横関大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「横関大」のミステリ作品『沈黙のエール』を読みました。
『ピエロがいる街』、『グッバイ・ヒーロー』に続き「横関大」作品です。
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「家族だから、言えなかった」
最後に明かされる真実に、あなたは涙する。
号泣ミステリーの大本命!
修行中のパティシエ「里菜」。
七日後にフランス留学を控えた彼女の元を一人の少年が訪れる。
遠い親戚だという彼が現れた夜、父が殺され、実家の洋菓子店が火事になった。
警察は素行不良の里菜の兄に疑いを向けるが、そのとき第二の殺人が起きる。
すべての始まりは十年前。
大切だからこそ生まれる家族の秘密。
2つの殺人と、1つの火事。
すべてはひとつの糸で繋がっている。
10年前、父と姉は、私に何を残したのか。
温かくて、爽やか。
新世代のミステリー作家、登場!
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父親が殺され、事件の真相を追ううちに、隠された家族の秘密が明らかになり、そして、感動のエンディングが待ち構えているという感涙のミステリーでした、、、、
終盤、二人の人物の評価が逆転し、それが大きな感動を生む展開はなかなかです… 恥ずかしながら、読み終えたときには涙が零れていましたね。
パティスリーで働く「里菜」は、パリに留学に行くことになっていた… そんなある日、「里菜」のもとに親戚の子供だという小学生「陽介」が訪ねてくる、、、
生意気な「陽介」を連れて焼き鳥屋で夕食を食べていると、実家の洋菓子店が燃えていると知らされる… 「里菜」は、急いで駆けつけたが、店は燃え落ち、父「有三」の居所がわからない。
そのとき、「里菜」の携帯電話が震えた… 番号は「有三」のものだ、、、
しかし電話に出たのは、東上野署の刑事だった… 「有三」は、近くの神社の境内で殺害されていた。
ショックのあまり意識を失い倒れる「里菜」… 翌朝、回復した「里菜」が燃えてしまった店の様子を見に行くと、長年行方不明で素行の悪い兄「克己」が帰宅し、高校時代の仲間を連れ込み大騒ぎをしていた、、、
以前、実家の近くでクリーニング店を営んでいて、当時、「克己」等の所属する少年野球の監督だった「矢野」が「有三」殺害の容疑者として浮上するが、その「矢野」も自宅で遺体となって発見される… 怒涛の冒頭から一気に展開する謎… 謎… 謎、、、
捜査を進める上野署は、「矢野」が「有三」を殺害し、「克己」が「矢野」を殺害、自宅に放火したのではないかと疑いを持ち、動機等を探っていた… 一方、「里菜」は、「克己」の中学までの野球仲間で現在は警察官となり交番に勤務している「深津」と偶然出会い、「里菜」の悩みを聞いた「深津」は、上野署の刑事「片山」と情報交換をしつつ、独自に調査を進めていく。
交番勤務の「深津」が、刑事を出し抜くような捜査をしたり、鮮やかに真相を推理する部分は、ちょっと出来過ぎ感がありますが、、、
彼の活躍により、家族の過去の秘密や兄の「克己」の不可解な行動の目的が判明し、衝撃の真相が明らかになります… いやぁ、感動の結末でしたね。
兄の「克己」って、ホントに酷い奴だなぁ… と思わせておいて、表現が下手なだけで、実はムッチャ人柄の良い奴で、それを知ったとき、ホントに泣けましたねぇ、、、
事件を通して暴かれる家族の秘密には辛い部分もありますが… 元野球部のチームメイトの「深津」と「克己」の信頼や、「克己」と高校からの同級生たちの絆、刑事の「片山」の「深津」への期待、「深津」と「里菜」の恋の行方、「陽介」の悲劇と「朝宮家」への想い等々、ばらばらになったと思われた絆を再確認して、新たな絆も結ばれるという展開は好感が持てました。
おいしいシュークリームが食べたくなりました。 -
Posted by ブクログ
「横関大」のミステリ作品『グッバイ・ヒーロー』を読みました。
『ピエロがいる街』に続き「横関大」作品です。
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ピザを届けるのが俺の仕事だ。
それがたとえ、拳銃を持った男が立て籠もっている場所でも。
立て籠もり現場にピザを届けることになったバンドのリーダー「伊庭亮太」。
だがそこにいたのは、腰の低い「おっさん」だった。
託されたメッセージ。
奇しくも今夜は大切なライブの日。
だけど困っている人がいたら助けなければならない。
「おっさん」と「亮太」の長い一日が始まる。
次々くり出される意外な展開が止まらない!
