永井義男のレビュー一覧

  • お盛んすぎる 江戸の男と女
    よく調べてあり、にやりとする記述が満載の楽しい本だ.木造家屋で電灯もなく、暖房も充分でない環境でも、することはしていたんだ.盛んに!
  • 剣術修行の廻国旅日記
    幕末、佐賀藩の若侍が二年間の諸国武者修行に出向いた際の日記を解説した本。武者修行のシステム、実際の稽古の在り様、旅路の記録、そして各地での剣術交流の様子が描かれている。出稽古に赴き、地稽古を重ね、稽古後は宴席を囲んで交流を深めるさまなど、今と同じである。また、江戸表を通じて訪問先の各藩の道場に事前に...続きを読む
  • いちげき (1)
    江戸終期に農民から武士へと転身する男たちのプライドを描く。農民たちが武士になるといえば新選組だけど、この物語は江戸が舞台なので新選組母なしの端々に出てくるぐらいで登場はしなかった。

    話の構成が上手く、刀を握ったことのない農民の主人公がサムライとなり、人斬りとして葛藤していく様が手にとるようにわかる...続きを読む
  • いちげき (3)
    粗野な剣豪、伊牟田の意外な内情が掘り下げられる巻。
    境遇だけ見れば彼のほうが正義の主人公っぽい気もするが、何だかんだと募金活動を楽しんでやっていたようなので、人の恨みを買うのは自業自得か。

    殺陣や撃剣の面白さはあるものの、歴史物や江戸人情物としては少し情報量が物足りないので星3どまり。これから盛り...続きを読む
  • いちげき (2)
    初陣が終わり、今後の課題が見えてくる巻。
    各所で策謀がめぐらされているけど、主人公たちとはまだ交わらない様子で、全体像が見えてこないので少しもどかしい。
  • 本当はブラックな江戸時代
    江戸を粋で鯔背なエコロジー社会と持ち上げるのは、いかがかと思うが、一方でブラックと決めつけるのもどうだろう?
    現代と比較すれば江戸時代はどこであろうとブラックになるだろう。
    清潔さについても、昭和の頃にはシャンプーは週1回が当たり前だったし、現在でも山村では山の水をそのまま飲料水として使用している所...続きを読む
  • 江戸の密通 ―性をめぐる罪と罰
    江戸時代、夫婦以外の男女の性交渉はすべて密通、結婚前の恋人同士の行為も、不倫も心中もすべて密通で、苛酷な刑罰(死罪)が。でも、それは表沙汰になり裁判になればであって、多くの場合、示談となったそうです。江戸時代、おそろしいのは「拷問」ですね。正式な拷問(一定の手続きが必要)は4種(笞打、石抱、海老責、...続きを読む
  • いちげき (1)
    幕末チャンバラ。ありがちな新撰組モノでなく農民がいきなり必殺隊みたいな扱いをされる展開。仲間を含めて人の死に方がかなり惨いが引き込まれる。
  • 非情のススメ 超訳 韓非子
    もう少し抵抗感を感じるかなと思ったが、思ったよりそうでなかった。建前や正論、いいことばかりでも嘘くさいんだという感じで、現実的な感じなんだと思いました。優秀でも処遇を誤ったり、情勢が合わないとダメな時もあるんだという話もあり、裏に流れる現実主義を感じます。処世術的にもためになることが結構書かれていま...続きを読む
  • 江戸の性の不祥事
    「性」とは不思議なもので、隠せば隠すほど艶めいて、妖しさを増す。
    しかし、あからさまに日の元へ出してみると、これほど滑稽なものもない。
    本書はそんな奇妙、珍妙なお江戸の「性」を扱う。

    妻の不貞や離婚も多かった武士の家。
    女性は「従」の立場でありながら、それを覆したり、逆手に取ることもあったようだ。...続きを読む
  • お盛んすぎる 江戸の男と女
    素人・玄人の江戸の男女の性。
    現代よりも伸び伸びとした性生活を送っていたことに驚かされる。

    現代の風俗と江戸の遊郭・岡場所などの、後ろめたさの違いは、そこで働く人が自由意思によるのか、そうでないのかに起因することを改めて知った。

    内容は断片的かつ、重複する内容でいまひとつ。昔言葉と現代語を行き来...続きを読む
  • 江戸の密通 ―性をめぐる罪と罰
    誰に聞いたのか覚えていないのですが、
    「江戸の人々は自由に恋愛を楽しんでいた」のだそうです。
    結婚前はわりと気軽に関係を持つことができて、
    でも結婚後に相手を裏切ると、大変だと。

    ただ、何がどう大変なのかというと、よくわかっていなかったわけで。


    本書は江戸時代の性犯罪にまつわる法制度について、...続きを読む
  • 江戸の性の不祥事
    一度表沙汰になると厳罰ときに命がけだけど、(表に出ないところ)裏ではゆるゆるというかおおらかというか野放図な江戸の性。
    房事が公務だった将軍は辛かったことでしょう。
  • 江戸の密通 ―性をめぐる罪と罰
    [ 内容 ]
    江戸時代、夫婦以外の男女の性交渉はすべて密通とされた。
    結婚前の恋人同士の行為も、不倫も心中も僧侶の女犯も、すべて密通という性犯罪だったのだ。
    刑罰は苛酷だったが、身分によって軽重があったり、間男か間男でないかを幕府評定所のお偉方が角突き合わせて審議したり…。
    大岡越前、遠山金四郎、根...続きを読む
  • 江戸の性の不祥事
    [ 内容 ]
    ふたつに重ねて四つにするは建前で、横行する武士と妻の不倫は示談で離婚。
    盛んな衆道も修羅場は陰惨で、男色将軍や大名は女色に転向させるべく家臣が一苦労。
    坊主は女犯で晒され、小林一茶は名句のみならず驚きの夫婦生活を記し、武家の女たちは無店舗型風俗に登録して摘発される。
    不祥事の記録にみる...続きを読む
  • 江戸の性の不祥事
    奔放でありつつも 極端にきびしいところもある 江戸の性

    なるほどねっと思いました
     市中引き回しは。。いやだぁ