましたがすぐに引き込まれました。読んでよかった。なにせ各キャラクターが一風変わっていて頑固だったりで魅力的。信頼関係のある相棒ものはかなり好み。
潮崎と武本のはみ出し者でこぼこコンビが警察組織の圧力に背いて、独自の捜査を行う──という鉄板の構成ながら、警察に敵愾心を抱く宮田を含む麻薬取締官3名も加わり互いに事態を引っ掻き回してしまう過程とやり取りが面白い。
結局主要人物(潮崎武本宮田)のだれも自分の目的は達成できなかったし、警察官二人は異動減俸のち潮崎は退職してキャリアを目指し、武本は本庁国際犯罪系へ、宮田は退職してペットショップ店員へ。と結果だけ見れば散々で、犯人も捕らえられず踏んだり蹴ったりで爽快感など全くないはずなのにどこかすがすがしい終わりだった。

難しい警察用語が少なく、テンポもいいし読みやすかった。
ちょこちょこ他の警察小説ネタが挟み込まれるのも分かると笑えました。安住の元ネタは安曇班だろーなと思ったよ!

潮崎武本コンビの今後の動きが気になります。続編に期待!

第25回メフィスト賞受賞作

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2012年10月23日

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