宮崎駿のレビュー一覧

  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「愛国談義」とタイトルにあるが、中身は夏目漱石の話から始まり、新作の「風立ちぬ」の話、そこから発展して関東大震災や太平洋戦争へと続いてゆくが、話はこれらのテーマを行きつ戻りつして、取り止めがない。あちらこちらに面白い話がちりばめられている。どれか興味がある話があれば、「なるほど、なるほど」と思って読めば良い、そういう気楽さのある本だけれども、中身は濃い。
    半藤さんはあとがきでこのように書いている。
    「いまの日本の政治は期末利益優先の株式会社の論理で国家を運営している。わたくしにはそうとしか見えません。とにかく目先の利益が大事であって、組織そのものの永続は目的ではない。自然環境や医療や教育や自活の方策など、国民再生産の重要課題などは後回しで、その日暮しで、国民の眼くらましとなる利益のあがる政策最優先です。」
    本当にそうだと思う。今の日本は行先が定かではない、その不安を誤魔化すように毎日毎日景気動向の話で盛り上がっている。でも肝心の行き先は誰にもわからない、そのことを正視するがこわくて、『一億総活躍社会』なんて言葉が出てくるのだろう。
    第2部の終わりの方に”「持たざる国」の将来のこと”という章で、宮崎さんが「健康で働く気があれば大丈夫。それしかないだろう」「不安がるのが流行っているけれど、流行に乗っても愚かなる大衆になるだけだからやめなさい」「不安なときは楽天的になって、みんなが楽天的なときは不安になれ」と言っているのが面白い。「「この生き方が正しい」なんて、そんなこと決めないで、いろいろでいい。困るときは、みんなで困るしかないんです。オタオタするなら、みんなで一緒にオタオタするしかない。」とにかく生きろ!と言われているようで、なんだかよくわからないけれど、ふっと笑ってしまう。そしてふっと肩の力が抜けたところで、さぁもう少し頑張ってみるか、と思える言葉だ。
    ただ「今日本で着るものも食うものも自分ではつくっていませんね。そのことは、あんまり大丈夫じゃないなぁ」「しかもいまの日本人には、この国には資源がないという発想がない」ともいっている。「持たざる国」であるという発想がない。それではどうすればいいのか・・・?この後宮崎さん半藤さんなりの意見がもちろん書かれているが、それこそ「この生き方が正しい」なんて決めないで、それぞれがオタオタと生きればいい、そういうことなのだろう。

    0
    2016年10月23日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 紅の豚

    Posted by ブクログ

    文春ジブリ文庫シネマ・コミック第7作目、紅の豚

    男を感じさせる作品が手元にというのはうれしかった。
    ロマンあふれる名シーンが久しぶりに見れて懐かしい感じがした。
    そして、映画では何度も観ているはずなのにコミックの中の静止画として切り取られるとなんだか違った味があるし、そのシーンを立ち止まって見つめられるのはよかったと思う。
    他の作品も待ち遠しい。

    0
    2015年01月04日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

    Posted by ブクログ

    半藤さんと宮崎さんの対談
    「風立ちぬ」試写会の前後で行われた
    漱石、ゼロ戦、堀辰雄、堀越二郎など

    0
    2014年12月07日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

    Posted by ブクログ

    83歳と72歳の対談。
    この年頃の方のお話を聞くのが大好きな私にはたまらない一冊。「腰ぬけ愛国論」という発想も好き。

    0
    2014年09月23日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

    Posted by ブクログ

    「未来少年コナン」や「ラピュタ」、「カリオストロの城」など宮﨑駿の描く廃墟が好きだ。その宮﨑氏が零戦とその設計者たちを主人公とする映画を制作した。平和を希求しながら廃墟を執拗なまでに美しく懐かしく描くのは何故だろう?どうして今回は戦闘機?と頭が混乱している。
    同時期に公開された「永遠の0」の原作者とは歴史認識を巡って意見の対立があったようだ。でも「永遠の . .」はCGの一部しか見るべきところはないから。
    それにしてもお二人の教養はすごい。

    0
    2014年08月21日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

    Posted by ブクログ

    人は誰もが表に見えるだけの人ではないと言うことですね。あの巨匠 宮崎駿 という括りからはみ出している部分が見えた気がします。とても人間らしい、表に出ていない部分が。前回読んだ鈴木さんの言われたことと違わない?と感じたところがあって、まぁそれぞれに捉え方が違うということでスルーしました。

