佐藤タカヒロのレビュー一覧
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ネタバレ 無料版購入済み
良かった
ガチという言葉がやたらと多用される今日この頃。
しかし、この漫画は本気で凄い。鮫島の対戦相手だけじゃなく、読んでいるこちらも恥ずかしながら熱くなってくる。 -
ネタバレ 購入済み
死闘
鮫島の弟弟子・松明の魂の一番。
家族の不全性は本来こういう強さと根性で乗り切るものとは真逆だが、結果的に部屋と火竜と鮫島が第三者として共有し介入する形で、父子の確執と不仲が解消され、相撲が救いに。
感動する。
自分は男どうしバチバチして分かり合うのは反対派だが、根底に愛がある素晴らしい漫画。 -
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これぞ空流と言わんばかりの空流部屋大暴れの巻。偉大な先輩の心は折れない。
空流は折れない。どんなに卑怯な相手だろうとも、どんなに強い相手だろうとも、自分のすべてを出し切り勝つ。鯉太郎もしっかりと空流の看板を背負った力士であることを証明し、白水もまたそんな後輩たちに見せる空流の2番手たる背中。危機回避に長けた王虎を沈まぬ、折れぬその心で追い詰める。これぞまさに空流魂といった試合でした。バチバチでの鯉太郎戦で本当に一皮向けた白水さん、先輩は終わったあとちょっと情けなかったけど、無類のかっこ良さでした。
これで王虎も1敗し、群雄割拠の幕下戦に。もう一度鯉太郎の出番もありそうですが、後輩たち -
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このまま終わるのは悔しい。常松の悔し涙が伝わってくる第6巻でした。
強くなりたい。バチバチ無印のころからこの作品でてくるキャラクター達は何者にも負けない強さを求めてきました。もちろんBURSTになって新しく入った新キャラ常松もその一人です。父親にかけられた呪いを払拭するためになりふり構わず勝利を目指していた男。これからとか今回はなんて負けから逃げていたら運にも見放される。それがわかってるし、それでも強くなりたいからこそ流す涙がある。自分の弱さを噛み締めた弟弟子をみて、兄弟子らはどんな背中を見せるのか。強くなりたいと思うやつには運が回ってくる。それがどんなやつにでもっていうのはしっくりきま -
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過去に縛られ、血に抗う男の戦いが描かれる3巻。
血統が担う悔恨。今までのバチバチで血統が問題になったのは鯉太郎、王虎、天雷の3人ですがここでもう一人血に縛られた常松の過去が描かれました。過去に浴びせられた父親の言葉を心にこびりつけたまま土俵に上がる常松。自分の価値を土俵で積み上げていく、闘う者として当たり前のような行動でも悔恨が理由だと苦しいように見えてしまいます。彼もまた存在を懸けて闘う力士として描かれている分、今回の負けには同じく悔しい思いを掻き立てられました。自分を肯定するために戦い続ける男たちの戦いはどんどんおもしろくなるので毎回楽しいですな。
土が付かず不敵に全勝を続ける王 -
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ついに因縁の相手との再戦に沸き立つ4巻。王虎の涙にプライドを感じ、鯉太郎の敗戦後の行き着く答えに絆を感じました。
不遜なプライドが流す涙に複雑な感情を抱きました。ここまで王虎がしてきたことは正にプライドだけが高い糞野郎の行動でした。しかし彼の中に宿っていた他者にへりくだらない「王」の心は完璧なリベンジを達成させました。やっと本来の自分を取り戻せる、その時王虎が流した涙にここまでよくぞ戻ってきたと哀れみが入り混じった感情を覚えました。やはり王虎なくしてバチバチは成立しませんね。
自分で生きる場所を離さない男の顔は良い。自分の生きる場所を決めるのはいつだって自分ですが、手放すのも案外簡単 -
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苦しい、そんな毎日とどう立ち向かうかが描かれた3巻。無印バチバチから引き継がれる勝負の苦しみ。今回は輝く才能がうごめく同期のなかで自分を肯定できない男の話。
ならこの先が俺にあるんですか!?という台詞を投げかけた田上の気持ちが痛いほど伝わって来ました。自分の否定なら簡単にできる、だが自分を肯定することにどれほどの人間が自信をもてるだろうか。ましてや、劇中は常に降格の恐怖にさらされる勝負の毎日。そんななか、輝く同期、痛感する限界、姑息な手段に出てもやりきれない罪の意識、物事のすべてが自分を殺しにかかっていく。その様が描かれた今回の話にはとても惹き込まれる力がありました。
自分を肯定でき