宮崎駿のレビュー一覧

  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    「未来少年コナン」や「ラピュタ」、「カリオストロの城」など宮﨑駿の描く廃墟が好きだ。その宮﨑氏が零戦とその設計者たちを主人公とする映画を制作した。平和を希求しながら廃墟を執拗なまでに美しく懐かしく描くのは何故だろう?どうして今回は戦闘機?と頭が混乱している。
    同時期に公開された「永遠の0」の原作者とは歴史認識を巡って意見の対立があったようだ。でも「永遠の . .」はCGの一部しか見るべきところはないから。
    それにしてもお二人の教養はすごい。

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    2014年08月21日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    人は誰もが表に見えるだけの人ではないと言うことですね。あの巨匠 宮崎駿 という括りからはみ出している部分が見えた気がします。とても人間らしい、表に出ていない部分が。前回読んだ鈴木さんの言われたことと違わない?と感じたところがあって、まぁそれぞれに捉え方が違うということでスルーしました。

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    2014年02月16日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 魔女の宅急便

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    文春ジブリ文庫、シネマコミック第5弾
    魔女の宅急便

    冒頭の旅立ち前のかけあいはこんなだったかなと思ったけど、
    ほうきにまたがってからはやはり名作、
    キキとともに胸躍るし、戸惑うし、奮い立つ。
    とにかく読んでいて見ていて自然と頭に音楽が流れてきてよかった。

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    2014年01月27日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック となりのトトロ

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    ジブリのシネマコミック第3弾

    名作となりのトトロ
    読んでいてマックロクロスケのざわつき、小トトロたちがかけていく音、
    森の木々や風の音が胸の奥から聞こえてくるような感じがした。
    これが名作と思わせる体験だった。
    きっとずっと心の中にあるなにかにふれるんだと思う。

    細かい部分で編集されているところがあり、
    やはり文庫版なので仕方ないところもあるけど残念なことには変わりない。

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    2013年12月01日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 天空の城ラピュタ

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    文春ジブリ文庫シネマコミック第二弾。
    天空の城ラピュタの映画のコマを使いコミック化したもの。
    スタジオジブリ創設第一作映画。
    ワクワクドキドキがつまった一冊。

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    2013年06月22日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 風の谷のナウシカ

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    DVDやTV放映されるたびに何度も見返したナウシカが、シネマの映像をそのまま切り取って書籍化されるとは!
    これでいつでも見返せる。個人的にはラピュタも今月シネマコミック化されると聞いたので、そちらが待ち遠しい!

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    2013年05月03日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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    堀田さんの本を直接読むより、ハーそういうことかと納得する場合があった。読者の幅の広さも大したものだ。

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    2025年08月06日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    ネタバレ

    少しずつ世の中良くなっていると信じたい
    「30年も経てば世界には国境がなくなるのでは」の10年後北朝鮮は変わりなく、ウクライナ戦争は終わらず、イスラエルは無茶苦茶
    歴史は見通せない

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    2024年10月12日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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     1990年から2001年までのインタビューを収録した本。宮崎駿いわく、カリオストロの城、ナウシカ、ラピュタ、そしてトトロの四本を作った段階で、これで当面終わったなという。これらの作品は、昔から作りたかった作品らしく、それらを完成させたことで一通り満足したようである。また東映動画時代の労働組合で、集団に対するリアリズムを学んだと言っている。そして人間を罰したいという欲求はあるものの、自分は神様になりたいと思うのはまずいと語っている。

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    2024年08月13日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    渋谷陽一による宮崎駿へのインタビュー集『風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡』を読みました。
    宮崎駿の作品は、6年くらい前に読んだ養老孟司との対談『虫眼とアニ眼』以来なので久し振りですね。

    -----story-------------
    「どんな状態になっても世界を肯定したいっていう気持ちが自分の中にあるから、映画を作ろうっていうふうになるんじゃないかと思うんです」(本書より)――『千と千尋の神隠し』でついに第75回アカデミー賞を受賞し、名実ともに世界のトップ・アニメーション映画監督となった宮崎駿。
    決して大人に向けてではなく、ある10歳の子どもたちを観客として想定して作られた作品であり

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    2024年06月22日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    インタビュアーの渋谷陽一さん、冒頭に喧嘩腰で、、、って書いてあったけど、これだけのインタビュー引き出せるのすごいなあと思った。
    子供に映画を作りたい、子供に何かしたい、っていうのが宮崎駿さんの作品作りの源泉になっていて、でもそれが決して押し付けるようなものではなくて、自身が面白いと思うことを軸に構成されてると理解。
    何かすごいものを作る人って、あらかじめいろんなことを想定して作るよりも、心の赴くままに進めていったらこうなりました、っていうパターンが多いのかな〜と思った。あらかじめ色々考えすぎると型にはまりがちだしね。少し自己反省です!!