    0
    2014年02月16日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 魔女の宅急便

    Posted by ブクログ

    文春ジブリ文庫、シネマコミック第5弾
    魔女の宅急便

    冒頭の旅立ち前のかけあいはこんなだったかなと思ったけど、
    ほうきにまたがってからはやはり名作、
    キキとともに胸躍るし、戸惑うし、奮い立つ。
    とにかく読んでいて見ていて自然と頭に音楽が流れてきてよかった。

    0
    2014年01月27日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック となりのトトロ

    Posted by ブクログ

    ジブリのシネマコミック第3弾

    名作となりのトトロ
    読んでいてマックロクロスケのざわつき、小トトロたちがかけていく音、
    森の木々や風の音が胸の奥から聞こえてくるような感じがした。
    これが名作と思わせる体験だった。
    きっとずっと心の中にあるなにかにふれるんだと思う。

    細かい部分で編集されているところがあり、
    やはり文庫版なので仕方ないところもあるけど残念なことには変わりない。

    0
    2013年12月01日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 天空の城ラピュタ

    Posted by ブクログ

    文春ジブリ文庫シネマコミック第二弾。
    天空の城ラピュタの映画のコマを使いコミック化したもの。
    スタジオジブリ創設第一作映画。
    ワクワクドキドキがつまった一冊。

    0
    2013年06月22日
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 風の谷のナウシカ

    Posted by ブクログ

    DVDやTV放映されるたびに何度も見返したナウシカが、シネマの映像をそのまま切り取って書籍化されるとは!
    これでいつでも見返せる。個人的にはラピュタも今月シネマコミック化されると聞いたので、そちらが待ち遠しい!

    0
    2013年05月03日
  • 本へのとびら 岩波少年文庫を語る

    Posted by ブクログ

    宮崎駿おすすめの岩波少年文庫50冊と、読書体験や本への想いが綴られている。おすすめ50冊は定番といえば定番だし、安定の50冊ではある。岩波少年文庫におさめられている本たちは私も幼少期に手に取った作品だ。同じ本・同じ訳を世代を超えて読めることは幸せでもあるし、当たり前ではないと噛み締める。石井桃子さんや中川李枝子さんが昭和の児童書の道を開いたからこその今がある。感謝の気持ちが自然とこみ上げる。今読むにしては古さはあるけれど、児童書の中に生きる主人公たちは皆、生きることに真っ直ぐだったと改めて思う。

    0
    2026年09月12日
  • 本へのとびら 岩波少年文庫を語る

    Posted by ブクログ

    宮崎駿さんのおすすめの50冊、懐かしくて子どもの時わくわくした本を思い出した。まだ読んでない本もたくさんあったので、挿し絵や翻訳にも注目しながら読んでみたい。読書経験を自分の創造につなげられたのは、宮崎駿さんの素晴らしい才能と努力があったからなのだろう。

    0
    2026年01月31日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

    Posted by ブクログ

    堀田さんの本を直接読むより、ハーそういうことかと納得する場合があった。読者の幅の広さも大したものだ。

    0
    2025年08月06日
  • 本へのとびら 岩波少年文庫を語る

    Posted by ブクログ

    児童文学は「やり直しがきく話」なんです。(p.70)
    〔内容〕五〇冊チョイスした前半と、エッセイ的な後半/岩波少年文庫を読んでいってみようと思ってたので(すでに百冊くらいは読んでると思うけど)ちょうどいいブックガイドかなと。
    〔感想〕《たとえばすごいハードカバーの重い本でね、世界のことが全部書いてあるという、そういう本ができないものだろうか、ということを夢見ていますね。》p.140。『マイペディア』とかの一冊本の百科事典とかが比較的近い気もします。あるいは例句がたくさん入っている歳時記系とか。どちらもランダムアクセスできるし。/「終わりの始まり」には共感。

    0
    2025年04月07日
  • 半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少しずつ世の中良くなっていると信じたい
    「30年も経てば世界には国境がなくなるのでは」の10年後北朝鮮は変わりなく、ウクライナ戦争は終わらず、イスラエルは無茶苦茶
    歴史は見通せない

