岡本綺堂のレビュー一覧

  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    面白かった! 現代の小説じゃ見ない表現がたくさん出てきて、こんな言葉があるんだな、と楽しく読めました。あと、単純に半七親分がカッコいい! 他の話も読んでみたくなりました。

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    2025年09月30日
  • 岡本綺堂集 青蛙堂鬼談 ―怪奇探偵小説傑作選1

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    怖い!!!!!!!!けど読みやすいし、古今東西の要素、探偵要素、因果応報的な展開、どれも完成されていて面白かった!

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    2025年05月25日
  • 半七捕物帳 お文の魂

    購入済み

    ちっとも古さを感じさせない。

    今から100年近くも前の作品なのに、回顧談という枠組みのその語り口や話の組み立て方はちっとも古さを感じさせない。テレビで放送された数多くの時代劇の元ネタ本的な位置づけを占めていると思う。文書のあちこちに溢れてくる江戸情緒がなんとも言えずいい。もっとも、推理小説としての純粋な出来はそれほど優れているわけではないが。

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    2024年10月01日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

    購入済み

    江戸ツアー

    半七捕物帖は読みたいけどまだ読んでなかったのですが、なんと宮部みゆきが編集しているとは!
    面白かったです。凄く。
    読んで良かった。物語が面白いのは当然ですが、物語の舞台になっている江戸の風景、人々の生活が描かれ、どっぷり江戸の世界に嵌まりました。

    #エモい #切ない #深い

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    2023年08月10日
  • 綺堂むかし語り

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    明治から大正、昭和初期の時代の随筆集。関東大震災前の、江戸の風情の残る湯屋や遊びの描写が興味深い。日清、日露戦争の従軍記者として大陸で過ごす随筆は、まだほのぼのとした雰囲気だ。明治41年の修善寺は、著者の暑中休暇を綴る。明治43年には漱石の修善寺大患という出来事があるのだが、同時代の作家の動向がないのが不思議である。やはり私は「回想・半七捕物帳」が最も興味深かった。

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    2023年03月04日
  • 岡本綺堂 怪談文芸名作集

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    名作集、ってことだし。ほぼ「近代異妖篇」に収録されているので、再読作品ばかりですが。何度読んでも良いものは良い! というより、物語の展開を知っているはずなのに、読むうちにぞくぞくさせられてしまうんですよね。そしてやはり、はっきりとした因縁のわからないものが多いのが怖い!
    「猿の眼」「笛塚」「水鬼」「木曾の旅人」「影を踏まれた女」「指環一つ」……本当に名作揃い。むしろこの一冊だけで事足りてしまうのかもしれません。ああでも「岡本綺堂讀物集」にはまだ未読のものが数冊あるので、それもまた楽しみ。

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    2022年11月26日
  • 修禅寺物語 新装増補版

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    明治五年生まれの著者だから、江戸時代はついこの間。江戸時代を生きてきた人もたくさん存命中だったろうし、時代の呼び名が変わっても、中身はすぐに変わる訳じゃない。明治もかなり江戸時代のまんまだっただろう。
    だから、江戸もの「番町皿屋敷」がリアルなのは納得。
    しかし鎌倉時代の「修善寺物語」、平安時代の「玉藻の前」も、(その時代を生きたわけではないからこう言うのもヘンだけど)とてもリアルに感じた。もちろん本物の平安時代の人が読んだら「違う!」ってところもあるのだろうけど、考え方、行動様式なども、その時代だったらそうだったんじゃないかなと思える。
    現代の作家だって鎌倉時代、平安時代を舞台にした小説は書け

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    2022年10月01日
  • 半鐘の怪 半七捕物帳ミステリ傑作選

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    ネタバレ

    日本のシャーロック・ホームズですなぁ。

    短編集だったので、一話ごとで読み進めていたので、完読まで時間がかかってしまいました。

    特に気にいっているのが、『奥女中』『向島の寮』ポーのオマージュの『半鐘の怪』です。楽しかったです(*^^*)

