岡本綺堂のレビュー一覧

  • 探偵夜話 岡本綺堂読物集四

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    “探偵趣味の横溢する奇譚”集。

    印象に残ったのは「山の秘密」「狸尼」。

    共に、ゾクリとさせつつ、謎と悲しみの余韻が残る話だと思いました。

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    2018年07月09日
  • 近代異妖篇 岡本綺堂読物集三

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    『青蛙堂鬼談』の捨遺集。大正10年~15年にいろんな雑誌、新聞へ発表した奇談を集めたもの。
    作品の舞台は、江戸~大正といろんな時代のモノが混在してますが、『聞き書き』の様式による端正な語り口ですいすい読ませる。作品によっては、舞台を現代に置き換えただけでそのまま最近の作品として成立するぐらい、モダンなホラーになってます。
    印象深いのは、綺堂の描くドッペルゲンガーものである『離魂病』(当時、この自分のそっくりさんに出会う系の怪談、流行ったんですかね? この時代のいろんな作家さんの作品でみかける……)、関東大震災と絡めた『指輪一つ』辺りかな。

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    2018年06月06日
  • 三浦老人昔話 岡本綺堂読物集一

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    岡っ引き半七の友人である三浦老人から聞いた奇譚、という設定に痺れますね。プラトン社の雑誌『苦楽』に載った12篇は、半七はもう書きたくないと断って書いたネタだけあって人情話ではおさまらない、怪談、因縁、悲話などいろんな話が盛り込まれててそれぞれ面白い。
    もちろん三浦老人が現役の頃の思い出話を語るので、描かれるのは江戸。この話が語られた明治の風景と、話の中に描かれる江戸の風景の対比もこれまた良い。
    付録の2篇「黄八丈の小袖」「赤膏薬」も面白かった。ままならない所が良い。

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    2018年03月07日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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    聊斎志異に似た雰囲気の話だった。怪談や怪異はその事象だけでなく、その背景や空気感に宿るので、旧かな使いも含め雰囲気抜群でした。一本足の女と、笛塚の話が好きです。

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    2016年09月14日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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    怪談話だけれど、そんなに怖い話でもないのでスラスラ読める。(基本的に怖い話は苦手)
    猿の面の話は不気味だった。

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    2015年10月05日
  • 月の夜がたり

    購入済み

    実話に基づく

    怪談話・因縁話である。そんなに怖くはない。昔風の価値観・道具立てで、のんびりした気持ちで読める。
    やはり綺堂さんはどことなく風流で良い。
    因みに、作中に登場する病弱の「梶井」は、基次郎ではない。

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    2014年06月15日
  • 近代異妖篇 岡本綺堂読物集三

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    名作「青蛙堂鬼談」の拾遺集ともいえる怪談・奇談集。武家屋敷の因縁ばなし、人をひとり殺してきたと告白する藝妓のはなし、影を踏まれるのが怖くて外にでられなくなった娘のはなしなど、江戸から大正期にかけてのふしぎな話をあつめた。附録として単行本未収載の短篇二篇を添える。

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    2013年10月24日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    『半七捕り物帳』で有名な岡本綺堂の怪談選集。

    昨今の西洋風の日本ホラー作品もいいですが、
    叫びも血しぶきも肉のはじける様も
    克明に描写されないのに、深深と心に積もる恐怖が
    感じられる、日本独特の「怪談」という日常にふと
    顔をのぞかせる怖さが、とても愛おしく感ぜられます。

    作品に出てくる用語や固有名詞などが古いので現代では
    やはり幾分古い話になるのに、
    すっぱりとした終わり口や、叙情的になりすぎない描写に、
    近代日本文学を牽引したひとりとしての
    岡本氏の筆力と品を感じます。

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    2013年03月17日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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    青蛙堂鬼談ぜんぶと付録二話。
    新字旧かな遣いなのがまったく気にならない美文。
    付録以外のものは青蛙堂鬼談と題された本で読むのは初めてだけど全部読んだことあった。
    内容はいいけど本としてはあまり好きじゃない。買うなら別のだな。

    編者のあとがきが感じ悪い。
    近頃中国にいったら青蛙(というか三本脚の蛙がお金をくわえた意匠)の土産物をよく見かけたらしい。
    昔は見なかったのに今の拝金主義は云々とあった。
    日本の土産物屋に跋扈する小判を持った猫を知らないんだろうかこの人。

    付録2つは創作よりも記録よりの伝説。子泣き石は聞いたことある。
    梟娘は赤ん坊のころから光にあたるのを嫌がるので暗い部屋で育てられた

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    2014年09月23日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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    表紙とタイトルと作者の連係プレイ
    により、ふらふらと購入。
    解説にある様に、読むうちに上田秋成
    の雨月物語を思わせる怪談・綺談いや
    鬼談だ。
    お気に入りは、清水の井・一本足の女

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    2012年11月12日
  • 幻想綺帖(二) 玉藻の前

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    ネタバレ

    玉藻の前の話は薄く知ってるが、岡本綺堂だとこんな話でしたか。あとがきが一番おもしろくてわかりやすいと言える。

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    2011年08月02日
  • 中国怪奇小説集

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    中国の古典怪奇小説の有名どころを岡本綺堂で。なんて贅沢。

    落ちがない。教訓もない。
    ただ「こんなことがありました」と淡々と語られていく。
    寓話になる前の伝承の形をしている。

    「悪そうだから悪いはず」という理不尽な理由で殺される異形のなんと多いことか。

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    2012年04月14日
  • 半七捕物帳(四)

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    こんなに読みやすいとは。宮部みゆきがいろんなところでオススメしているけど合点がいきました。時代小説なんだけど、ちらりと現代(といっても明治だけどね)が見えるところが楽しい。時代背景と半七が遭遇した事件とを突き合わせた年表を作りたくなった。ものすごく手間がかかりそうだから引退後の楽しみにとっておくか。

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    2011年08月06日
  • 山椒魚

    購入済み

    100年近くも前に書かれた作

    100年近くも前に書かれた作品にしては読みやすい。語り口は平易だが、肝心の推理小説としての内容ははっきり言って食い足りない。伏線やトリックがあるわけではなく、山椒魚の怪異さと桔梗の怖さが印象に残っただけである。

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    2024年10月01日
  • 異妖の怪談集 近代編

    購入済み

    システムエラ--

    買おうとしたらシステムエラ-になつてその後処理されない。

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    2018年08月17日