あらすじ
読んでるあなたも共犯者?
32歳無職、天草美晴は高額報酬につられ、ゴミ屋敷の掃除を引き受けた。チームを組んだ女性2人の挙動が明らかにおかしい。もしや強盗犯? と思うや、突如現れた謎の老人に投げ飛ばされる。目覚めた美晴は老人が、かつてキングメイカーとして恐れられた大物政治家であることに気づく。
「この国の未来のために、是非力を貸してほしい」
持ちかけられたのが、総理の孫・桐谷英俊を誘拐することだった――。
世紀の大犯罪か、世直し一揆か。
映像化オファー殺到の最旬作家が放つ
シン・誘拐ミステリ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
素晴らしかった。誰も不幸にならない、みんなが幸せな方向に向かって歩き始める話。本当に、こんな良い読後感の話はなかなかない。
強いて言うなら3月31日に産まれてしまった子供がむちゃくちゃ可哀想ではあるけど、その辺は、病院でなんとかしてほしいな……可哀想なので……
そして議員報酬半分カットは本当にやってほしいと思う。国会議員も半分カット、議員報酬も半分カットで予算1/4で済む。消費税も下げられるなあ。
誘拐犯達グループに芽生えた、友情みたいなものもすごくよかったし、英俊との間に芽生えた、連帯感のような、友情のようなものも本当に良かった。
読んで良かったなと思えた話。
Posted by ブクログ
audible 。誘拐ものは多いけど一番楽しめた。犯人たちのキャラもまんがみたいで楽しい。楽しいなどと書けるのは誘拐される子どもが素敵だからというのが大きい。
政治の世界に実現しようもないとてつもない要求を突きつけるのだが、この結末もあっさりとすごい。
夢だ。
Posted by ブクログ
高額報酬につられ、ゴミ屋敷の掃除を引き受けた美晴。そこに現れた大物政治家に「この国の未来のために力を貸してほしい」と持ちかけられたのが、総理の孫を誘拐することで…。
横関大らしい軽さとスピード感で登場人物たちのキャラも立っているので420ページの長編をほぼ一気読み。映像化もと思わせるものの、スケールの大き過ぎる話で難しいかも。7歳の小学2年生の描写は 突っ込みどころで、作品内で「コナンか」と自虐的に言っているのには笑えた。
(A)
Posted by ブクログ
総理の孫を人質に国家へ無謀な要求をつきつける、よくありがちな愉快痛快爽快誘拐ミステリー!
犯人グループ、内閣、記者、刑事、そして父親とそれぞれの描写が変わりながら物語がすすみ、全然違うところから繋がっていくのが面白いわ!
これは映像化しそう
ゴーヤチャンプルー食べたいよー
Posted by ブクログ
表紙を見て良さそうかな?と手に取ってみた。
予想を超えてめちゃめちゃ面白かった!
読後スッキリ!
久々、先が気になり明日の為に寝なきゃと思いつつ読み進めてしまう本に出会えた!
お友達に勧めようと思う!
Posted by ブクログ
とても面白かった。
総理の孫の誘拐事件、総理側、警察側、犯人側の三面で物語は進んでいく。
登場人物それぞれが魅力的で、最終的にどうなるのか気になった。
最後が近づきタイトルの意味が分かった。
また、最終章となる1年後が良かった。
Posted by ブクログ
420ページ 分厚かったのですが序盤からのめり込める程のおもしろさでした。
天草美晴が悪い事件に巻き込まれそうで心配するも…
誘拐犯になる美晴を見守りつつ…
事件を追うルーカスの推理も楽しめ…
とにかく登場人物それぞれが面白くしてて、ず〜っと楽しめました。
終盤のまとめかたも私は好きです。
読んでよかった一冊です!
Posted by ブクログ
横関作品の真骨頂。映像が目に浮かぶような上質エンタメ小説。プロットも過不足なく優しいミステリーで、いつでも映画化・ドラマ化できそう。この手の作品を書かせたら右に出るものがいない。とっても面白かった
Posted by ブクログ
面白い!
流石!横関大氏の作品は面白い。
桐谷総理の孫、桐谷英俊が誘拐された。
天草美晴 染井吉乃 鮫島千秋の実行犯は意外な要求を総理大臣にメディアに公開して伝えた。
記者の水谷撫子は誘拐された英俊の父親のスキャンダルを追い、品川署刑事の鈴木ルーカスと乙部刑事は小さな手掛かりから犯行集団に近づいていった。
桐谷俊一郎と謎のホステスエリ。
政界のフィクサーと呼ばれた百合根剛。
これらの人物達が複雑に絡み合い誘拐に関わっていくが、そもそもこの誘拐事件には裏側に深謀遠慮な計画が画策されていた。
とにかく面白い。
誘拐と身代金という図式ではない犯人の要求に、国民をも巻き込み共犯とする…。
小説の落とし所もなかなか泣かせるものがあった。
満足できる一冊だった。
Posted by ブクログ
発売前から気になる作品で遂に読みました。
総理の孫を誘拐するミステリ小説で有りまして、全体的にエンタテイメント性が高くて、非常に愉快!痛快!で読んでいて凄く面白かったです。
かなり大満足な作品でしたよ。
Posted by ブクログ
え、どういうこと? と思っている間に物事がスルスルと進んでいく。だいぶ前から計画していないと、英俊くんが協力してくれないと、こううまく解決できなかったかもね。
Posted by ブクログ
分厚さを気にせず、没入できる1冊。
法案を成立させるための計画が、現実離れし過ぎてるが、素晴らしい。初めは頼りないと思っていた総理大臣の印象が、一転、ガラリと変わる。こんな大それた計画を実行するなんて!
