あらすじ
日本歴代興行収入一位のアニメ作品のコミック
神々の世界に迷い込んだ少女が、働きながら成長していく。ベルリン国際映画祭金熊賞等受賞のアニメ作品の全シーン・全セリフを収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
千と千尋の神隠しは、見るたびになぜか心が浄化されて深呼吸したあとのような気持ちになる。
絵が美しく独特の世界にぐんぐん惹き込まれる魅力があるのはいうまでもないが、不思議な魔力を持つ作品だと思う。
千尋は、一見意思が弱そうに見えるが、ハクを助けたいという強い気持ち、両親と一緒に元の世界に帰りたいという強くまっすぐな気持ちを持ち続け、それを譲らずに行動する。最後の両親豚を当てるシーンには、油屋のみんなも千尋を応援してくれる。人の気持ちの強さと愛、自分を忘れずに持ち続けることが、まっすぐ物事を打開していける武器なんだなぁと改めて思わされる。
カオナシが、湯屋を出るとおとなしくなることも印象的。人や物にはみんな居場所があって、そこから外れると歯車が狂うことを示唆されているようにも思う。
Posted by ブクログ
名古屋に旅行した際に立ち寄った「アニメージュとジブリ展」でのセレンディピティ。思わず買ってしまった。ジブリのコミックが出ているなんて。
やっぱり千と千尋は良いな。働くには組織のトップと契約を交わす、面倒見は部下に任せるという油屋の経営は、人間界の仕組みと同様。まさに社会の縮図。働けるって幸せな事なのに、別の職場に憧れを抱くのはなぜだろう。「オレいつかあの町に行くんだ」「こんなとこ絶対にやめてやる……」と語るリンを見てそう思った。今の自分と同じ気持ちだ。