岡本綺堂のレビュー一覧
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岡本綺堂読物集・第六弾となる、“妖異譚”
不思議な話の数々を、お馴染みのレトロな文体で楽しませて頂きました。
この読物集は、謎を謎のままで終わらすところにある意味趣きがあるのですが、今回も「白髪鬼」「鰻に呪はれた男」等のように、もうちょい突き詰めれば真相が垣間見えそうな話も、結局“わからん”まま終...続きを読むPosted by ブクログ -
古今東西、探偵趣味の横溢する短篇拾遺集。
今回も面白く読ませていただきました。
霊鳥の飼育を巡る確執から、何とも悲しい結末の「慈悲心鳥」。謎の“海馬”騒ぎと、その裏で起こった痴情の縺れが滑稽な「馬妖記」が印象に残りました。Posted by ブクログ -
「青蛙堂鬼談」の拾遺集ともいえる怪談・奇談集。
レトロな文体が雰囲気出しています。
個人的に印象に残ったのは、「水鬼」「木曽の旅人」「離魂病」です。
あと、「百物語」は、普通に考えればすごく怖い状況だと思うのですが、滑稽な感じにも取れてしまうのが、また味わい深く思いました。Posted by ブクログ -
「青蛙堂」に招かれた客人たちが、百物語のように次々と怪談奇談を語っていく展開。
レトロな文体が味わい深く、この不思議な物語にすごく合っていて雰囲気出しています。
本書は“岡本綺堂読物集“の二弾だったようで、一弾の「三浦老人昔話」も読みたくなりました。Posted by ブクログ -
大正時代に流行った怪談会。その体裁をとった十二篇の怪談と、付録として単行本未収録の短編二篇。
冒頭の導入がとても好きで何度も読み返してる「青蛙堂鬼談」。既に別の本を持ってますが、おまけ2篇目当てで購入。Posted by ブクログ -
初めましての作家さん。
「利根の渡」「猿の目」「蛇精」「清水の井」「蟹」
「一本足の女」「笛塚」「影を踏まれた女」「白髪鬼」
「妖婆」「兜」「鰻に呪われた男」「くろん坊」の
13本を収録。
現代の怖がらせるための話ではなく、読み終わってから、
読み手に想像させて、それって怖いわぁ~と、思わせる
不...続きを読むPosted by ブクログ -
何回読んでもあんまり覚えてないが
歯切れのいい江戸弁が気持ちよくて
読むの大好き。
三浦老人のはちゃんと読んだことないから
探して読もう。
最後の戯曲は読んだことなかったけど
イマイチポイントわからなかった。
言葉が豊かで細かで美しいのがいい。Posted by ブクログ -
収録作品は、
近代異妖篇: こま犬/異妖編/月の夜がたり/水鬼/馬来俳優の死/停車場の少女/木曽の旅人/影を踏まれた女/鐘ヶ淵/河鹿/父の怪談/指輪一つ/離魂病/百物語、
附録: 雨夜の怪談/赤い杭。Posted by ブクログ -
収録作品は、
探偵夜話: 火薬庫/剣魚/医師の家/椰子の実/山の秘密/蛔虫/有喜世新聞の話/娘義太夫/穴/狸尼/狸の皮/百年前の黒手組、
附録: 女教師/密漁。Posted by ブクログ -
収録作品は、
今古探偵十話: ぬけ毛/女俠伝/蜘蛛の夢/慈悲心鳥/馬妖記/山椒魚/麻畑の一夜/放し鰻/雪女/平造とお鶴、
附録: その女/三国の大八。Posted by ブクログ -
嗚呼、私怪談会に呼ばれても持ちネタないなぁ(溜息)、と残念に思う程素晴らしく素敵な話の数々。
江戸時代にして、「残穢」みたいな土地の記憶やら、それを辿っていったりだとか。
そして安房が舞台!ちょっと主人最低だな、と思いつつ、屍鬼か白暮か、といった趣。
ふとした瞬間に陥りそうな狂った感覚が自然で。
う...続きを読むPosted by ブクログ -
日記のような随筆である。雪から信州、信州から知人、知人から世界中の日本人へと、連想の糸が繋がって、ものを書く上での心構えを新たにする。綺堂氏の真面目な人柄が偲ばれて、雪のように清々しい読後感が良い。
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明治の半ばに著者と知り合った三浦老人が、江戸末期の昔話を語る、という設定。三浦老人は半七捕物帳の主人公である半七老人の友人で、半七より更に年上。家主をしていた。怪談、不思議譚、哀話が語られる。身分制の不条理にまつわる話はいたたまれない。断ち切られたような結末にリアリティを感じる。三浦老人昔話に加えて...続きを読むPosted by ブクログ
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百物語形式の怪談集。本文は歴史的仮名遣い、踊り字が発行当時そのままの状態で収録されている。怪談といっても恐怖を覚えるようなものではなく”不思議な話”が集められている。中には怪異を扱ったものもあったが、語り口が柔らかいこともあって”不思議な話”に落ち着いていた。それもあってちょっと薄味な感じがした。Posted by ブクログ