日明恩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
救急車ジャックに込められた壮大な問題提起。
日明恩作品は初めてだったけど、
すごくおもしろかったし考えさせられた。
スピンオフらしいので他のも読んでみよう。
生田の昔は悪かった感を出すべくな喋りが
自分の好み的には少し過剰だったけど
みんなそれぞれキャラもよく
どんどんのめり込んでぴゃっと読めた。
みんな、心から救いたい気持ちで
必死で、一生懸命仕事してる。
熱い想いが作品中にどくどく溢れてる。
全然知らなかった救急車や関わる人たちのことを
少しでも知ることができて、
少しでも考えることができてよかった。
まだ自分の生活に関係したことがないだけで、
ほんとはちゃんと知ってないといけないことだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ日明恩による消防士の成長物語。
主人公・大山雄大は現役の消防士だが、楽してもうけるために現場の消防士から早く日勤の消防士に変わりたいと願うやる気のない消防士。そもそも消防士になったのも父が助けた仁藤の売り言葉に買い言葉で成り行き上なったようなもの。
そんな雄大がある事件をきっかけに父との向き合い方、仁藤とのつきあい方など、これまで受け入れられなかったことを少しずつ受け入れられるようになりながら、同時に消防士として成長していく姿が描かれる。
といっても、基本はやる気のない消防士の雄大。クラゲのようにこの世から消えてなくなりたいと願う引きこもり中年の守、幼い頃からのダチ・裕二らにせっつかれながら少 -
Posted by ブクログ
消防士が主人公と言うことで、本筋はもちろんなのですが、冒頭から随所に差し挟まれる消防士の仕事や制度についての盛り沢山の説明が面白かったです。
現場での緊迫感は、映画の「バックドラフト」を、本筋で扱われるテーマは同著者の「そして、警官は奔る」を彷彿とさせるものがあります。
こんな言い方をしましたが、二番煎じと言っているわけではありません。
むしろ、ミステリー、サスペンス、青春、家族、社会問題などの要素を目一杯詰め込んで、そのどれもをきっちり堪能できる大傑作だと思います。
武本や潮崎が活躍する「警官」シリーズ以外の著者の作品は初めてでしたが、主人公の活躍による痛快な部分と、個人では解決できないよう -
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ふーーーっっ。怖くなかった。
むしろ面白かった。
読み始めてすぐ、怖いのか!?そうなのか!?読むのやめるか!?って思ったけど勇気を出して読み進めたの。
そしたら面白かった。
Get a Lifeって「ひまかっ!」って意味とあと2つ意味があるのね。
なるほど、まさしく「Get a Life」な本だったわ。
見えるってきっと大変よね。
最近はあんまりないけど、一時期感じることはあったの。
本当不思議としか言いようのない経験だったんだけども。
でもそれはおじいちゃんだったり、おばさんだったから怖くはなかった。
悪意のある悪いものは感じ取れなかったから助かったなぁと思ってる。
守ってくれてたのかなぁ。 -
Posted by ブクログ
幽霊が見える主人公:光希、幽霊を殴れるキレると怖い会社の先輩その1:頭島、どんな時でもポジティブに、映画の台詞雑学を披露する明るいヤンキーな会社の先輩その2:奥。3人が幽霊にまつわる事件を解決していくストーリー。まるでゴーストバスターズだが、事件には幽霊が原因なわけではないものもある。結局は人間の方が、幽霊よりも怖いかもしれない。
日明作品は二冊目。たまたま読んだ前回の作品が幽霊にまつわる作品だっただけに、少し「また幽霊か」とも思ってしまった感は否めない。ただこの作品は登場人物がとても良いのだ。『ギフト』が少しグレーがかった黒い世界だとしたら、この作品はビビットに感じる。主人公は本当に良い会社