安彦良和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
10年かけての完結とあって感動もひとしおであった。
自分はガンダムに特別な思い入れがなくテレビシリーズもほとんど観たことがなかったが、それでもジ・オリジンは世界観や戦争の構図がじっくりと描かれていてロボット物というよりも戦争物として面白く読むことができた。
引いた視点で大局を描くというよりも、複数の人間の主観的な視点を描くことで全体像を浮かび上がらせていくような構成は地味ながら丁寧。善人・悪人という二元論では語れない複雑な図式は読み応えがあった。特にジオン側であるザビ家の兄弟達の関係性は物語に奥行きを与えている。
物語以外の部分では、やはり絵が良かったように思う。緻密でかっこいい。
少し古くさいところも含めてこの漫画の「ガンダムっぽさ」を根幹で支えているのはこの絵柄だと感じた。
テレビアニメで名場面とされていたシーンやセリフもしっかり再現されていた。
物語が終わってみてとにかく思ったのは「ブライト艦長マジ大変だっただろうな」ということ。
女性クルーに非情だなんだとチクチク嫌味を言われながらわがまま放題な若造パイロット共をなだめすかし、民間人の老人や子供を連れての決死の長旅。手柄はアムロが持っていき、責任は自分が取らされる。あげく好きになったクルーにはフラれる。
地獄である。 -
購入済み
良書
全頁カラー、美麗な絵です。スキャン品質のせいか文字は読みづらい。ふりがなとか読めないレベル。
分割しているので1巻あたりのページ数は少ないです。
イエスを生涯を知るには作品が短すぎるのが残念でしたが、内容はいいです。 -
Posted by ブクログ
過去に発表されたフィクションが、本当にあった歴史であるかのように、もう一度読み解いて再編纂されることになるなんて!
ガンダムは、歴史小説の域に達しているといっても、あながち大げさではないでしょう。後に発表されたガイド本によると、まるで、織田信長とか坂本龍馬を題材にフィクションを構成していくかのように、安彦良和を中心とした制作スタッフが、大まじめに、1年戦争当時の政治・経済の状況はこうだったのではないか、登場人物にはこういう生い立ちがあってその後の人物像が形成されたのはではないかなどと議論し、ストーリーや絵が練られていったそうです。
そういった作者の情熱が込められた作品は、やっぱりおもしろいです!
ガンダムは、虚構が虚構として終わらず、一つの世界をもって多くの人の中に生きている作品だと思います。