横関大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「沈黙のエール」に続いて横関作品2作目。
登場人物は多いが、それぞれのキャラが立っていて(特に三雲家)、混乱することなく最後まですらすら読めた。また現実ではありえないようなそれぞれの言動も、この人ならこういうこと言うよね〜!とニヤニヤしながら受け止めることができて、主人公・華の周りで起こる波乱の出来事に同情しつつも、かなり楽しかった。(お気に入りは三雲家父の「渉、いやもといケビン!」)
最後の展開や両家の物分かりの良さは、主人公にとっても読者にとっても都合が良すぎる感があったが、シリアスな作品ならまだしも、こういったドタバタコメディなら許せてしまう。
まるで始めから映像化することを見越したような、ドラマ化にぴったりの作品。ドラマ版を観たことはないが、ドラマはシリーズ化し、映画化までする人気作品となったことも頷ける、万人が楽しめる作品。 -
Posted by ブクログ
初めての横関作品。深く感動した。
終盤にかけて、父や兄、深津のそれぞれの行動に隠された強い想いを知り、読み終えた後、改めて「沈黙のエール」という題名を見ると、その意味がより一層胸にグッと来て泣きそうになった。
あらすじを見たとき、主人公の身の回りに起きる不吉な出来事たちを見てかなりシリアスで暗い内容だと思った。しかしいざ読んでみると、出来事は確かに辛く苦しい内容ではあるが、主人公もその周りの人々もしゃんとしていて、かつ前向きに生きようとしている姿に心惹かれた。
兄の克己もどうしようもないアホな男だという印象しかなかったが、読み終えるとまぁアホではあるが、家族や仲間想いの頼れるお兄ちゃんだと知る。それは少なからず、お父さんの影響も大きく、友人の多大な借金を肩代わりしたり、息子の試合にシュークリームを作って家族総出で応援したり、そういう姿を見てきたからだろう。
主人公の里菜も、遠戚だと思っていた陽介の面倒をなんだかんだ見ていて、温かくて優しい人物だった。
後半にかけて、金銭的な事情や、経済的には豊かでも大事な人を失ったことによって、人間が根本から変わっていく様を目の当たりにした。信じがたいが本当に人は懐や心が貧しくなると、変わっていってしまう。彼らにも朝宮家のような、温かい人達がそばにいたら違ったのだろうか。それでも同じ道を歩んだだろうか。
人間の愚かな面も表層化していたが、全体的に温かい空気が流れ、また読みたくなる作品だった。 -
Posted by ブクログ
小説を読むの自体久しぶりだったけど、馴染みやすい文体だったので、楽に読めた。
多分初めて読む作家さん。
タイトルで借りたので、あらすじは読んでなかったけど、途中で「ルパンの娘」ってそのまんまそういうことね、となった。
主人公の2人が愛し合っているというのは読んでいて、あまりピント来なかったんだけど、周りの登場人物、華の家族の三雲家、和馬の家族の桜庭家がとても特徴があるというか魅力的で楽しく読めた。
設定がモリモリだけど、ミステリとしての謎解きも流れの中にきちんと盛り込まれてた。
なぜ捕まらないのかとか多少強引な感もあるけど、最後はハッピーエンドなとこは後味が良かった。
星は4.5くらいかな。 -
Posted by ブクログ
横関大の長篇ミステリ作品『ルパンの絆(英題:Bonds of Lupin)』を読みました。
横関大の作品は、昨年10月に読んだ『ホームズの娘』以来ですね。
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シリーズ累計45万部突破!
2度のドラマ化と映画化で記憶に刻まれた
泥棒一家、探偵家族、刑事一家の物語――劇的クライマックス!
三雲華が、Lの一族をめぐる「パンドラの箱」を開ける!
「しかしもう遅い。ここで引き返すわけにはいかなかった。おそらく全部繋がっている気がした。
杏が誘拐されたのも、和馬が殺人犯に仕立てられたのも、すべて一本の線で繋がっている。
そして、その先には、封印された私の記憶があるはずだ」――本文より
Lの一族の娘・三雲華の夫である桜庭和馬は、ホテルのバーで張り込み中、突如意識を失う。
目覚めるとスイートルームにいて、浴室には女の死体。殺人犯に仕立てられたのだ。
そのころ華に「娘を返してほしければ十億円を用意しろ」との脅迫電話が。
二つの事件が交錯し、一族の秘密が浮かぶ。
シリーズ最高傑作!
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2021年(令和3年)に刊行された作品で、泥棒一族「Lの一族」の娘・三雲華と、警視庁捜査一課に所属し家族全員が警察官という青年・桜庭和馬が、様々な困難に見舞われながらも許されない恋愛を敢行する、ルパンの娘シリーズの第5作です。
■第一章 ダイヤルLを廻せ
■第二章 スタアの災難
■第三章 間違えられた女
■第四章 泥棒の家
Lの一族の娘・三雲華の夫・和馬はホテルのバーで張り込み中、突如意識を失った……目を覚ますとスイートルームにいて、浴室には女の死体、、、
そのころ華の元に、「娘を返してほしければ10億円を用意しろ」との脅迫電話がはいる……2つの事件は交錯しながら、やがてLの一族の秘密が明らかに―。
これで本当におしまい? 映画とは異なるもう一つの「ルパンの娘」シリーズ最高傑作……家族を決めるのは、血ではなく愛。
夫の桜庭和馬が殺人容疑で警視庁の仲間から追われ、娘の杏は誘拐され10億円の身代金を要求される……その陰には、三雲華の伯母であり冷酷な犯罪者である三雲玲の存在がちらつく、、、
事件の真相が徐々に明らかになる過程で判明する華の出生の秘密……警察一家の桜庭家、泥棒一家の三雲家、そして探偵一家の北条家のオールキャストで愉しめる展開でしたねー シリーズ物として存分に愉しめました。
杏を誘拐した一味なんだけど、悪人ではなく、杏を助けようとして窮地に陥る、元プロレスラーのヒール役だった大岩晃のキャラも印象的でしたね……続篇が刊行されれば、ぜひ、登場してほしい人物ですね。 -
Posted by ブクログ
暴力沙汰(それにはちゃんと理由があるのだけど)で活動停止になった相撲部が、あまりにあっさり野球部に変わったので、あれ?これはおもしろいのか??不安な前半。
打てない、走れない、守れない。それも当然、みんな相撲部だったのだから。これでどうストーリーが進んでいくの?野球にハマり、技術を身につけ強くなって勝ち進んでいく青春モノか?冒頭の監督のドーピングの件はどうなるの?…と思っていたら。
本当に相撲部だった生徒たちが野球で勝てるの?という疑問はさておき中盤から様子が変わって目が離せなくなった。
監督のドーピングの件も驚きの展開になるけど、相撲部→野球部の生徒たちも「仕方なく」から少しずつ「楽しい」に変わっていく。
最後、エピローグも良かった。時間が一気に進んでるんだけど、その間にどんなことがあったか想像するには十分だった。
エピローグのその先も知りたいなぁ。