横関大のレビュー一覧
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面白い!
流石!横関大氏の作品は面白い。
桐谷総理の孫、桐谷英俊が誘拐された。
天草美晴 染井吉乃 鮫島千秋の実行犯は意外な要求を総理大臣にメディアに公開して伝えた。
記者の水谷撫子は誘拐された英俊の父親のスキャンダルを追い、品川署刑事の鈴木ルーカスと乙部刑事は小さな手掛かりから犯行集団に近づいていった。
桐谷俊一郎と謎のホステスエリ。
政界のフィクサーと呼ばれた百合根剛。
これらの人物達が複雑に絡み合い誘拐に関わっていくが、そもそもこの誘拐事件には裏側に深謀遠慮な計画が画策されていた。
とにかく面白い。
誘拐と身代金という図式ではない犯人の要求に、国民をも巻き込み共犯とする…。
小説の -
Posted by ブクログ
おもしろい!かなりおもしろい!そして、痛快!!400ページoverだけど、ページを捲る手を止めたくない。
ミス・パーフェクトこと真波莉子が、ばっさばっさ様々な職場の問題を解決していく。時に非情とも思えるやり方もあって、ともすれば嫌われたり恨みをかったりしそうなものだけれど、最終的には周りを巻き込み味方にしていく。
仕事との向き合い方とか、人との関わり方とか、なるほどなーと思わされることもあって、あぁこんな上司がいたらいいなぁと…(自分にはとてもなれそうもない・苦笑)。
横関大さんの作品は“はじめまして”だったけど、他の作品を調べてみると、ドラマの原作になってるものもあったりして、ぜひいろい -
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友情と絆の物語
人と人との繋がりが「毛利翼」という青年の人生を動かしていく
東京アリーナで開催されているのは、卓球の世界規模の大会「第一回東京レガシー卓球」
中国人同士の対戦は白熱した展開となっている。
しかし選手の一人、毛利翼(マオ・リーイー)のユニフォームの背中に小さな日の丸がついている!?
どういう事だろうか?…
現在と過去が交互に描かれ、次第に重なり合っていくストーリー。
途中からは夢中で頁をめくり、最後には涙が止まらない大感動の物語だった。
ミステリーという面では、途中から展開が予測できるものの、それ以上に強い絆が胸にぐっとくる。
また脇役たちがとても良い。
登場場面は少なく -
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東京アリーナで行われている、中国人同士の卓球の試合を見ていた帝都テレビスポーツ局の社員、中丸は中国人で健闘している選手の一人毛利翼(マオ・リーイー)が日の丸のタグを背中につけているのを見つけます。
なぜ、中国人選手が日本の国旗を背負って試合に臨んでいるのか?
21年前。
片桐弥生という大学生と羽根雅人という22歳の気立てのもの凄くいい無職の青年のカップルが弥生のアパートの隣の部屋の子どもが、母親の交際相手から虐待を受けているのに気づき子供を助けますが。
母親の毛利愛美は自殺してしまい、当時4歳だった子供の翼少年は養護施設へ入ることになります。
そして翼は静岡の小学校で三崎啓介というクラスメ -
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個人的には星100個あげたいレベルで横関さんの本の中でも大好きなタイプのお話だった。『チェインギャングは忘れない』『スマイルメーカー』『ピエロがいる街』が好きな読者であれば今作もおそらく好きなのではないのかな、と思う。単純な殺人事件によるミステリーではなく、人間ドラマにミステリー要素が含まれるようなお話であり、これぞ横関さんと唸らせる傑作だった。後半からページをめくる手が止まらなくなり、気づけばあっという間に300ページを読破していた。
物語は現代から始まり、過去と現代を交互に行き来しながら謎が紐解かれていく仕組みになっている。現代では「東京レガシー卓球」という世界中の卓球の猛者が集結した大 -
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世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。
会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。
初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、中国選手のはずなのになぜか日の丸が縫い付けられていたのだ。
不思議な選手の登場に動揺するテレビ局の中継スタッフが調べると、6年前、毛利翼(もうりつばさ)という大学生が、殺人の罪で逮捕されていたことが明らかになる。カメラに映る男とその大学生は同一人物なのだろうか?
翼の人生が切なすぎる。
色色無理な設定はあるものの一気読みしてしまった。 -
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評価が高かったけど軽くその期待を超えていった。
映画にしてもいいなぁと思える作品だった。
冒頭の卓球世界大会のシーンからここまで話が膨らませることが出来る著者に脱帽。
中国代表の選手の首元になぜか日本のマークが。なぜ?の展開からすでに引き込まれていった
現在と過去(21年前、15年前、11年前、6年前)が交互に展開されそれぞれのエピソードがどんどん繋がっていく展開もどんどんページをめくらされた。
翼から引っ越しをする啓介へ黄色いバトンのバトンタッチ、
そして、翼の願いを叶えようと打倒中国へわたりいよいよ世界一の選手を倒そうとする啓介から受刑中の翼への黄色バトンのバトンタッチシーンは思わず -
Posted by ブクログ
面白い、実に面白い展開にわくわくしながらページを捲る手がとまらなくなる。
最後は、感動の涙が溢れて止まらなくなるほど…。
2人だけが知る黄色いバトンが、翼の手に渡ったとき、こうなることを誰が予想できただろうか?
単たる熱い友情よりも深い繋がりが続いたことにも驚くのだが、それ以上に羽根雅人の思いに凄さを感じた。
アパートの隣りに住んでいただけなのに隣の母子家庭の危うい様子に気づき、危険を冒して子どもを救う。
そのあともずっと気にかけていて、卓球をやり始めた頃から彼の力になるために整形外科医になっていたなんて、想像をはるかに超えてしまっている。
最初と最後に出てきただけなのに凄いインパクトを残