日明恩のレビュー一覧

  • ロード&ゴー

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    救急車ジャックに込められた壮大な問題提起。
    日明恩作品は初めてだったけど、
    すごくおもしろかったし考えさせられた。
    スピンオフらしいので他のも読んでみよう。

    生田の昔は悪かった感を出すべくな喋りが
    自分の好み的には少し過剰だったけど
    みんなそれぞれキャラもよく
    どんどんのめり込んでぴゃっと読めた。
    みんな、心から救いたい気持ちで
    必死で、一生懸命仕事してる。
    熱い想いが作品中にどくどく溢れてる。
    全然知らなかった救急車や関わる人たちのことを
    少しでも知ることができて、
    少しでも考えることができてよかった。
    まだ自分の生活に関係したことがないだけで、
    ほんとはちゃんと知ってないといけないことだ

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    2017年08月17日
  • ロード&ゴー

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    Fire's outシリーズのスピンオフ作品。
    家族を人質に取られ脅された男が、爆弾を持ち込んで救急車をジャックした。犯人の要求にしたがいタイムリミットが切られる中、次から次へと病院を転々とさせられる救急車。緊迫感溢れるミステリアスなストーリー運びの中にも、やるせない社会問題を次々と放り込んできて、ページを繰る手を止めさせない日明節は健在。

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    2016年06月07日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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    ネタバレ

    日明恩による消防士の成長物語。
    主人公・大山雄大は現役の消防士だが、楽してもうけるために現場の消防士から早く日勤の消防士に変わりたいと願うやる気のない消防士。そもそも消防士になったのも父が助けた仁藤の売り言葉に買い言葉で成り行き上なったようなもの。
    そんな雄大がある事件をきっかけに父との向き合い方、仁藤とのつきあい方など、これまで受け入れられなかったことを少しずつ受け入れられるようになりながら、同時に消防士として成長していく姿が描かれる。
    といっても、基本はやる気のない消防士の雄大。クラゲのようにこの世から消えてなくなりたいと願う引きこもり中年の守、幼い頃からのダチ・裕二らにせっつかれながら少

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    2015年09月20日
  • ロード&ゴー

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    今までありそうでなかったてーまのお話。
    帯にも書いてあったけど、映画を読んでいるようなスリルと臨場感を持たせる小説だった。
    かなり細かい描写もあり、作者が本当に救急車についてもしっかり勉強して書いていることがよくわかったし、考えさせられる一面もたくさんあった。
    この小説は色んな人に読んでほしい!

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    2015年09月03日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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    消防士が主人公と言うことで、本筋はもちろんなのですが、冒頭から随所に差し挟まれる消防士の仕事や制度についての盛り沢山の説明が面白かったです。
    現場での緊迫感は、映画の「バックドラフト」を、本筋で扱われるテーマは同著者の「そして、警官は奔る」を彷彿とさせるものがあります。
    こんな言い方をしましたが、二番煎じと言っているわけではありません。
    むしろ、ミステリー、サスペンス、青春、家族、社会問題などの要素を目一杯詰め込んで、そのどれもをきっちり堪能できる大傑作だと思います。
    武本や潮崎が活躍する「警官」シリーズ以外の著者の作品は初めてでしたが、主人公の活躍による痛快な部分と、個人では解決できないよう

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    2014年04月08日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    ネタバレ

    なんだか読み終わった後心があったかくなりました。

    仁藤さんがデレたーーーーーー!
    からのカメwwwww

    てか守生きてたのかよ!

    これからの4人が楽しみです(´∀`*)

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    2012年12月29日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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    何気なく読み始めてみたら大当たり!
    分厚いけどさくさく読めました。

    消防のことだけじゃなく
    不法に日本にいる外国人の話とか
    普段あまり気にしないことも言及されていて
    いろんなことを考えてしまう一冊でした。

    埋み火も読みます!

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    2012年12月18日
  • 埋み火 Fire’s Out

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     第1作では読みにくかった主人公の1人称も読みやすく感じられる。慣れたのか、主人公が成長したのか、作者が上手くなったのか。上手くなったのは当たり前だろうけど、主人公の性格が前回より開かれているのもひとつかなぁ。

     今回の事件は、事件がどう解決するか、よりも、この人たちどうなるんだろう、ということに興味が向いた。
     なので予想しない方向に展開してハラハラするし、エンディングでもほっとする。人間って強いなぁと。
     そしてエピローグには驚いた。

     ところで守の「あの人」の正体が分からないのって私だけなんだろーか。

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    2012年09月24日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    鎮火報2作目。
    ミステリーかと思いきや、謎解きは中盤で終わってしまう。
    ただ、本番はここから。日明恩の一番いいところは人間ドラマ。
    女性だからこそか、ここまでクサい友情をかけるのは作者ならではだと思う。

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    2011年05月07日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    1.
    「誰かの『じゃなきゃいけない』は、俺にとってそいつの『だと良いな』でしかない」
    …確かに。

    「不幸と不健康は自慢じゃない」
    そのとおり!!ただどうしてもしちゃうけど…。

    裕二っていいこと言う。

    なんだかんだ自分に言い訳しながらも仕事真面目な雄大と
    その(職場)仲間たち。
    自分は仕事に対して全力投球できているかなと自問自答してしまいました。
    張り合いのある仕事があって、お給料貰えて休みもそこそこあって…恵まれていることはわかってるけど、その上に胡坐をかいているつもりはないんだけど、でもそうなのかな…とか。

