宮崎駿のレビュー一覧

  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 耳をすませば

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    文春ジブリ文庫シネマ・コミック第9弾

    正直「耳をすませば」(映像作品)は、中学時代に観て、
    ジブリなのに恋愛に終始していてみていてドキドキしないというか、まわりがワーキャー言うのがおもしろくなくて、ずっと敬遠していたところがある。
    はっきり言ってそんなにおもしろいかと思いながら過ごしていて、奥さんからすごく良いと勧められても見直さずにきていた。

    本作を読んで、なんとおもしろい作品だったのか気付かされ、同時になんと浅はかでバカな解釈だったのかと自分を責めずにはいられなかった。
    惹かれあう気持ちと夢を目指す気持ちとの葛藤や思春期ならではの人間関係(友人、親、兄弟など)が見事に描かれていてとても

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    2015年05月10日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

    購入済み

    丁々発止

    奥深い鍛錬を続けてこられたお二人の、引き出しの多さと深さに心踊らされて読み終えました。短かくて残念です。もっとページ数を多くしても充分に面白い対談であったろうにと悔やまれます。

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    2014年07月17日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    日本を愛する大先輩二人が楽しく話されているのを、こちらも楽しく読ませていただきました。

    映画「風立ちぬ」をきっかけに次々と浮かび上がる昭和の記憶。
    半藤さんはそれをこれまでの著作で残してきているし、宮崎監督も映画という形で自分なりに残しておきたかったんだなぁと改めて感じました。
    半藤さんの聴き方の巧さといったら…さすがすぎる!

    いい年なのにいつもどこか不安がっている自分を励ましてくれた一冊です。

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    2014年04月06日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    アニメーション作家の業というものをイヤというほど思い知らされるインタビュー集です。アニメーションというのはもうやってもやってもきりがないもので、おそらく100パーセント満足できたなんてことはないのでしょう。だから映画を作る度にもうやめたい、となるのでしょう。でもまた自分のなかで、もやもやと「作らねばならないもの」が動き出す。途方もない時間と、カネと、人材とを消費して、傲慢で自分勝手なクリエイターとして「それ」をつくりつづけなくてはならない。

    自分はこんなふうに一度でもものづくりをしたことがあるだろうか。と問えばあるはずもなく、うなだれるしかない。やはりまともじゃない人にしか、並外れたものはつ

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    2014年03月03日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 天空の城ラピュタ

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     これまた、私ごときがレビューするまでもない、「天空の城ラピュタ」です。
    文春ジブリ文庫から、全セリフを網羅した文庫版のコミックです。

     ラピュタ自体を観たのは、ずいぶん昔。 初めて見た当時、虫のように羽ばたいて飛ぶ飛行機の発想に、ずいぶん驚いたのを覚えています。
    子供が生まれてから、DVDを購入しました。

     このコミックで再読すると、台詞が見えるので、新たな気付きがあります。
    そしてトトロに続き、コレも子供の本棚へ。

     少し前に、スイフトの原作「ガリバー旅行記」(和訳版)を読み、その中に「ラピュタ」が出て来ることを知りました。(キンドルで無料です。)
     スイフトが描いた「ラピュタ」と、

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    2013年11月17日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック となりのトトロ

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    今更、何の説明も必要ないですね。ジブリ文庫の「トトロ」です。

    驚きは、全セリフが入っていること。

    文庫の割に、値段が高く「愛蔵版」の扱いらしいですが、我が家では娘達の取り合いが容易に想像され、それなりに痛んでいく事必至。

    まあ、それもアリだと思います。ナウシカとラピュタも揃えねば。

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    2013年10月04日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 風の谷のナウシカ

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    ネタバレ

    平和を口にしながらも、生きている限り
    1番平和に遠く、地球や他の生物にとって
    最も有害な生き物である人間。

    自分ももちろんその一人として、平和にボケてしまわず
    すべての命に感謝し大切に思えるように
    1つでもできることをしていかなきゃと、
    ナウシカを見るたびに"生きていく"ということの
    意味の深さと罪の深さに反省させられる。

