永井義男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
谷津矢車さんの『蔦屋』を読み終わった2日後に行った書店で、この本が新刊コーナーの前面に売られていて、ふと手に取りパラパラ眺めていたら、つい先日想像していた世界が目の前に現れて、蔦重や戯作者たちの声が聞こえてきて、遊女たちの想いも伝わってきて、店頭でぶわぁっと涙が出てきてしまったので慌てて閉じ、少し落ち着いてからレジに持って行った次第。はじめは買うつもりなかったんだけど。
オールカラー141ページ、4章あります。「蔦屋重三郎の生涯」、「蔦屋重三郎の吉原遊廓」、「遊女たちの生活」、「吉原の近代と現在」。前半は蔦屋重三郎の生涯と、絵師や戯作者たちの活躍、後半は吉原の歴史や表と裏など。
前半については、とにかく絵がどれも素敵。着物のしわや模様、部屋に置いてある物、草木などすべてが細かく描き込まれていて、絵師たちの画力の高さに感動。じぃーーーっと時間を忘れて見入っちゃう。喜多川歌麿の貝や鳥なんて、スゴイのひとことです。
また、恋川春町の「吉原大通会」を見ていると、それぞれの個性がよく伝わってきて笑ってしまうと同時に、なぜなんだろう、うれしいような切ないような気持ちになって、涙が出てくる。
他にも、北斎が描いた耕書堂の店先、「吉原細見」や戯作者たちが命をかけて書いた本の紙面、吉原の地図とその風景、またその一室で繰り広げられる宴会の様子などを見ることができ、当時の空気感がまるごと感じられます。
そして、何が感慨深いって、私の大好きな『居眠り磐音』シリーズと時代がガッツリかぶっていること! 本書を眺めていると、「磐音」に出てくる人たちの存在を感じるんですよ。磐音と交流のあった北尾重政の絵もこの本で見られるし、吉原会所の四郎兵衛さんもここにいたんだなぁ、とか、そもそも蔦重もちょっとだけ登場するしね、もう感無量なんです。
後半の、吉原遊廓の歴史とその裏表なども、今までずっと知りたかったことが絵や図によってひと目でわかって感動。妓楼の中の図などじっと見ていると、遊女や客、そこで働く人々など、大勢の姿が描かれていて、ワイワイガヤガヤ、さまざまな物音や声が聞こえてくるよう。すごく生き生きしてる。年中行事や催しもあり、桜が満開の仲之町を、私もこの目で見てみたい、歩いてみたいと思いました。
でも一方で、華やかでにぎやかで楽しそうな風景の裏に、遊女たちの苦しみ、哀しみもあります。そこもちゃんと書かれています。だからここでは、磐音の許嫁だった奈緒の人生を、どうしたって考えちゃいます。遊女たちのことを想うと、涙がにじみます。
第4章では明治以降の吉原を見ることができるのですが、こちらは『鬼滅の刃』の「遊郭編」を思い出させますね。吉原は多くの作品の舞台になっているので、それぞれを思い出していろんな気持ちが湧き上がってきます。
また、明治44年の吉原大火と、大正12年の関東大震災のときの写真を見ることができ、さらには、かつて吉原があった現代の東京、三ノ輪駅周辺の写真もあり、吉原遊廓が実在していたことを実感できます。今度東京に行くことがあれば、見返り柳(今でも木があることにびっくり!)や大門跡などをぜひとも見に行きたいし、浄閑寺にも行って手を合わせたいです。
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購入済み
終わった
最後に残るは一太刀だけ
本当にグッダグダグッダグダと命を惜しんだ命のやり取りを続けて
斬る理由がなくなってから斬る理由ができて
本当に本当に
殺す人の物語を描くのが上手い。
買ってよかった。読んでよかった -
購入済み
殺人者の悲哀
殺人者の悲哀をすごい感じた。やはり、本当に、最高の葛藤を描く作家だよこの人・・・。操られる人が操られてる事に気づいてもどうしようもないって描写も含めてすごい。傑作でしょいちげき
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購入済み
面白いです!
原作があるせいか至極真っ当に話が進むのも良いし、シリアスなシーンでも時々我慢できないような次郎先生のお茶目が顔を覗かせてるとこが好きです。
伊牟田が良い奴で参った。島田様も海江田もみんな憎めない。今後どうなるのか、原作はあえて読むのを我慢して(この連載が無事終わったら小説を読もうと思います)ワクワクで次を待ってます。 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い。侍の口車に乗せられて「一撃隊」に登用された百姓たちが、薩摩藩にゲリラ戦を仕掛ける、と言う話なのだが、農業で鍛えた肉体と豪胆さが日ごろ百姓を見下している本物の侍を翻弄する様。一撃を習得しただけで刀術を統べている訳ではないのだが、主人公・丑五郎の機転の良さなどを見ていると「教えて貰えれば本職より向いている場合がある」と言うある種の職業漫画とも読める。
『フリージア』は、その仕事を行うスキルが天才的だったのか、やってスキルが開花したのか(元々素養があった)敵討ち法が施行されている世界での「執行人」として働く事になった叶の不気味さ…松本次郎さんの描く線の生々しいざらざらした感覚が幕末を舞台にする事でより際立っている。 -
Posted by ブクログ
中国戦国時代の法家である韓非の著書『韓非子』の超訳本です。
穏当で当たり障りのない考え方や価値観に対して理性に基づき真っ向から反論した人物、それが韓非です。
児童による殺人事件に対して「子どもたちに命の大切さを教えていきたい」、世界各地の対立や紛争に対して「武力ではなく、話し合いによって解決すべき」、アーティストと称する人々が使う「愛が世界を変える」、…これらの言葉は実際のところ意味を持つものでしょうか。
私はこれらを“きれいごと”だと思います。
韓非子を読んで、皆さんも世の中を理性的に考えてみませんか。
多くの超訳が収録されますが、特に気に入った項の紹介を結びとします。
・人を信じると足元をすくわれる
・多くの目で見られていることを忘れるな
・言葉と成果が一致しているかを調べよ
・屁理屈や空論には現実で対応
・処罰は容赦なく執行せよ
・外見が変わっても、中身が変わっているわけではない
・あいまいな夢より、具体的な目標を -
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ここの所、ずっと、お蝶と坂本のペアだったので、下品な、辰治と鈴木のペアは、久し振り。最初の頃は、えっ嫌な奴ら何て思ったけれど、言葉が、下品なだけで、なかなか人情家なのが、わかってきて、久し振りに出て来たので、よっお久し振りっていう感じだった(笑)
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伊織さん、事件関わりで、吉原から出て、新天地へ。それにしても、よくよく事件に好かれるな〜(笑)そして、お杉も正吉も、それぞれの道へ。自身は、お見合い?お園さんは?
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あら?まだ、吉原に居たんだ(笑)鳴滝塾の旧友の難儀を救い、旧交を温めてまた新たな出会いに繋がって行く。それにしても、フェンシングの剣を、仕込み杖にするとは、考えましたね。
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