あらすじ
盲導犬訓練施設で働く歩美は、訓練士の研修生。ラブラドール・レトリーバーたちに囲まれ、一人前になるため頑張って勉強中。ある日、盲導犬と暮らす飼い主から「犬の様子がおかしい」と連絡を受け、犬と話せる美男子教官、阿久津と様子を見に行くが……。犬を通して見え隠れする人間たちの事情、秘密、罪。そして阿久津にも、誰にも言えない秘密があった。
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Posted by ブクログ
盲導犬を育成するセンターで働く聡と訓練生の歩美、聡は犬と喋る事が出来ると言われている。しかし、誰にも話せない過去が、こんなコンビが盲導犬と共に事件を解決していくストーリーだ。
聡は言う視覚障害者の方が一頭の盲導犬とパートナーになるそれって奇跡ですよね。私達は奇跡を作るお手伝いをしているわけなんです。
この師弟コンビの。。。。
心温まる小説でした。
Posted by ブクログ
わんダフルすぎる・デイズだった。最高だった涙
犬かわいすぎ、尊すぎ、1千年生きろ。
ミステリーとしても丁度いい謎感というか。
ハラハラしすぎないから心に優しい。
それにしても登場する犬たちのかわいいこと、愛しいこと。著者が犬好きなのが伝わってくる。
軽率にパピーウォーカーか引退犬を受け入れたくなる。
自分が盲導犬ユーザーになる日が来るかもしれない。
そんな想像が膨らむいい作品でした。
Posted by ブクログ
盲導犬訓練施設で働く研修生の歩美と、先輩訓練士兼指導係の阿久津が、身の回りで起きる盲導犬関連の事件を解決する物語。街を歩いていると盲導犬を連れている人を見かけることがあるが、盲導犬が実際に飼い主とつながるまで大変な訓練を経ていることを知らなかった。盲導犬訓練施設という馴染みのない設定だったが、説明も兼ねて物語が進んでいくので盲導犬に関する知識も増えて面白い。
歩美はちゃきちゃきした性格で、たまにもれる関西弁と独特な言葉遣い(よっこい正一とか笑)が彼女のキャラを引き立てている。一方阿久津は物静かでミステリアスな雰囲気を纏っており、美麗な見目立ちも彼の謎をより一層引き立てている。盲導犬に関わる様々な事件を、阿久津の一言からこのコンビが次々と解決していく。そして、最後の章で阿久津の過去に迫るのだが、彼がどのような経緯で盲導犬訓練士を目指したかを知ることができて、気持ちのいい終わりだったと思う。
Posted by ブクログ
盲導犬の訓練士とその研修生のミステリー小説。
盲導犬や訓練士に重きを置いたストーリーを期待してるとちょっと残念かもしれないけれど、ライトなミステリーとして、おもしろい。
歩美や阿久津、麻里子や則本のその後が気になる。次回作があるとしたら、盲導犬やヘルパー犬にもう少しフューチャーした話もあるといいな。
Posted by ブクログ
最近ワンちゃんを飼うことにすごく興味が湧いていて、本屋さんで気になって購入。読み進めていくうちに、盲導犬、ワンちゃんの真っ直ぐさ、尊さ、重さに包み込まれた。登場人物の悩みは皆んなが共感できるものばかりではないけれど、どこか実話のような現実感があった。
Posted by ブクログ
小学生の頃、郡司ななえさんの「ベルナのしっぽ」とか「ガーランドの涙」とか盲導犬の小説にハマって、一時期、盲導犬訓練士になりたかったなぁ。
本屋さんで、盲導犬の表紙についてを見て、そんなことを思い出して、惹かれて手に取った。
盲導犬絡みで起こる事件を、訓練士と訓練士研修生の2人が解決していく話。
そんなふうに結びつけて推理できるかね、と思うようなちょっと強引なところもあったけど、総じてほっこりする良いお話でした。
Posted by ブクログ
犬好きなのでついつい手に取ってしまいました。
盲導犬と関わる人たちのハートフルな人間ドラマ。
連作短編のとってもライトなミステリー。
といっても推測で解決しちゃったり、ミステリーとしては物足りなさはあれど、お仕事小説のようでもあったし、最後はウルっと感動したりと、心温まるお話でした。
最後のお話では阿久津さんの素敵なセリフもありました。
私もわんちゃんを飼っているので身に染みて感じますが、誰かが隣にいてくれるだけでいい、そう思った時にそばにいてくれたのがたとえ動物でも救われます。
わんちゃん好きだけど、感動系は感情移入しすぎて読むのは辛いって方はこちらの小説はサラッと読めるのでおすすめです。