    0
    2024年10月12日
  • 本へのとびら 岩波少年文庫を語る

    Posted by ブクログ

    小さい頃に出会っておきたかった作品だった。
    最近は読むペースが速くなってしまい、児童書をじっくり読むことが苦手になってしまったが、好きな世界観の作品は多そうに感じた。いずれ、子供とゆっくり児童書を楽しむことができたら、と思う。

    0
    2024年10月01日
  • 本へのとびら 岩波少年文庫を語る

    Posted by ブクログ

    素敵な映画を作る方が感じていることを覗かせてもらえる、とても素敵な本なんだけど、紹介されてる本をいちいちチェックしたり、読み返したりしてしまうので、全然進まず、未だ読み終わらない。

    0
    2024年09月04日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

    Posted by ブクログ

     1990年から2001年までのインタビューを収録した本。宮崎駿いわく、カリオストロの城、ナウシカ、ラピュタ、そしてトトロの四本を作った段階で、これで当面終わったなという。これらの作品は、昔から作りたかった作品らしく、それらを完成させたことで一通り満足したようである。また東映動画時代の労働組合で、集団に対するリアリズムを学んだと言っている。そして人間を罰したいという欲求はあるものの、自分は神様になりたいと思うのはまずいと語っている。

    0
    2024年08月13日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

    Posted by ブクログ

    渋谷陽一による宮崎駿へのインタビュー集『風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡』を読みました。
    宮崎駿の作品は、6年くらい前に読んだ養老孟司との対談『虫眼とアニ眼』以来なので久し振りですね。

    -----story-------------
    「どんな状態になっても世界を肯定したいっていう気持ちが自分の中にあるから、映画を作ろうっていうふうになるんじゃないかと思うんです」(本書より)――『千と千尋の神隠し』でついに第75回アカデミー賞を受賞し、名実ともに世界のトップ・アニメーション映画監督となった宮崎駿。
    決して大人に向けてではなく、ある10歳の子どもたちを観客として想定して作られた作品であり、しかも湯屋を舞台に何から何まで非常に日本的なるもので作られた作品であるにもかかわらず、『千と千尋』が年齢も国境も超えたグローバルな普遍性を獲得することができたのは何故なのでしょうか。
    本書は12年の歳月をかけて行われたインタヴューのすべてをノーカットで収録した、宮崎駿の決定版インタヴュー集です。
    華やかなサクセスストーリーを歩んでいると誤解されがちですが、宮崎駿のアニメーター人生は決して平坦な道のりではありませんでした。
    実は苦渋の決断だった『ナウシカ』のアニメ化、『となりのトトロ』の興行的な失敗、表現者としてぶつかった壁……のどかな世間のイメージとはかけ離れた、一人の表現者・宮崎駿、そして人間・宮崎駿の真実。
    本書ではそのすべてが、宮崎自身の肉声によって語られています。
    様々な苦悩と困難を乗り越えて、宮崎駿はなぜ世界を肯定できたのか。
    12年間かけてじっくり積み重ねられた、あまりに重く、そしてあまりに眩しい言葉の数々。
    本当の宮崎駿を知ってください。
    -----------------------

