岡本綺堂のレビュー一覧

  • 半七捕物帳(一)

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    以前から読んで見たかった岡本 綺堂。
    面白い!
    人情といったものよりも、謎解きが主流かな。
    ちょっとした「おかしいな?」っていうところから、勘を頼りに事件を解決する半七。
    その語り口調も実にいい。

    第一巻目、終わりの解説は、都筑道夫による。まだなめくじ長屋を書いてらした頃のようで、またなめくじ長屋、探そうって思った。

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    2009年10月04日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    捕物、というよりは推理小説に近いテイストな気がする。
    過去のお話、という程なので臨場感は若干欠けるし、トリックと言えるほど手が込んだこともあまりないが、この時代特有の怪異と融合したミステリとして楽しめました

    2025.4.29
    82

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    2025年04月29日
  • 旅情夢譚

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    岡本綺堂『旅情夢譚』光文社文庫。

    岡本綺堂の小説は大昔に『半七捕物帳』を読んだくらいしかない。

    本作は13編収録の短編集である。さもない事件から、怖さを感じる事件まで、宿地を舞台にした様々な事件が描かれる。昭和よりも前の大正時代の作品。


    『山椒の魚』。実際に起きる事件というのは偶然も重なり、実に呆気ない真相であったりもする。まだ中央線が開通していない時分の木曽路の旅籠で起きた二人の女学生の毒殺事件。タイトルの『山椒の魚』は事件とは一切関わりが無い。

    『剣魚』。事実は小説よりも奇なり。女心はさらに奇なり。房総の海水浴旅館に泊まった男性が芸妓と二人で海にボートで漕ぎ出し、芸妓だけがボート

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    2025年03月23日
  • 旅情夢譚

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     収録作は、「山椒の魚」「剣魚」「医師の家」「ぬけ毛」「椰子の実」「狸の皮」「娘義太夫」「狸尼」「蛔蟲」「河鹿」「父の怪談」「山の秘密」「五色蟹」の13編。

     殺人事件や人の死、あるいは不思議な出来事などの怪異が語られ、大体はその真相が明らかにされる。題名から分かるとおり、時代を感じさせる作品もあるが、いずれもスラスラ読めて、綺堂らしい語りの巧みさ、面白さが味わえる。

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    2025年02月19日
  • 幻想綺帖(二) 玉藻の前

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    美し過ぎた

    美しい絵で岡本綺堂を読む。
    原作を読んでいないが、平安時代の怪奇怪談を波津彬子の世界で読めて良かった。
    美しく雅な世界観が素敵であるが、もっと醜く哀れな部分があったら更にのめり込めたかも。

    #切ない

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    2023年10月21日
  • 幻想綺帖(二) 玉藻の前

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    原作を読みたくなったが
    どうしても絵が。。。
    山岸涼子なんだよなぁ

    作者が読んだというわたなべまさこさんの方が気になる

    という意味では、原作の魅力を伝えることができてるということか

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    2023年03月30日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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    中国の伝奇を読んでいるような感覚だった。さらっとして読みやすいし凄く怖いということもないので野次馬系怖がりとしてはとても助かった。訳も理由も分からないけど興味を引く話っていうのは結構へぇ〜って感じで聞き入ってしまう。

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    2022年06月28日
  • 拷問の話

    匿名

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    吉五郎なる男が窃盗罪で捕まって以降の経緯が語られる。白状しないからといって、すぐに拷問というわけではなかったようである。

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    2022年09月28日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    はじめての岡本綺堂。しかも新潮nex(!?)。
    ずっと読まねばと思っていたが、宮部みゆき氏編というのがよいきっかけになった。
    それだけに、90年近くも前の作品とは思えないほどすんなりと楽しみながら読めた。
    さすが捕物帖の先駆け。

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    2021年09月18日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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     岡本綺堂は初めて読んだ。1925(大正14)年から連載され、後に追補されて1932(昭和7)年に単行本として刊行されたもの。百物語形式で、12名の語り手が順に怪談・奇談を語っていく。
     この中公文庫版、「雰囲気を伝えるべく」あえて歴史的仮名遣いを採用しているので「さういふわけで」のような表記になっている。旧漢字は使っていないので、岩波文庫の復刻ものよりもずっと読みやすく、問題なかった。若い人はちょっと「引く」かもしれないが。
     よどみなく流れてゆくような文体が良く出来ている。適度に描写し、物語を進めてゆくので、引き込まれて読まされる。なかなか見事な芸ではないかと思う。
     話の中身は、ホラー(

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    2021年08月28日
  • 世界怪談名作集  序/目次

