罪の因果性
  • 完結

罪の因果性

小説・文芸
1,925円 (税込)

9pt

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ストーカー殺人事件に巻き込まれ人生を狂わされた、市役所職員・佑美。
だが三年後、事件の“再検証”が、壮大な悲劇の連鎖を明らかにする――。

『ルパンの娘』の著者、デビュー10周年の最高到達点!

【あらすじ】
市役所職員・倉多佑美は、家出した恋人を捜しているという男の電話を受ける。粘着質な男の誘導に、佑美は意図せず個人情報を漏らしてしまうが、数日後、市内で起きた地下アイドル刺殺事件に戦慄する。その被害者こそ、男が捜していた相手だったのだ!自責の念と周囲の目から、佑美は辞職に追い込まれる。だが三年後、新生活を営む佑美のもとに、星谷と名乗る謎の男が現れる。星谷は、事件を再検証したいと切り出し……。
乱歩賞作家が辿り着いた、慟哭のクライム・ミステリー!

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罪の因果性 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2017年の9月3日のこと。
    地下アイドルの中央線防衛軍という五人組ユニットの一人、荻窪ひとみ22歳がストーカーによるものとみられる犯行によって公園で刺殺されます。

    武蔵平市の市役所に勤める倉多佑美28歳は、荻窪ひとみ(本名馬場ひとみ)の恋人と名乗る男から武蔵平市のひとみの転居先のアパートを電話であてずっぽうに問われ、答えはしませんでしたが「違います」と言ってしまったことから逆にひとみの住むアパートを知られてしまいます。
    そして、ひとみが刺殺されたのちにもう一度男から「あなたがひとみの住所を教えてくれて助かった」という嫌がらせの電話がかかります。

    そしてひとみのストーカーは防犯カメラに映っていた原付の映像から、野上昇という前科のある男が怪しいとされ、家宅捜索により殺害に使った凶器が見つかりあっけなく逮捕されます。野上は「知らない」「やっていない」の一点張りです。

    そして2020年、市役所に居られなくなって辞職して喫茶店でアルバイトをする倉多佑美のところへ、星谷隆弘という30歳の男が訪ねてきます。
    星谷は中央線防衛軍のひとみ推しの青年でした。
    そこへ3年前の担当刑事の源田とひとみ推しだった星谷の仲間たちも招かれて、星谷は「犯人は意図的に倉多さんを巻き込んだ」「倉多さんに対する嫌がらせ」「倉多さんの人生を狂わせた」という言葉を口にし、星谷の思うところの事件の真相を語り出します。


    以下、私の感想でネタバレありますので、お気をつけください。



    ここまでするんだと思いました。
    復讐をしたい気持ちはわかるけれど、不幸な復讐事件だったと思いました。
    ひとみは何も殺される理由などなかったのですから。
    星谷の最後の「オタクをナメるな」が響きました。

    0
    2021年09月03日

    Posted by ブクログ

    地下アイドルが殺され真相をファンのオタクが追求する物語。現在と過去と良い流れで往き来して物語は進んで、犯人と被害者と巻き込まれた人の関係性が明らかになっていく流れは綺麗だった。また、最後のどんでん返しのおまけ付きの良作品。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    淡々と明らかにされる事件の全容と犯人。
    殺人理由は過去の事故を発端とする怨恨。
    構成がとても緻密で組み立てがうまく、一気読みした。
    また、ちょっとした言葉や息遣いが、自分ぬ首を絞める怖さを学んだ。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    怖い作品だ。

    生まれてから死ぬまでの間、人に迷惑を掛けない人間なんていやしない。
    何気なく発した言葉、取った行動、もしそれが誰かに許しがたい恨みを買っていたとしたら…。

    地下アイドル刺殺事件、その直前に職場に掛かって来た1本の電話で個人情報を漏らしたとされ辞職に追い込まれた女性。
    犯人と断定され逮捕された男性。
    三人に訪れた不幸の源を知ると、なんとも遣り切れない思いに駆られる。

    悲劇が連鎖し、確証バイアスによって罪のない者が犠牲になる。

    犠牲になった地下ドルの発言はあまりにも不謹慎だが因果応報と呼ぶには重過ぎる代償だ。

    0
    2023年02月17日

    Posted by ブクログ

    「オタクを舐めるな」

    3年前に殺された地下アイドル

    推しの死に納得できず
    再検証を始めるために
    オタクが動き出した

    バラバラに垂れ下がる紐を
    一本一本引っ張ったら…

    絡み合い、繋がっていく快感が
    悲しすぎる結末を手繰り寄せる

    0
    2022年12月12日

    Posted by ブクログ

    読み易く素直に物語は面白かった。惜しむらくは、自転車で飛び出した女子高生が誰なのかの最後のどんでん返しが希薄だったこと。ここまで練られたプロットならもう一つ伏線を用意していてもと感じた。

    0
    2022年02月25日

    Posted by ブクログ

    偶然かと思っていたら必然だった。
    小さな因子が積み重なった悲しい話。
    でも、巻き込まれてしまった人はなんとも声を掛けられないくらい可哀想。

    0
    2022年01月14日

    Posted by ブクログ

    こんな因果関係があったなんて……。
    とんだとばっちりって感じがしなくもないけど。これを実現させた人の執念を感じる。

    0
    2021年12月18日

    Posted by ブクログ

    最初と最後で事件の見え方がくるりと変わる、私の好みどんぴしゃりの作品だった。
    地下アイドルの呼び方の由来は、メジャーでないからってことだと思ってたけど、そうでない説の方が浸透してるのかな。(諸説あるんだろうけど。)
    殺された地下アイドル荻窪ひとみの事件の真相を求めて調査を行った星谷の粘り強さには感服する。
    その調査は詳しくは語られないけど、アイドルおたくならではの気付きがある。
    壊された人生は元には戻らないけれど、新しい道に進むきっかけには、きっとなる。
    それにしても、「因果」って、どこに転がっているか分からない。

    0
    2021年11月16日

    Posted by ブクログ

    元公務員としては、あるあるだなと感じ、怖くなった。すぐに叩かれる公務員。
    自分ならとすぐに置き換えてしまう。
    まず、住所を聞くような問い合わせが合っても知らせないのだから調べない。そうすれば、惑わされないで済む。
    そして、図らずとも、相手に住所がバレたらしかったなら、すぐに上司に報告。
    あの時点で報告していたら多少、責められてもそんなに大事にはならなかっろう…
    対策が取れるのだから…  
    でも、自分だってもし、ミス続きの時だったら…上司が嫌なやつだったら…誤魔化そうとしないと言い切れるか…
    そこばかりが気になってしまった。

    0
    2021年10月22日

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