    1990年(平成2年)から2001年(平成13年)の12年間……渋谷陽一による宮崎駿へのロングインタビューを収録した作品です。

     ■はじめに
     ■風が吹き始めた場所―1990年11月
      ・映画
      ・拠り所
      ・現代
      ・風
      ・娯楽
      ・ブランド
      ・黄金律
      ・自己嫌悪
      ・日本人
      ・動態
      ・左翼思想
      ・本音と建前
      ・手塚治虫
      ・ディズニー
     ■豚が人間に戻るまで―1992年7月『紅の豚』インタビュー
      ・豚の由縁
      ・崖っぷち
      ・東西の崩壊
      ・嘘
      ・豚でしかない人間
      ・「仕方のないもの」
      ・根拠
      ・出発点
      ・創作意欲
      ・終わっていない映画
      ・メガヒット
      ・本質
      ・突き抜けたニヒリズム
      ・ジャパニメーション
      ・時代劇
      ・奇跡
      ・種を蒔く人
     ■タタラ場で生きることを決意したとき―1997年7月『もののけ姫』インタビュー
      ・引退
      ・職工頭
      ・業の深さ
      ・日の当たらない日本史
      ・コダマ
      ・『もののけ姫』の世界観の裏側
      ・新しい歴史観
      ・不条理な生
      ・暴力性
      ・自信の喪失
      ・愛憎
      ・ジブリというタタラ場
      ・庵野秀明
      ・押井守
      ・高畑勲
      ・無意識
     ■ナウシカと千尋をつなぐもの―2001年7月『千と千尋の神隠し』インタビュー
      ・静かな山場
      ・千尋と海
      ・急遽の変更劇
      ・油屋=ジブリ
      ・顔の見える観客
      ・銀河鉄道の夜
      ・大事なもの
      ・予感
      ・鉄砲オタク
      ・物語
     ■風の谷から油屋まで―2001年11月
      ・失業者
      ・漫画家
      ・持ち込み
      ・制約
      ・職場
      ・橋
      ・「ライフワーク」
      ・映画版『ナウシカ』のエンディング
      ・世界観の造形
      ・『ナウシカ』の成功
      ・少年モノとしての『ラピュタ』
      ・脇役
      ・戦前・戦後
      ・キスシーン
      ・女性観
      ・『トトロ』への積年の想い
      ・日本
      ・日常
      ・草原
      ・台風
      ・『トトロ』の失敗
      ・ヒモつき
      ・思春期
      ・佳境に入ったコミック版『ナウシカ』
      ・社員
      ・経営者
      ・冷戦の終結とバブルの崩壊
      ・後悔
      ・真っ向勝負
      ・シンプルでストロングなストーリー
      ・「タタラ場」という現実
      ・祝福
      ・メロドラマ
      ・答え

    宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』までの作品について、渋谷陽一のインタビューに答えて、自らの言葉で歴史観や人生観にまで踏み込みながら真正面から語ったのが、本書です……資料的な価値という意味で完全保存版であることは言うまでもありませんが、本書を読むと、今回の引退劇に至る伏線のみならず、実は今後の宮崎監督の行動を占うヒントまでもが隠されていることに気づかされます、、、

    12年間を費やして行なわれた5本のインタヴューを完全ノーカット収録……『風の谷のナウシカ』、『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』は、どのように生まれたのか?  宮崎駿監督が自らの作品の背景や狙いはもちろん、文明論から歴史観に至るまで、徹底的に語り尽くした完全保存版インタビュー集。

    渋谷陽一による宮崎駿へのロングインタビューを収録した作品……当時の宮崎駿作品は、アニメだけでなく『風の谷のナウシカ』の原作マンガを含め、ほとんど観ている(読んでいる)ので、それらの作品を思い浮かべながら読みました、、、

    渋谷陽一が宮崎駿の素顔を巧く引き出している印象……その発想の源泉や背景について深く探求しているので、宮崎駿作品に対する理解が深まり、宮崎駿の思想や哲学に触れることができましたね。

    宮崎駿の思考プロセスや作品に対する洞察を知りたい方にとって興味深い一冊だったし、宮崎駿ファンやアニメーション映画の愛好者にとって貴重な一冊となっていると感じました……特に印象に残ったのは、宮崎駿の

    「チャップリンの映画が好きなのは、間口が広いんだけど、入っていくうちにいつの間にか階段を昇っちゃうんですよね。なんかこう妙に清められた気持ちになったりね 笑」
    「ディズニーの作品で一番嫌いなのは、僕は入口と出口が同じだと思うんですよね」

    「世界っていうのは光と陰で成り立っている」

    という言葉だなー とても共感できました。

    0
    2024年06月22日
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

    Posted by ブクログ

    インタビュアーの渋谷陽一さん、冒頭に喧嘩腰で、、、って書いてあったけど、これだけのインタビュー引き出せるのすごいなあと思った。
    子供に映画を作りたい、子供に何かしたい、っていうのが宮崎駿さんの作品作りの源泉になっていて、でもそれが決して押し付けるようなものではなくて、自身が面白いと思うことを軸に構成されてると理解。
    何かすごいものを作る人って、あらかじめいろんなことを想定して作るよりも、心の赴くままに進めていったらこうなりました、っていうパターンが多いのかな〜と思った。あらかじめ色々考えすぎると型にはまりがちだしね。少し自己反省です!!

    0
    2024年06月12日