岡本綺堂のレビュー一覧
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半七捕物帖は読みたいけどまだ読んでなかったのですが、なんと宮部みゆきが編集しているとは!
面白かったです。凄く。
読んで良かった。物語が面白いのは当然ですが、物語の舞台になっている江戸の風景、人々の生活が描かれ、どっぷり江戸の世界に嵌まりました。 -
名作集、ってことだし。ほぼ「近代異妖篇」に収録されているので、再読作品ばかりですが。何度読んでも良いものは良い! というより、物語の展開を知っているはずなのに、読むうちにぞくぞくさせられてしまうんですよね。そしてやはり、はっきりとした因縁のわからないものが多いのが怖い!
「猿の眼」「笛塚」「水鬼」「...続きを読むPosted by ブクログ -
明治五年生まれの著者だから、江戸時代はついこの間。江戸時代を生きてきた人もたくさん存命中だったろうし、時代の呼び名が変わっても、中身はすぐに変わる訳じゃない。明治もかなり江戸時代のまんまだっただろう。
だから、江戸もの「番町皿屋敷」がリアルなのは納得。
しかし鎌倉時代の「修善寺物語」、平安時代の「玉...続きを読むPosted by ブクログ -
日本のシャーロック・ホームズですなぁ。
短編集だったので、一話ごとで読み進めていたので、完読まで時間がかかってしまいました。
特に気にいっているのが、『奥女中』『向島の寮』ポーのオマージュの『半鐘の怪』です。楽しかったです(*^^*)Posted by ブクログ -
岡本綺堂「三浦老人昔話」は捕物帳の話をしてくれる半七老人の友人、大久保に住む三浦老人が語る昔あった話。今の世の中は新しい話ばかりが溢れている。昔の面白い話を老人から聞くようなことも無くなってしまった。ネット登場以降でほぼ全滅である。明治の頃に老人から聞く話は江戸期のこと。半七捕物帳で語られるミステリ...続きを読むPosted by ブクログ
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文章はやや固め。信号手という職業を知らなかったので、
読み進めるまで何が起こっているのかよくわかりませんでした。
最後にじっとりとした恐怖があって満足しました。 -
夏に読むのにぴったりな怪談集。発表から100年近くたつが、無駄のない綺麗な文章でページが進む。猿の眼、一本足の女、影を踏まれた女、鰻に呪われた男、白髪鬼あたりが特に好み。綺麗なオチのつかない不気味な話はあとを引く、やはり綺堂の怪談は素晴らしい。Posted by ブクログ
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杉浦日向子さんが書いた解説を別の本(「うつくしく、やさしく、おろかなり ー私の惚れた「江戸」」)で読んで、これは読まねば、と思って読んだのだけど、出会えて本当に良かった。 江戸の息吹を伝えてかつ、読み物としても断然面白い。半七捕物帳より5篇、三浦老人昔話より4篇、青蛙堂鬼談より2篇、戯曲から「修禅寺...続きを読むPosted by ブクログ
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雪の降る日、招待状を受け取った「わたし」は青蛙堂へと出掛けて行った。その夜集まった人々の語る、怪談不思議譚12篇を収める。青蛙というのは中国で崇敬される三本足の蝦蟇で、支那土産に貰った竹の彫り物を気に入って号したもの。語り始めはこの青蛙にまつわる話。
青蛙堂鬼談として含まれているのは、青蛙神、利根の...続きを読むPosted by ブクログ -
夜ごと人間の血を舐る一本足の美女、蝦蟇に祈祷をするうら若き妻、井戸の底にひそむ美少年、そして夜店で買った目隠しされた猿の面をめぐる怪異―。ひとところに集められた男女が披露する百物語形式の怪談十二篇に、附録として単行本未収載の短篇二篇を添えるPosted by ブクログ
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本は二部構成になっていて、第一部が「青蛙堂鬼談」全12話。
百物語の会で、参加者が次々に怪談・奇談を語ってゆく、
という趣向。
養父と成長した養女が妻の死後に夫婦同然の関係になるのだが、
その娘が刀に付いた血を舐めたがるという「一本足の女」が
一番ゾゾッと来ました(^_^;)。
第ニ部は独立した短編...続きを読むPosted by ブクログ -
レビュー:
岡本綺堂、と言っても最近は知らない方が多いだろう。岡っ引の回想録という形での推理小説「半七捕物帳」や歌舞伎の劇作、そして卓越した英語力(父が英国公使)でディケンズやデフォーの怪奇小説の翻訳、とその精力的な創作力にはただただ圧倒。又、明治の文人でありながら江戸情緒に並々ならぬ愛情と造詣が...続きを読むPosted by ブクログ