    雪のように降り積もる美しい死の胞子。
    地球の木々と同じように、人間の出した毒を
    体内に取り入れて浄化し、綺麗な結晶にして死んでゆく森。

    生と死。
    毒に脅かされる世界と浄化された死のあとの美しい世界。
    相対する世界の狭間で必死に命を守ろうとするナウシ

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    2013年07月23日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 風の谷のナウシカ

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    名作「風の谷のナウシカ」の映画のコミック本。
    映画自体が原作の漫画の連載中に製作されたため、
    原作とは異なる内容になっている。
    本作は映画の方を文庫コミック化したもの。

    もちろん大きいほうがいいと思うけど、
    ナウシカの作品の世界観とキャラクターの母性には原作漫画にしろ、映画にしろ感動する。
    また映画がみたくなる一冊。

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    2013年06月16日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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     敬愛する半藤一利を前に、普段はあまり語らない宮崎駿の幼少期の記憶や両親に対する思いを知ることができる貴重な対談。夏目漱石の話に始まり、お互いの戦時中の体験や、昔の東京の風景、映画『風立ちぬ』の制作の背景などマニアックではあるが和やかで親密な空気が感じられる。
     戦中戦後を生きた子どもにとって戦闘機や戦艦は憧れであり、時代は変わってもやはり幼少期の気持ちは変えられないと思う一方で、お二人はそこを誤魔化さず戦争の悲惨さや嘘を学び、次世代に伝えることを真摯に続けてこられたのだと感動。大人としての責任を果たそうとする姿勢がとても格好良かった。

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    2025年11月29日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    半藤一利さんと宮崎駿さん、対談していたのは以前何かのドキュメンタリーで知っていたけど、書籍は読んだことがなかった。
    その時の宮崎駿さんが、まさに憧れの先輩に会えた感じで、本当に高揚してて嬉しそうだったのをよく覚えている。
    対談は夏目漱石から昭和史、軍艦や飛行機に及ぶ。とにかくお二人の知識がすごい。
    めちゃくちゃマニアック。

    そして漱石は私も好きだけど、草枕はあんまり記憶がない…けど、お2人が熱心にあれが一番いいと言い合っているので、本棚から引っ張り出して読んでみようと思った。

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    2025年07月27日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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    乱世の世をいかに生ききるか。
    平成の世、堀田善衛(ほったよしえ)はあまり読まれなかった。けれども一周回って、今こそ読まれるべき時代になっているのではないだろうか。

    池澤夏樹、吉岡忍、鹿島茂、大高保二郎、宮崎駿という現代の知識人が、如何に堀田善衛に惚れ影響を受けてきたか語り尽くした新書である。これは、富山県の高志の国文学館の特別展の図録になっている。絶妙の堀田善衛入門にもなっていた。

    堀田善衛の青春時代に親交があったのは、池澤夏樹の父親たちマチネ・ポエティックという詩人グループであり、その関係からその前半生を語っている。昭和の初めから戦後間も無い頃の文学を語る上で、堀田は幅広い親交があり、か

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    2025年04月09日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    インタビュアーは少し的はずれな方がよいのか?とも感じた。少しズレて突っ込むと的確な答えが返ってくる。
    宮崎駿の作品を見直してからもう一読したいと思えた。それと、ネットに流れている宮崎駿とジブリの逸話は結構本人の口から出る話とはズレててやはりネットは当てにできないと思えた。
    宮崎駿と渋谷陽一の対話は教養に富む一方難解な話も多く、もっと色んなことにアンテナ立てておかないと2人の話を正しく聴くことすら叶わないと感じた。
    時間が経ったら、また読み返したい。

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    2025年03月16日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    監督の思想が作品に色濃く反映されること考えて、ジブリやエヴァンゲリオンを観てこなかったなという気付きがあった。
    毎回行き当たりばったりと言い切る宮崎駿だが、きちんと上映までカタチにするんだからさすが。
    意外といっては失礼だが、自分のやりたいことよりも子供たちのためのに作品をつくるということが最優先されていて、ずっとブレていないのが素敵だ。

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    2024年12月01日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    "歴史探偵"半藤一利とジブリの宮崎駿監督の対談本。"風立ちぬ"上映後の対談ということで、同作の舞台でもあった関東大震災~戦後すぐくらいの昭和初期の思いで語りが中心。お互い好きだという夏目漱石についての語りもあり。タイトルから連想されるような零戦・戦艦長門、日本海海戦の裏話あたりのミリタリーねたもあるけれど、それも昔語りの中の一つという感じかな。個人的には昔の東京下町の風景などお二人(&ご両親etc)を通してみる昭和の姿が興味深かった。東京大空襲で他人に助けられた半藤少年と、関東大震災で突き放された堀辰雄の対比も心に残る。