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    2011年01月18日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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     ええーっ、何で出版社が…(大人の事情って奴ですか?)
     仕方がないので、買い直し。
     あー、もう…講談社文庫版、どうしようかなぁ…。orz

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    2010年11月28日
  • 鎮火報 Fire’s Out

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    ネタバレ

    「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免!」と言い放つ、新米消防士・大山雄大。だが、外国人アパートを狙った連続放火事件の消化に当たったことをきっかけに、彼ら不法滞在者をめぐる哀しい事件に巻き込まれていく――。ひとりの消防士の成長を描いた傑作長編。

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    2025年11月06日
  • ゆえに、警官は見護る

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    賛否両論あるようですが、私はこのシリーズが大好き。
    今回は武本の出番が少なくて寂しいと思っていたら、最後の最後で怒涛の大活躍を見せてくれました。
    また、新たな加わった変わり者仲間の宇佐見が良い味を出しているし、正木も彼に突っ込まれることで持ち味が生きる典型的なボケ役として存在感がある。
    しばらく自作が発表されていませんが、まさかこれでフェードアウトってことはないですよね?

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    2025年07月29日
  • 濁り水 Fire's Out

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    日明恩の描く、職業柄からの人間関係や、職に対する様々な描写が非常にリアル。
    その中にある人間関係も複雑ながらしっかりとまとめられており、読みやすいし飽きがない。

    主人公も第1作からみると30と大分年齢を重ねていっているんだなぁと思えて感慨深いのがシリーズならではの面白さ。

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    2025年04月06日
  • 啓火心 Fire’s Out

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    分厚いボリュームの大半が雄大の愚痴で構成されている本シリーズは好き嫌いが分かれそうですが、実はその内容は人明さんの消防士へのリスペクトと、無自覚な人々への警鐘であり、またそれが非常に優れた観察力を元にしているので納得感が強い。
    第三弾は消防シーンが少なくまるでアクション映画のようだったので、たまには悪くありませんが次作は本筋に戻って欲しいです。

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    2025年03月07日
  • 埋み火 Fire’s Out

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    裕孝が演出した結果をこの状態で終わられて良いものか若干の疑問は残るものの、彼の屈託が解消された経緯は理屈や同情などという安易な方法じゃなく、自ら考えさせているところが非常に良い。
    公務員に対する市民の身勝手な期待に関する内容は確かにあり得る話だと思うので、これは自分への戒めにしよう。
    解説を読んで初めて気が付いたのですが、裕二の勤務先は肝っ玉の大きい社長が経営する武本工務店で、息子はデカくて顔が怖い警察官。何ですぐに気付かなかったんだろう。痛恨!

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    2025年01月31日
  • ヒマかっ! Get a Life!

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    ふーーーっっ。怖くなかった。
    むしろ面白かった。
    読み始めてすぐ、怖いのか!?そうなのか!?読むのやめるか!?って思ったけど勇気を出して読み進めたの。
    そしたら面白かった。
    Get a Lifeって「ひまかっ!」って意味とあと2つ意味があるのね。
    なるほど、まさしく「Get a Life」な本だったわ。
    見えるってきっと大変よね。
    最近はあんまりないけど、一時期感じることはあったの。
    本当不思議としか言いようのない経験だったんだけども。
    でもそれはおじいちゃんだったり、おばさんだったから怖くはなかった。
    悪意のある悪いものは感じ取れなかったから助かったなぁと思ってる。
    守ってくれてたのかなぁ。

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    2025年01月26日
  • ヒマかっ! Get a Life!

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    面白かった!
    日明恩特有の、“犯罪(やアクシデント)の根源は巨大で強大すぎて、そこは解決できませんでした”というのがなく、どれも後味よく終わる連作小話。
    幽霊が見えてた(見える)訳あり高校中退家出少年と、彼を助けた訳あり土建屋会社の皆さんの、幽霊にまつわるハートフルなお話。タイトルで読むのを敬遠していたのがもったいなかった……タイトル、もう少しどうにかならんかったのかなぁ〜〜

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    2025年01月13日
  • ヒマかっ! Get a Life!

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    涙が出た。
    こういう展開に弱い。
    幼い頃から霊が見える主人公17歳男子。
    私はかねがね思っていた。
    霊感の強い人は普段、普通にしていても色々と見えてしまうんだなと。大変だなと。
    それが幼少期からだとなると想像するだけで気の毒になる。
    主人公自身の心の葛藤、人との葛藤、親との葛藤、霊との葛藤‥
    応援せずにはいられなくなった!

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    2025年01月06日
  • ヒマかっ! Get a Life!

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    幽霊が見える主人公:光希、幽霊を殴れるキレると怖い会社の先輩その1:頭島、どんな時でもポジティブに、映画の台詞雑学を披露する明るいヤンキーな会社の先輩その2:奥。3人が幽霊にまつわる事件を解決していくストーリー。まるでゴーストバスターズだが、事件には幽霊が原因なわけではないものもある。結局は人間の方が、幽霊よりも怖いかもしれない。
    日明作品は二冊目。たまたま読んだ前回の作品が幽霊にまつわる作品だっただけに、少し「また幽霊か」とも思ってしまった感は否めない。ただこの作品は登場人物がとても良いのだ。『ギフト』が少しグレーがかった黒い世界だとしたら、この作品はビビットに感じる。主人公は本当に良い会社

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    2025年01月05日