横関大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元相撲部員が野球部として活動するお話
見に覚えのないドーピング疑惑で球界を追われた小尾
その後、高校の臨時教員として働いていたところ、校長から野球部の監督を任される
しかし、肝心の部員はゼロ
不祥事を起こして無期限活動停止中の相撲部員を割り当てろという指示
食欲旺盛で走るのが苦手な元相撲部員達でなんとか野球を勝とうとすると共に、過去のドーピング疑惑の事件を探ろうとしている人が現れ……
相撲部員が野球をという面白さはある
ヒット性の当たりでも鈍足過ぎてアウトになるとか、練習中や試合中でもお腹が空いて食べるとか、そもそも食欲旺盛っぷりとか、テンプレートなデブ像が描かれている
そんな面々でどう -
Posted by ブクログ
横関大の連作ミステリ短篇作品集『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』を読みました。
横関大の作品は『ルパンの娘』以来なので約2年振りですね。
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池袋が大変だ。
猿が逃げ、警察官が人を投げ、他の女と浮気をしそうになると犯人が現れる。
謎が謎を呼ぶ事件のそばには、いつも神崎と黒木がいる。
頁をめくるたび現れる興奮と感動。
最終話で、神崎は究極の二択に直面する。
擁護か、決別か。
黒木が相棒にすらひた隠し守ろうとしていたものとは――江戸川乱歩賞作家による黄金コンビの狂想曲!
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講談社の『小説現代』に2010年 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今放送中のドラマと感じが全然違う…!!笑
原作は、泥棒一家の娘・主人公華の祖父が何者かに殺されてしまい、その犯人を探しながら、彼氏である和馬の家族が警察一家と知り苦悩する。また、和馬も事件を追う中で、華の家族が泥棒一家であることを知り…!?
ドラマはコメディー寄りだけど原作は最初から"祖父の死"という事件が元にあって、泥棒と警察は結ばれるのか?だけじゃなく事件の真相を追うミステリー?っぽい要素もあって面白かった。
原作の華は家族と一緒になって盗みをしたりはせず、祖父の盗みの技術を体得してしまったせいで、「無意識に」スリをしてしまうという困った体質(^_^;)だからあまり泥 -
Posted by ブクログ
ネタバレふとした事がきっかけになり、それが負の連鎖となって自分の身に降りかかってくる。
誰にでも弱さや迷いはあるが、隠すことで余計に在らぬ疑いをかけられ、自分自身を追い込むことになるという…
どうなるのだろう…と最後まで目が離せなかった。
市役所職員の倉多佑美は、大学時代に自動車事故をおこした。すでに終わっている事で気にも留めていなかった。
それが、市役所で働き6年目、かかってきた一本の電話により人生が狂わされる。
人生を狂わされたのは彼女だけではなく、命まで奪われるという地下アイドル、そしてその犯人にされた男。
真相を突き止めたのは、地下アイドルを推していたファンだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレラストで綺麗に決まるどんでん返しのための叙述トリックに全てをかけた作品、という印象。この最大の見せ場以外の伏線や展開や文章は少々底が浅い印象を受けるため(待)、「ふーん、こんなもんか、じゃあ結末はどうせこうなるだろ」と舐めてかかってしまったのが罠だったのか、うっかり騙されてしまいました(笑) 仕掛けが分かってから作品を読み返すと、全く違った印象で再度楽しめそうです。これは小説ならでは、ですね。映像化しても全く魅力がないわ……。
とはいえ……前述のとおり、それ以外については全体的に、ちょっとご都合主義だな、とか、苦しいな、という気持ち悪さもぬぐい切れず、なんとも惜しい感じです。
リアルに