    タイトルは半藤氏のコメントから

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    2023年10月08日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    夏と言えばジブリ。
    金曜ロードショーにジブリが並ぶと夏を感じる。
    今年は宮崎駿の新作、「君たちはどう生きるか」が公開されています。
    ジブリに関する物語が読みたくて、「スタジオジブリ物語」と併読していた一冊です。

    1990年代のインタビュー集で、
    インタビュアーの渋谷さんも著名な方なんですね。

    二人のやり取りが途中喧嘩のようだし、
    インタビュアーの考えを押し付けているような印象も受けましたが、文字だけだからですかね。苦笑

    映画は受け取り手の見方、
    感じ方に委ねたい部分もあるから、
    名言はせず抽象的に伝えている印象の宮崎監督と、
    だからこういうことでしょ、という感じのインタビュアー。

    途中

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    2023年08月05日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    どれだけこの世界の現状を悲観して見ていようが、結局は絶望ではなく希望を見せる為に映画を作るのが宮崎駿監督なんだよなぁ、、、、

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    2023年05月20日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    半藤さんと宮崎さんの対談となれば きっと面白いだろうと思いましたが やはり面白く読めました。
    対談とかは苦手ですが このお二人の話題は面白く 退屈せずに読めました。

    こういうのを読むと 半藤さんが亡くなったのは 本当に残念です。
    日本の過去を知りそして未来を考える人が もっと沢山いて欲しいですね。
    宮崎さんも 半藤さんのように 過去を調べて 考える人なので 半藤さんの 思いを引き継いでいって欲しいですね。

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    2023年03月23日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    「半藤一利」と「宮崎駿」の対談を収録した作品『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』を読みました。

    『風立ちぬ』を観て、『零戦 その誕生と栄光の記録』を読んで、零戦のことや「堀越二郎」のことを、もう少し知りたくなったんですよね。

    -----story-------------
    世界の「宮崎駿」×歴史探偵「半藤一利」が語り尽くす!

    『崖の上のポニョ』ぶりの「宮崎駿」作品として話題を集める『風立ちぬ』の主人公は、ゼロ戦設計士「堀越二郎」がモデル。
    世界の「宮崎駿」が書生となって、敬愛する「半藤一利」と語り下ろす。

    「宮崎駿」監督が「かねてからお目にかかりたかった」という昭和の語り部「半藤一利」

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    2022年07月18日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    宮崎駿の対談なんて面白いに決まってる。一言一言がワクワクするし、聞き逃したくない。一瞬で購入を決めた。

    駿が対談相手に選んだという半藤さん、私は存じ上げなかったのだけど、著者紹介に2021年1月永眠とあって、つい最近のことでなんだか悲しくなった。帯にも「追悼」とあるもんね。
    この本を読んでいる途中、最近たまたま録画していた山本五十六の特別番組を見ていたら、半藤さんがVTR出演されていて驚いた。対談から受ける印象そのものの、お上品そうな?おじさんだった。

    2人とも好奇心旺盛で中身が若く、謙遜して相槌を打っているように見せながら知識披露合戦を繰り広げている。

    p25
    2人とも漱石のファンらし

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    2022年05月08日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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    ネタバレ


    第二章 堀田善衛が旅したアジア 吉岡忍
    p52
     これはもう本当に堀田さんの『橋上幻像』の世界です。次々に国家から逃れて、どこに自分の居場所があるんだと探しているうちに、通過してきた言葉どれも自分のものではなくなっている。

    第五章 堀田作品は世界を知り抜くための羅針盤 宮崎駿
    p152
     ですから僕が漫画を書いたり、何かを書く時にも、これはどういった意味を持っているのか、自分はどこまで見渡してこれを書いているのか、自分がどんなに善良にこれをやりたいと思ってやったことでも、その裏側にどういう意味があるのか、それが自分がどうしてやりたくなったのか、何によって自分は突き動かされているのか、突き動

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    2021年11月08日