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老人世帯で連続する失火による火災。住人は、「不幸な偶然が重なって」焼死。不審に思った若手消防士・大山雄大が調査を開始するが、その先には、孤独な魂を持つ者同士の哀しい連帯感があった……。閉塞感に満ちた社会の問題に雄大はどう立ち向かうのか? 大好評消防シリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
途中まで無駄に長いのかと思ったけど、しっかり最後まで楽しめました。このシリーズ自体も2作目で立ち位置が定まり、人間関係にも深みが出たように思います。この後も楽しみです。
第1作では読みにくかった主人公の1人称も読みやすく感じられる。慣れたのか、主人公が成長したのか、作者が上手くなったのか。上手くなったのは当たり前だろうけど、主人公の性格が前回より開かれているのもひとつかなぁ。 今回の事件は、事件がどう解決するか、よりも、この人たちどうなるんだろう、ということに...続きを読む興味が向いた。 なので予想しない方向に展開してハラハラするし、エンディングでもほっとする。人間って強いなぁと。 そしてエピローグには驚いた。 ところで守の「あの人」の正体が分からないのって私だけなんだろーか。
鎮火報2作目。 ミステリーかと思いきや、謎解きは中盤で終わってしまう。 ただ、本番はここから。日明恩の一番いいところは人間ドラマ。 女性だからこそか、ここまでクサい友情をかけるのは作者ならではだと思う。
1. 「誰かの『じゃなきゃいけない』は、俺にとってそいつの『だと良いな』でしかない」 …確かに。 「不幸と不健康は自慢じゃない」 そのとおり!!ただどうしてもしちゃうけど…。 裕二っていいこと言う。 なんだかんだ自分に言い訳しながらも仕事真面目な雄大と その(職場)仲間たち。 自分は仕事に対し...続きを読むて全力投球できているかなと自問自答してしまいました。 張り合いのある仕事があって、お給料貰えて休みもそこそこあって…恵まれていることはわかってるけど、その上に胡坐をかいているつもりはないんだけど、でもそうなのかな…とか。
裕孝が演出した結果をこの状態で終わられて良いものか若干の疑問は残るものの、彼の屈託が解消された経緯は理屈や同情などという安易な方法じゃなく、自ら考えさせているところが非常に良い。 公務員に対する市民の身勝手な期待に関する内容は確かにあり得る話だと思うので、これは自分への戒めにしよう。 解説を読んで初...続きを読むめて気が付いたのですが、裕二の勤務先は肝っ玉の大きい社長が経営する武本工務店で、息子はデカくて顔が怖い警察官。何ですぐに気付かなかったんだろう。痛恨!
前作 鎮火報 に続いて登場人物達がとても魅力的。裕二の父親は嫌いだけど。数ペーシでこんな嫌いってすごい! 長いくどいと言われる消防の詳細説明も私はさくっと読める。確かに長いけど。 最後の終わり方が気になるあと引く感じなので 続編を読んでからまた感想をまとめたい。
とある赤羽の消防士視点の一人称語りで、ある意味ライトノベル。前半は、老人宅での連続不審火焼死の真相を調べるべく奔走する。これが半分くらいで終わってしまい、あとは若者たちの友情、家族とは、友達とは?みたいな説教臭い話になる。 作者も文中で書いているが、主人公(つまり、一人称視点の主)は馬鹿なので、し...続きを読むゃべる語彙がものすごく少ない。その反面、普通の文中(つまり、自分の考えていること)は非常に多弁で苦悩が有るというギャップは面白い。 文章は口語的に書かれていることも影響し、「てにをは」や主語の省略が多用されるため、読み始めてペースに乗るまで、相当鍛錬が必要な文である。 また、主人公の思考には非常に無駄が多く、一言を発して、次の言葉までの間に本旨と関係ない内容などが差し込まれるため、「だれがどうなった」を把握することが難しい。正直なところ、上手い文とは言いがたい。 しかし、その無駄こそがこの本の中では生きていると言え、最後には面白く感じている不思議な文である。 登場人物などは、バカな主人公以外に完璧超人みたいなのが出てきて、あ、これ女性作家だと思ったら当り。まあ今回はそこまで鼻につかなかったけど、この人の他の作品ではダメかもしれないという予感がある。
相変わらず不思議な世界観をもった作者だと思った。老人の放火による自殺をモチーフにしつつ、根底に流れるテーマは親子関係だ。 親が子供のことを思う気持ち、子が親を思う気持ち、これらは恋愛以上に普遍のテーマであろう。 この本で一番感動したのはやはり主人公の母親である民子の以下の台詞である。 「親がい...続きを読むないと子供は生まれない、でも子供がいなきゃ、親にはなれないものよ。あんたがいて、あたしは初めて親なの。.....だからね、感謝するのは私の方。...」 いつか、子供たちに言ってあげたい。
こどもとおとな、子と親。不変のテーマですね。 雄大はもともと粗暴なタイプなので私の好みじゃないんだけど、だいぶ愛着わいた。大人ぶらなきゃいけないところで大人であれ、と自戒。 ところで謎解きを求めちゃダメだね、このシリーズ。最初に間違えてたので。これは青春物で成長物!あと解説で他のシリーズが世界設定...続きを読むが一緒ってわかったのでそっちも読みます。
老人たちの相次ぐ失火火事は、『失火』というには 何やら奇妙に怪しいものがある。 一体それが何なのか。 それを考えている主人公の友人は、『職場』の相次ぐ出火に 見回りを1人でする事になっていて。 何もかもを失くして無に帰す。 しかも子供達がどれもこれも財産の事しか考えていなかったら…。 それはもう、...続きを読む何も残さずどうにかしたいものです。 とは言っても、万全を期しても、それを実行するのは止めていただきたい。 その言葉に、どんな意味があるのか、何の意味もないのか。 人の背後は、その人が語らなければ分からないものです。 語ってもらわない限り、己の思考を言葉にして紡ぐのは勝手ですが それを押し付けてはいけない、というのは当然です。 意見交換、とは違って、それは自分の『もの』なので。 私はこう思うけど、と参考にしてくれ、というのとも違います。 言い方には、考え方には、気をつけねばなりません。 しかし、結局『あの人』の正体がわかりません。 予測はできるのですが…答えを下さい!w
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