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Posted by ブクログ
武本に、迷いはなかった。
という最後の一文に次作への不穏な空気を感じたのは私だけでしょうか。
さて、法に準じ真の意味で優秀なな警察官という部品になりきる武本には惚れ惚れします。機械かのような揺らぎのない人間性には感動すら覚えますね。
今回は暫定民間人として登場した潮崎も前巻から変わらぬ素直さが光ります。
登場人物は一新され、『キチク』武本が得た新たな相棒のあだ名は『冷血』。彼らが取り組むのは不法滞在者の無国籍児を取り巻く問題。のぞみ黒幕オチは半ばで読めてしまったものの、さいごまで面白く読めた。ただ最初の人身売買事件については十分な解決がないようで残念。
様々な現行法の問題点を指摘しながら進むのも、煩わしさは少なく興味深い。十分面白いストーリーなのだから、センセーショナルにするためだか知らないが導入部のエグい気持ちの悪さだけは勘弁してほしい。