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    2024年06月12日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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    ネタバレ

     実際にフランスに行ってみると、日本とのあまりの違いに反発することもありますが、その一方で素晴らしいところもたくさんあります。自分と全く違うものを学ぶということは、比較が可能になるということです。自分の国しか知らないと比較が難しい。例えば、北朝鮮です。今、我々が外側から見て、「民衆はさぞや不幸だろうな」などと思いますが、結構幸せかもしれない。一つしか知らない人間は、かなり幸せなはずです。自分と他を比較するようになると、人間は不幸になります。
     しかし、さらに比較を進めることによって、逆に、自分とは何かが分かってくる。あるいは、自分たちと比較することによって、他者が分かってくる。だから、フランス

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    2024年04月28日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    インタビューを読むのはあまり得意としていないが、本作は興味深かった。宮崎駿氏の思想を少し理解することができ、作品の解像度が上がった気がする。作品のことだけでなく、仕事としてのアニメーションについても触れられており、業界の様子を垣間見ることができた。

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    2024年02月21日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    インタビューをまとめた本なので、比較的読みやすい本でした。ただ、インタビュアーがはじめにに書いてある通り本人も認めてる通りちょっと喧嘩腰なのがそこが読んでてしんどさを感じた。内容自体は各作品のことやアニメーションに対する気持ちや姿勢、世の中とどう関わってていくかを書かれていてなるほどなと思いながら、宮崎駿さんってなんかこうつかみどころがありそうななさそうな不思議な人だと思った。また改めてジブリ作品を観てみたくなった。

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    2023年11月23日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    読後、映画「風立ちぬ」を見ると、その背景が一層理解できる。
    設計者として美しいものを作る。目先の利益ではなく、国家百年の計として未来を構想することが出来るか。
    先が見えなくても、いや真っ暗でも意思の強さ、美しさ、悲しさを知ることができる。希望、理想を捨てるなかれ。

    風立ちぬ、いざ生きめやも。

    ヴァレリーや堀辰雄、漱石のメッセージもそうなのかもしれない。

    しかし、映画は詰め込んだ感じで、一回では分からないでした。

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    2021年10月10日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

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    ネタバレ

    渋谷氏のロキノンは、エレカシと幸福な関係。
    ブランキー初期とは幸せな関係だったが、浅井健一ソロとは決裂して……という。(→浅井健一は「音楽と人」へ。)
    それくらいの印象。
    もちろんロック方面、私が一時期首を突っ込んで、その奥深さに辟易し首を引っ込めた分野では、凄い人なんだろう。
    が、駿へのインタビュアーとしては、ともかく続けてくれという懇談、そして次の回においては、だから前回私は駿さん続けるって言ったでしょー!? という、その鼻息に終始している。
    とはいえ駿も鼻フンフンの若者に対し、ジジイとして鼻の穴をフンフンしているので、共犯。
    素材としては悪くないが。
    評論家は、こういういけ好かないインタ

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    2020年08月02日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    宮崎はもちろん飛行機マニアで最後の長篇として大人向け戦前日本が舞台『風立ちぬ-生きよう』を作った。アニメを五十年作ってきて「もう無理」「トトロ続篇は緑が昔と違うので描けない」300×180のセル画で零戦の独特なカーブを描くのは困難。でも出さない訳にもいかない。半藤は少年時代、米軍機から機銃掃射された体験があるので軍艦マニアだと言う。大正大震災で被服工場跡地から助かったとは。軍国主義と見られるのを警戒してか、表題の如く「司馬遼太郎の言うように日本は表座敷に上がろうというのは思い上がりだった」という。
     戦前も日本は民主主義で議会で大陸利権に関する議論が行われた。今の北朝鮮のような先軍主義ではない

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    2019年10月14日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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     堀田善衛という人は「インドで考えたこと」ぐらいしか知らなかった。「広場の孤独」「方丈記私記」「ゴヤ」「定家明月記私抄」「めぐりあいし人びと」など、脱走米兵を匿うベ平連の活動、南京虐殺事件への関心、ゴヤへの関心も反戦から…。ゴヤが描いた死が迫っていることへの恐怖に怯える眼をした犬の絵に関する解説は驚き。堀田がゴヤに惹き込まれていった原因はそこにあるという。「何万人ではない、一人ひとりが死んだのだ。この二つの数え方のあいだには、戦争と平和ほどの差がある。」との南京事件を取り上げた「時間」の文章も凄い!宮崎駿が映画にしたかった作品!堀田氏のキリスト教嫌いが想像できる一方で、「伝道者の書」の引用がた

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    2018年11月17日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    普段読まない類の本でしたが、「風立ちぬ」をみたのもあって、映画のシーンを思い出しながら楽しめました。また、この本を読んで、半藤さんの本、夏目漱石の本にも興味が湧き、読書の幅が広がる良いきっかけをいただきました。

    実際、話が飛び飛びでいろんな話が繰り広げられるので、知識の乏しいわたしには辛かったですが、対談という形だったので、読み進めるのに苦痛はありませんでした。
    おふたりのように、物事を深く捉え考えられる人になりたいです。

    もう1度、「風立ちぬ」見たくなりました。

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    2017年02月01日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

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    ふたりのおじいさんが好きな話題でしゃべり続ける、考え方の方向性はいろいろあっても愛国談義だ。
    知識としてもっていない話題は分かりにくかったりするけど、ふたりの話しを横で聞いている気分だとすると、いろいろ興味もわいてくる。

    じぶんたちがジジイになった時にこういうはなしができるかな…

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    2015年04月23日