あらすじ
空流部屋、常松洋一。学生横綱のタイトルを持つ、期待のかかった新弟子が、いよいよ幕下最強の王虎と激突。旧知の仲の二人だが、王虎所属の虎城部屋を蹴って空流に入門した常松。その二人の過去に潜む、常松が背負った闇とは…。
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Posted by ブクログ
過去に縛られ、血に抗う男の戦いが描かれる3巻。
血統が担う悔恨。今までのバチバチで血統が問題になったのは鯉太郎、王虎、天雷の3人ですがここでもう一人血に縛られた常松の過去が描かれました。過去に浴びせられた父親の言葉を心にこびりつけたまま土俵に上がる常松。自分の価値を土俵で積み上げていく、闘う者として当たり前のような行動でも悔恨が理由だと苦しいように見えてしまいます。彼もまた存在を懸けて闘う力士として描かれている分、今回の負けには同じく悔しい思いを掻き立てられました。自分を肯定するために戦い続ける男たちの戦いはどんどんおもしろくなるので毎回楽しいですな。
土が付かず不敵に全勝を続ける王虎。次は天雷戦と盛り上がる中、主人公の鯉太郎は投げの何かを掴んだ模様。一つ一つの勝負が最好調なBURSTですが弟弟子や幕下の力関係から察するにまだまだ序盤だとおもいますので、これからにも期待ができます。王虎の笑みを崩すのはいったい誰なのか、楽しみですなー。