宮崎駿のレビュー一覧
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映像作品や小説作品等に関して、何度となく題名が耳目に触れて記憶に残っているにも拘らず、その内容を然程詳しく承知していないという場合が多く在ると思う。
題名を承知していて、内容を承知していないという状態に在ったとして、大きな問題は無いと思う。それでも或る時、「あの作品?」と気になる場合が生じると思う。
『風の谷のナウシカ』は、自身にとっては「題名を承知していて、内容を承知していない」の最たるモノかもしれない。他のアニメーション作品に関連する本の存在を知って、それを愉しもうとした際に本書の存在を知ったのである。
知られているアニメーション作品の物語の面白さと画の魅力を漫画のような感じで愉しむことが -
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旭川の美術館で展覧会を観た。アニメーション作品の美術で知られる山本二三の作品である。アニメーション作品で使われた画、その他の画と何れも非常に興味深かった。それが契機で、画の魅力をもう少し愉しみ、同時に画が使われたアニメーション作品に関してももう少し知りたいと思うようになった。
そう思っていて出会ったのがこのシリーズである。知られているアニメーション作品の物語の面白さと画の魅力を漫画のような感じで愉しむことが叶う。
アニメーション作品のフィルムから起こした画を漫画風に組み合わせて創っている本である。読み始めると少し夢中になってしまう。
展覧会で観たこの『天空の城ラピュタ』に纏わる画は、「古い石造 -
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アニメーション作品の背景画等を手掛ける「美術」という分野が在る。その担い手の代表格が「美術監督」だが、そういう活躍を続けていた山本二三が在る。この山本二三の画の展覧会を旭川の美術館で観る機会が在った。惹かれる画に出逢ったことから、画が使われたアニメーション作品にも少し興味が沸いた。
このシリーズは、知られているアニメーション作品の物語の面白さと画の魅力を漫画のような感じで愉しむことが叶う。なかなかに佳い企画の本だと思う。
美術館で観たアニメーション作品の『火垂るの墓』で使われた「昭和20年の街」というような画に強く惹かれ、アニメーション作品の物語の面白さと画の魅力を手軽に愉しみ易い何かと思い付 -
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千と千尋の神隠しは、見るたびになぜか心が浄化されて深呼吸したあとのような気持ちになる。
絵が美しく独特の世界にぐんぐん惹き込まれる魅力があるのはいうまでもないが、不思議な魔力を持つ作品だと思う。
千尋は、一見意思が弱そうに見えるが、ハクを助けたいという強い気持ち、両親と一緒に元の世界に帰りたいという強くまっすぐな気持ちを持ち続け、それを譲らずに行動する。最後の両親豚を当てるシーンには、油屋のみんなも千尋を応援してくれる。人の気持ちの強さと愛、自分を忘れずに持ち続けることが、まっすぐ物事を打開していける武器なんだなぁと改めて思わされる。
カオナシが、湯屋を出るとおとなしくなることも印象的。人 -
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2013年、宮崎アニメ『風立ちぬ』公開に合わせた対談。文庫オリジナル。
半藤83歳、宮崎72歳、ふたりは初対面。カーブミラーに映っているのが自分なのに、どこのジジイかと思ったという共通のエピソードで始まり、旧知の友のように、話はノスタルジックに展開する。
話題の中心はもちろん『風立ちぬ』。零戦の設計者堀越二郎の話から、戦闘機や軍艦をめぐって談義は白熱する。反戦平和を願うふたりなのに軍事オタク、そのギャップがおもしろい。
『風立ちぬ』にも登場した隅田川、その今昔にも触れている。半藤は学生時代はボート部で、練習場は隅田川。ボートから見える景色や、隅田川から運河を通って利根川の河口の銚子まで、数日か -
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スタジオジブリの第2作(監督・原作・脚本/宮崎駿)で、1988年に公開した同名のアニメ映画の全シーン・全セリフを載せた、文庫版のコミック。2013年に、文春ジブリ文庫/シネマ・コミックの第3弾として刊行された。
映画は、『火垂るの墓』(原作/野坂昭如、監督・脚本/高畑勲)と2本立てで上映された。
物語は、昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台に、田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹と、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描いたものである。
私は個人的には、ジブリの作品の中では、メッセージ性が強いものよりも、ほのぼのとしたものが好きなのだが、本作品は、不思議 -
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スタジオジブリの第4作(監督・脚本/宮崎駿)で、1989年に公開した同名のアニメ映画の全シーン・全セリフを載せた、文庫版のコミック。2014年に、文春ジブリ文庫/シネマ・コミックの第5弾として刊行された。
原作は、角野栄子が1985年に発表した児童文学。
映画は、前3作を大きく上回るヒットとなり、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(1978年)の記録を抜いて、当時、日本のアニメーション映画の興行記録を更新した。
物語は、魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子・キキが、魔女の修行を積むために、一人で海辺の街・コリコに移り住み、空飛ぶ魔法を活かして「宅急便」の仕事をしながら、様々な人と触れ合い、成長 -
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