孫の俊英君のキャラがいい。こんなに落ち着いた行動ができるなんて、もしかしておじいちゃんから聞いていた?と疑ってしまう。
最後の「1年後」犬とのシーンは、ホロってきてやられてしまった。
Posted by ブクログ
ゴミ屋敷の掃除をするため、2人の女性とある屋敷を訪れた美晴は、ひょんなことから誘拐に加担することになってしまう。しかもその標的は総理大臣の孫!
闇バイトって本当こわいよね。まぁこの話には裏があるんだけど……。
420ページとめちゃくちゃ分厚いのに、面白くて一気に読んでしまった。誘拐というひとつの事件をひたすら追っていくのだが、群像劇にすることでいろんな視点から物語を見ることができ、それが味変にもなって飽きさせない。最後までテンポよく進んでいくから止まらない。
誘拐犯(主人公サイド)、総理大臣の息子、事件を追う警察、そして記者。基本的にこの4つの視点がいい感じに切り替わっていきます。それぞれ立場がぜんぜん違うから、展開される話もぜんぜん違って面白い!
とくに面白かったのはやっぱり主人公サイドですね。誘拐した子どもを仲間に引き入れて、ほのぼの生活を楽しんでるんだから。どうやって終わるのか想像もつかない。
ラストも「なんだって~!?」と驚きつつも納得してしまい、最後まで楽しませてもらいました。
でもこれはミステリなのか……?
Posted by ブクログ
面白い想定。総理の孫を人質にJapanの世直し。そんなに甘くないだろうという点が多々、目につくが、勢いで読み飛ばす。首都機能移転話、いつのまにか消滅してしまったなあ。「ジャネーの法則」知らなかった。「7歳の一年は7分の1で60歳の一年は人生の60分の1」だから、最近、時の流れが早いんだ。
Posted by ブクログ
元自衛隊員の二人と議員先生の縁はわかったけど一部の当事者死亡で結局不正を摘発したり再発を防止したりする方向へは変わってない?総理再選の暁には美晴ちゃんはともかく二人のそういうとこもまとめて救い上げてほしい。
Posted by ブクログ
登場人物の設定や状況設定には多少の無理はあるものの、痛快誘拐小説として、サクッと読めてしまう。
犯人の要求が奇天烈で面白い。途中からは筋書きが読めてしまうが、一気に最後まで読ませる力は本物だと思う。
Posted by ブクログ
総理の孫が誘拐された。犯人グループリーダーは三蔵法師?
中々斬新な誘拐事件でした。
誘拐された英俊の頭の良さに脱帽でした。将来大物になりそうな予感がします。
そして、誘拐の真の目的は?
国を動かす大事件だったけれど、国民も共犯者と言うのが言い得て妙でした。
Posted by ブクログ
バイトのつもりが、総理の孫の誘拐計画に巻き込まれてしまった美晴。とある過去を持つ彼女は、大金と新しい戸籍という報酬に惹かれ、計画に参加することを決めた。しかし誘拐した総理の孫(七歳)は年齢に似合わず頭が切れ、なぜか彼自身も計画に加担することに。この計画はどうなるのか、そして黒幕の目的は何なのか。痛快な読み心地の誘拐ミステリです。
いろんな面で天藤真「大誘拐」を彷彿させられるので、あれを好きな人にはお勧めかも。殺伐とした雰囲気はまったくなく、だけれどスリリングさもあって実に楽しい作品です。犯人の要求もとんでもないけど、現実的にも良いかもしれない、と思わされます。
誘拐された英俊の利発さに舌を巻くばかり。この七歳はあまりに規格外。将来が楽しみなような、怖いような。そして美晴の過去、誘拐犯たちの繋がり、この事件の顛末がどこへ向かうのか、読みどころはいっぱいありますが、この作者さんのこのノリの作品なら、大団円は間違いないよね、と安心して読めました。
Posted by ブクログ
誰の目にも明らかに国が変わったとわかる変化が来るとしたら、その前に大きな衝撃があるだろうなとは思う
1000万の給付だけ現実離れし過ぎではないか?
家計簿の提出を義務付けるというがあったがそれで上手く行くとは到底思えない
ドラフトでなぜ埼玉が選ばれなかったのか
Posted by ブクログ
エンタメ系小説。映画化になりそうな感じの作品。
総理大臣の孫が誘拐!前代未聞の事件が発生。
犯人の要求は
子供を産んだら1千万。
議員報酬と政党交付金を50%カット。
省庁を東京以外の場所へ移転。しかも行きたいところをドラフト制で選ばさせる
等など日本の世直しを要求。
この事件の黒幕は総理大臣自身。
誘拐犯の要求をのむことで低迷する支持率をあげ、選挙にかち総理大臣の椅子を守るための自作自演の誘拐劇だった。
犯人側、父親側、警察側、記者側、マスメディア側、政府側、要求を成立させるための法案を考える3人の官僚側と若干エピソードが多すぎてなんか散漫になる。
あと、誘拐された英俊は小学2年なのに妙に達観していて頭もよく、推理力も半端なかった。おもわずコナンかよ!って突っ込みたくなる。その頭の良さで犯人側を取り込み共犯関係に。3番目の省庁分散の要求は英俊が考えたのだがありえんやろってまたつっこみたくなる。設定を中学生くらいすれば違和感がなかったが、小学2年でこの賢さにどうも違和感を感じながら読まざるを得ない。
まぁエンタメ小説とわりきれば面白いのだろう
Posted by ブクログ
おもろいパートとつまらんパートの落差が激しい
おもろいパート
誘拐犯チーム、警察チーム
つまらんパート
総理のバカ息子(人間性カス)、マスコミ連中(総じてゴミ)
つまらんパートを減らして、出世ルートから外れたシゴデキ官僚チームの話をもっと読みたかった。新ゴジラっぽくて好きだったので。