あらすじ
隣の家から、いないはずの女の子の声が聞こえる――。警視庁・蒲田署に異動となった武本が関わった幼女の監禁事件。やがて見えてきた不法滞在外国人幼児の人身売買と虐待。法では裁ききれない現実に、武本はどう答えをだすのか? そして、警察を退職したかつての相棒・潮崎は……。人気警察シリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目にして、ずっしりと重いテーマの話になりました。
こういう主人公が出てくるこの手のシリーズでは、こういう話は何れは出てくるのだと思いますが、それにしても、いきなり2作目でですか。
事件が解決しても、すっきりしないですね。なんか、何かにつけて、この後もこの話が影を落としそうな気がしますね。
Posted by ブクログ
田舎に住んでいる私が、たまたま滞在していた蒲田・大森でこの本を読むとは何という偶然。今回の相棒「和田さん」も、なかなかクセのある人物ではあるけど結構好きかも?相変わらずの潮崎さんもいいですね。この次も楽しみです。
Posted by ブクログ
シリーズ第2作。
人身売買に不法滞在、それを取り巻く法律。どうにかしたいのにどうにもできないもどかしさ・やるせなさがたまらなく重かった。。小菅にも和田にも共感できる。
多くの人を助けるのに、罪になってしまう。逆に、明らかに多くの人を傷つけているのに、たいした罪に問えない。読みながら眉間のしわが取れなくなりそうになる。
潮崎の明るさと武本の一本気質に救われた。
Posted by ブクログ
武本・潮崎コンビがだんだん噛み合っていくのがいいですね。とくに潮崎くんは読者も最初ワケワカンナイ人物像で描写されてて、武本の理解が進むに従ってこちらもまっすぐ見られるようになる。
アクションが派手な割には物語としては地に足ついていて、それでいて他の警察小説のような陰鬱さがないので、エンタメとしてもちょうどいいんじゃないでしょうか。
Posted by ブクログ
日明恩さんの本にであったのは つい、一ヶ月前、消防車ジャックものに 食指をうごかされ 消防士物二冊、で、深みにはまり、警官もの二冊を取り寄せて戴いて たちもりめぐみが 読む、書ける、状態に なりましたo(^_-)O
日明さんは 安定思考?
公務員さんが 活躍するものが 多いから^_^
闇の子供達
Posted by ブクログ
武本に、迷いはなかった。
という最後の一文に次作への不穏な空気を感じたのは私だけでしょうか。
さて、法に準じ真の意味で優秀なな警察官という部品になりきる武本には惚れ惚れします。機械かのような揺らぎのない人間性には感動すら覚えますね。
今回は暫定民間人として登場した潮崎も前巻から変わらぬ素直さが光ります。
登場人物は一新され、『キチク』武本が得た新たな相棒のあだ名は『冷血』。彼らが取り組むのは不法滞在者の無国籍児を取り巻く問題。のぞみ黒幕オチは半ばで読めてしまったものの、さいごまで面白く読めた。ただ最初の人身売買事件については十分な解決がないようで残念。
様々な現行法の問題点を指摘しながら進むのも、煩わしさは少なく興味深い。十分面白いストーリーなのだから、センセーショナルにするためだか知らないが導入部のエグい気持ちの悪さだけは勘弁してほしい。
Posted by ブクログ
前作を知らずに本作を読んだ。
大筋には影響ないけど、細かいトコロで、今の何?っていうのが結構あって、ちょっと混乱した。っていうかちょっとイライラした。
正義ってなんだろう?警察官ってなんだろう?っていうのが随所に出てきて、流されやすい自分が警官にならなくてよかった、と思った。
Posted by ブクログ
子供の人身売買に虐待という犯罪。
そして、国籍を持たなければ何もできない現実。
言いかえれば、それは持っていなければ何もしてはならない。
人助けはしてはならない事ではない。
けれど、してはならない相手もいる、というのには驚きでした。
読み進めていけば、納得できます。
承知でやってきた母親はともかく、子供には罪はないと。
しかし、だからと言って何ができるか、と言われれば
分からない、としか答えられません。
最初から、道具として産み落とされた子供達。
その幸せを…と言われても、それもまた道具のようで。
幸せは当人が決める事、とはいえ、どうなのでしょう?
ところで、最初の原点である人身売買のすじは
きれいに手を離れてしまったのでしょうか?