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    2022年06月05日
  • 三浦老人昔話 岡本綺堂読物集一

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    岡本綺堂「三浦老人昔話」は捕物帳の話をしてくれる半七老人の友人、大久保に住む三浦老人が語る昔あった話。今の世の中は新しい話ばかりが溢れている。昔の面白い話を老人から聞くようなことも無くなってしまった。ネット登場以降でほぼ全滅である。明治の頃に老人から聞く話は江戸期のこと。半七捕物帳で語られるミステリでもなく青蛙堂鬼談で語られる怪談話とも違う、それ以外の因縁話や人情話、ちょっとしたエピソードである。武家の奥様がご贔屓の女形役者を内密で下屋敷に招くが恐ろしいことに…「下屋敷」。江戸時代の藩主や旗本の家は家族の住む上屋敷、隠居などが住む中屋敷、蔵屋敷とも言われ荷物を置くための下屋敷に分かれる。「むか

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    2022年06月04日
  • 世界怪談名作集 信号手

    購入済み

    じっとりとした恐怖

    文章はやや固め。信号手という職業を知らなかったので、
    読み進めるまで何が起こっているのかよくわかりませんでした。
    最後にじっとりとした恐怖があって満足しました。

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    2022年04月14日
  • くろん坊

    購入済み

    半分獣の山男、底の見えない谷、笑う髑髏。怪談に出てくる面白い要素が上手く組み合わさっている。山にまつわる怪談の名作。

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    2022年02月12日
  • 岡本綺堂 怪談選集(小学館文庫)

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    夏に読むのにぴったりな怪談集。発表から100年近くたつが、無駄のない綺麗な文章でページが進む。猿の眼、一本足の女、影を踏まれた女、鰻に呪われた男、白髪鬼あたりが特に好み。綺麗なオチのつかない不気味な話はあとを引く、やはり綺堂の怪談は素晴らしい。

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    2021年08月28日
  • サンカの民を追って

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    「山窩」と呼ばれているが単なる名称に過ぎない。
    山窩じゃない人々がつけただけの名前。
    昭和30年頃に姿を消した実際に日本の山に住んでいた漂流の民。
    そんな山窩の話をまとめた短編集。
    ある時は非民賎民と呼ばれ蔑まれながら
    そしてまたある時は日本古来の自由の民だ、原日本の末裔だと呼ばれているが
    実際どうだったのか等全ては闇の中。
    独自の言語を使い、自ら採ったものや作ったものを
    里や村の人と物々交換で暮らし、各山々を転々と暮らす。
    家系図なんてない、山窩の人口が何人くらいだったのかも分からない。
    もちろん皆が全て良い人かと言われれば
    そうではないというのも当たり前だと思う
    そしてこの本、描写がとても

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    2020年02月18日
  • ちくま日本文学全集岡本綺堂

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    杉浦日向子さんが書いた解説を別の本(「うつくしく、やさしく、おろかなり ー私の惚れた「江戸」」)で読んで、これは読まねば、と思って読んだのだけど、出会えて本当に良かった。 江戸の息吹を伝えてかつ、読み物としても断然面白い。半七捕物帳より5篇、三浦老人昔話より4篇、青蛙堂鬼談より2篇、戯曲から「修禅寺物語」と「相馬の金さん」。 解説の言う通り、メインディッシュばかり並んでいる。 現代的仮名遣いになっていて抵抗感無く読める。 岡本綺堂入門書として最適。

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    2014年02月18日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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    雪の降る日、招待状を受け取った「わたし」は青蛙堂へと出掛けて行った。その夜集まった人々の語る、怪談不思議譚12篇を収める。青蛙というのは中国で崇敬される三本足の蝦蟇で、支那土産に貰った竹の彫り物を気に入って号したもの。語り始めはこの青蛙にまつわる話。
    青蛙堂鬼談として含まれているのは、青蛙神、利根の渡、兄妹の魂、猿の目、蛇精、清水の井、窯変、蟹、一本足の女、黄い紙、笛塚、龍馬の池。加えて二編の小篇、梟娘の話、小夜の中山夜啼石を収録。