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意外な展開が愉しめるテンポの良い巻き込まれ型のミステリ作品でした… 非現実的な展開と、エンディングにやや物足りなさを感じましたが充分愉しめるレベル、、、
困っている人がいたら助けずにはいられない… 主人公「伊庭亮太」の人の良さが魅力と、地味で目立たないけど意外な活躍をみせる「おっさん」の二人が印象的な作品でした。
バンド活動をしながら、宅配ピザのアルバイトをしている「伊庭亮太」は、困っている人がいると放っておけない性分で、配達先では喧嘩の仲裁から水道の修理まで、色んなことに巻き込まれてしまう… そんなある日、指名の配達の仕事がありピザを届けにいくと、警察と名乗る男たちに拘束され「立てこもり事件がおきているスナックにピザを配達して欲しい」との要請を受ける、、、
「亮太」が指名された理由は、ピザ屋のホームページに顔写真が掲載されており、警察官がピザ屋に扮装することを防ぐためだった… 「亮太」が、そのスナックにピザを届けると、受け取ったのは、ごく普通のサラリーマン風の「おっさん」だった。
これをきっかけに「亮太」は犯罪に巻き込まれ、しかもひとつの事件が終わっても次から次へと事件に巻き込まれていく… そして、立てこもり事件の人質だった「おっさん」の意外な正体が徐々に明らかになり、「亮太」もまた、持ち前の度胸と機転で次々と難局をのりこえていくという、スリル満点、スピード感たっぷりの展開です。
「おっさん」は一見、うだつのあがらず、目立たないサラリーマン風の小太り男なんですが、実は金さえ払ってもらえば何でも運ぶ「運び屋ジロー」という裏の顔をもっており、しかも、運び屋になるまでには辛い人生があったことが判明… 年下の「亮太」に対しても常に敬語で、ほんとに普段は冴えないのですが、ひとたびことが起こればガラリと印象が変わる人物、、、
「亮太」は「困っている人がいたら助けなければいけない。それが俺のルールなんだ」と言う父親譲りの性分で、仕事そっちのけで人助けをして、バンドの運命がかかった大切なライブの時間がせまっていても、「おっさん」を放っておけず奔走してしまうんですよね… そして、「亮太」と「おっさん」の二人は友情に近い絆が感じられる関係にまでなっていきます。
しかし、「おっさん」の正体と罪を知った「亮太」は、「おっさん」に自首を勧め、二人の居場所に警察を呼び寄せますが、間一髪のところで「おっさん」は逃走… 大型スクーターとともに海に転落してしまいます、、、
ここで第一部が終了し、第二部は8年後からスタート… 以前に「おっさん」に頼まれて「亮太」がピザを届けた女の子「遥香」の視点で物語が展開します。
「遥香」はそのときに「亮太」にもらったバンドのCDを聴き、「亮太」のバンド「チキン・ランナウェイ」のファンになっていた… そして「チキン・ランナウェイ」は押しも押されもしないメジャーバンドになっており、ライブ会場を訪れた「遥香」が偶然「おっさん」と出会いますが、その場で起きた事件に二人は巻き込まれていく、、、
「亮太」を守るため、二人の取った行動は… この後の展開は、何となく先が読めてしまい、もうひとひねり欲しかった感じでしたね。
でも、物語のテンポが良く、キャラクターに好感が持てて、事件は起こるけれど殺人はなくて、ちょっと泣ける感じで好感の持てる作品でした。 -
Posted by ブクログ
元相撲部員が野球部として活動するお話
見に覚えのないドーピング疑惑で球界を追われた小尾
その後、高校の臨時教員として働いていたところ、校長から野球部の監督を任される
しかし、肝心の部員はゼロ
不祥事を起こして無期限活動停止中の相撲部員を割り当てろという指示
食欲旺盛で走るのが苦手な元相撲部員達でなんとか野球を勝とうとすると共に、過去のドーピング疑惑の事件を探ろうとしている人が現れ……
相撲部員が野球をという面白さはある
ヒット性の当たりでも鈍足過ぎてアウトになるとか、練習中や試合中でもお腹が空いて食べるとか、そもそも食欲旺盛っぷりとか、テンプレートなデブ像が描かれている
そんな面々でどうやって勝つかというと、やはり結論は一つなわけで
この辺は、「弱くても勝てます」とか「偏差値70の野球部」と同じように当然の帰結だし、元相撲部という特徴もその説得力のを後押ししている
ただ、その方向性で実際にここまで活躍できるははリアリティがない
守備練習をほとんどやってないのに、そんなに点を取られてないのもご都合主義を感じる
まぁ、その辺はフィクションを読むチューニング次第ですね
あと、キャラの書き分けがあまりできていないのがちょっと残念
二階堂と具志堅が中心で、他の二年生も嵯峨が色々と前フリがあるのにオチがない
1年生に至っては双子にする必要があったのか?と思わないでもないけど
そこまでキャラを深掘りできないならキャラの特徴を少しでも削られている方がわかりやすくてよい
茜が同居したり転校したりにはそれなりの理由があるのかと思って読んでいたけれど、納得できる程の理由が隠されていたわけではなかった
うーん、もうちょっと理由が欲しかったかな……