    匿名

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    タイトル通り、一巻めのこれには序、目次のみが収録されている。序に記された、ポー「黒猫」が収録されていない理由にはなるほどと思った。

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    2022年09月28日
  • 狐武者

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    岡本綺堂の文庫初収録作品、全7編。
    時代小説文庫なので、すべて時代劇かと思っていたが、
    そうではなかった。
    『青蛙堂鬼談』の愛読者ゆえ、
    ゾッとする怪異譚を期待していたけれども、
    意外に薄味、アッサリしていた。

    ■うす雪(1918年)
     雑誌編集長・須郷匡三の妹・貞子は女学校の教諭で、
     自宅に数人の生徒を寄宿させていたが、そのうちの一人、
     栗田男爵令嬢・雪子が姿を消したという。
     捜索に力を貸そうとした匡三は意外な事実に行き当たった――。
     携帯端末どころか固定電話すら普及率の低かった時代、
     探偵ごっこも大変だったのだ(笑)。

    ■最後の舞台(1920年)
     語り手「私」は六、七年前に

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    2021年03月12日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    わかりやすく怖いというよりは、じわじわと怖くなったり不思議な気持ちになるような話が十三編。

    好きだったのは、以下の三作。

    『白髪鬼』
    下宿仲間が何年経っても弁護士試験に受からない理由とは。
    そしてお土産の鰻からまた様相が一変する。

    『妖婆』
    雪夜の横丁に座る老婆を目撃した若者たちの顛末。
    その老婆にどう対応するのかによっては…。

    『くろん坊』
    いわゆる人獣婚姻譚の恐怖。
    恐ろしさと切なさがあった。

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    2021年01月06日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    初読み。
    シリーズ化してるものを宮部みゆきがセレクトしたものらしい。
    江戸のシャーロックというには、微妙な気がする。
    短編だし読みやすいんだけどそのせいか半七が唐突に事件を解決してしまう感じで、肩透かしな気もする。
    江戸のシャーロックという触れ込みがなければ普通に楽しめたかな。

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    2020年12月16日
  • 玉藻の前

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    表題作は、岡本綺堂、大正6年発表の長編伝奇小説。中公文庫版はこれに加え、付録として短編「狐武者」を収録。

    玉藻前(たまものまえ)伝説というものがある。
    玉藻は鳥羽上皇の寵姫であったとされる。妖艶な美しさに加え、和歌などの才にも長け、女官から徐々に出世していく。だがそれにつれて上皇は病に伏せるようになり、医師らも治すことはできなかった。原因を突き止めたのが陰陽師の安倍泰親(安倍清明の数代後の子孫)である。上皇の不調は玉藻の前の仕業であり、さらにはその正体は、金の毛、九つの尾を持つ妖怪狐であると見抜く。泰親の祈祷により、狐は姿を現して那須へと逃げる。討伐隊が差し向けられ、狐はついにうち滅ぼされる

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    2020年05月04日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    収録作:雪達磨、お文の魂、山祝いの夜、筆屋の娘、勘平の死、槍突き、少年少女の死、津の国屋
    の8篇。

    出版予定が出たときになぜこのレーベルから半七の、しかも撰集が?と疑問に思ってましたが、若い世代へ半七捕物帳の存在を知ってもらう事を目的とした一冊なんですね。なるほど。

    綺堂は怪談モノが得意なのでそのテイストも持った作品を多くセレクトしてるのが嬉しいですね(サブタイトルに怪異譚と入ってますし)。

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    2019年12月24日
  • 半七捕物帳 お文の魂

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    岡本綺堂原作の捕物帳

    映画・テレビ等では見たように記憶しているが、原作は初めて読ませてもらい、この分野では第一人者の作品だけに興味を持って読了した。この作品はシリーズで他に何作もあるので機会をみてそれ等も読んでみたいと思っている。

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    2019年06月05日
  • 探偵夜話 岡本綺堂読物集四

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    青蛙堂鬼談が青蛙堂探偵談に! …というわけで、百物語の形式で次々と参加者が体験した不思議な物語とその謎解きが語られるという、探偵趣味に溢れる一冊。
    怪異と探偵モノの両方の素養に溢れた綺堂ならではの面白さを堪能しました。

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    2019年05月29日
  • 西郷星

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    ネタバレ

    (2018-06-23L)(2017-07-07L)(2018-09-15L)(2018-10-06L)(2018-10-27L)

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    2018年10月28日
  • 人形の影

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    不思議な不思議な物語。人が殺されたのにもかかわらず、周りの反応があまりにも平静で、静かに静かに話が進んで行く。

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    2018年08月21日