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    2014年02月18日
  • 青蛙堂鬼談 岡本綺堂読物集二

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    夜ごと人間の血を舐る一本足の美女、蝦蟇に祈祷をするうら若き妻、井戸の底にひそむ美少年、そして夜店で買った目隠しされた猿の面をめぐる怪異―。ひとところに集められた男女が披露する百物語形式の怪談十二篇に、附録として単行本未収載の短篇二篇を添える

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    2013年06月01日
  • 半七捕物帳 巻の五

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    (全巻合わせた感想)
    ともかく面白かった。ストーリは単純で強引な推理と捕物ではあるが、それよりも何よりも江戸の描写が活き活きと表現され、江戸を生きていた人達と身近に接した時代の人でなければ書けない本だと感嘆する。

    江戸時代の情景が浮かんでその世界にどっぷりと浸り酔いしれるという読書は初めてで充分堪能できた。更にこの本は文末にその話に関係する地図(昭和初期の地図に江戸の図割を追加したもの)があり、挿入画も江戸時代の物を書き起こしたものである。

    描写例
    「卯の花くだしの雨が三日も四日も降りつづいて」
    「八百屋にも薄や枝豆がたくさん積んであった」
    「あしたが池上のお会式(えしき)という日の朝」

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    2012年02月09日
  • 半七捕物帳 巻の四

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    (全巻合わせた感想)
    ともかく面白かった。ストーリは単純で強引な推理と捕物ではあるが、それよりも何よりも江戸の描写が活き活きと表現され、江戸を生きていた人達と身近に接した時代の人でなければ書けない本だと感嘆する。

    江戸時代の情景が浮かんでその世界にどっぷりと浸り酔いしれるという読書は初めてで充分堪能できた。更にこの本は文末にその話に関係する地図(昭和初期の地図に江戸の図割を追加したもの)があり、挿入画も江戸時代の物を書き起こしたものである。

    描写例
    「卯の花くだしの雨が三日も四日も降りつづいて」
    「八百屋にも薄や枝豆がたくさん積んであった」
    「あしたが池上のお会式(えしき)という日の朝」

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    2012年02月09日
  • 半七捕物帳 巻の三

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    (全巻合わせた感想)
    ともかく面白かった。ストーリは単純で強引な推理と捕物ではあるが、それよりも何よりも江戸の描写が活き活きと表現され、江戸を生きていた人達と身近に接した時代の人でなければ書けない本だと感嘆する。

    江戸時代の情景が浮かんでその世界にどっぷりと浸り酔いしれるという読書は初めてで充分堪能できた。更にこの本は文末にその話に関係する地図(昭和初期の地図に江戸の図割を追加したもの)があり、挿入画も江戸時代の物を書き起こしたものである。

    描写例
    「卯の花くだしの雨が三日も四日も降りつづいて」
    「八百屋にも薄や枝豆がたくさん積んであった」
    「あしたが池上のお会式(えしき)という日の朝」

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    2012年02月09日
  • 半七捕物帳 巻の二

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    (全巻合わせた感想)
    ともかく面白かった。ストーリは単純で強引な推理と捕物ではあるが、それよりも何よりも江戸の描写が活き活きと表現され、江戸を生きていた人達と身近に接した時代の人でなければ書けない本だと感嘆する。

    江戸時代の情景が浮かんでその世界にどっぷりと浸り酔いしれるという読書は初めてで充分堪能できた。更にこの本は文末にその話に関係する地図(昭和初期の地図に江戸の図割を追加したもの)があり、挿入画も江戸時代の物を書き起こしたものである。

    描写例
    「卯の花くだしの雨が三日も四日も降りつづいて」
    「八百屋にも薄や枝豆がたくさん積んであった」
    「あしたが池上のお会式(えしき)という日の朝」

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    2012年02月09日