開高健のレビュー一覧

  • キス・キス

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    チョコレート工場のイメージが強いけど、ショートショートが面白すぎ。田舎で育った少年の話がすごく印象的。資本主義怖いな。

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    2025年08月10日
  • 瓶のなかの旅 酒と煙草エッセイ傑作選

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    この人の作品はいつも酒が飲みたくなる。煙草はもう辞めたのでそこまで惹かれなかったが、興味をそそる内容であることは間違いない。

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    2025年05月18日
  • 【電子特別版】オーパ!

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    1977年、70日間のブラジル・フィッシングの旅。文章も、写真についたキャプションも、いきのよい魚のように踊る。もとは「月刊PLAYBOY」連載。読者ウケするツボをこころえた、臨場感あふれるルポルタージュ。
    章扉には、いろんな形の多彩なルアー3個4個。その上に章のタイトル。8つの章、順にあげると、神の小さな土地、死はわが職業、八月の光、心は淋しき狩人、河を渡って木立の中へ、水と原生林のはざまで、タイム・マシン、愉しみと日々。それぞれ、コールドウェル、メルル、フォークナー、マッカラーズ、ヘミングウェイ、シュヴァイツァー、ウエルズ、プルーストの作品名。形式は定番だが、しっかり決まるのが開高健のダン

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    2025年05月02日
  • ベトナム戦記 新装版

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    軽妙な文体でベトナムの様子が描かれる。
    前半は都市部や農村部、後半は戦闘の行われるジャングルが舞台となるが、その(現代の日本で暮らす身からすると)異常な空気感がありありと伝わってくる。
    特にジャングルでの戦闘に巻き込まれた時の筆者の混乱や恐怖は読んでいて胸が詰まる思いだった。
    ベトナム戦争はアメリカ人の視点で描かれた映画はいくつか見てきたが、南ベトナム人の視点を紹介したものは初めてだったので、興味深かった。
    古い本ではあるが、今読んでも価値のある一冊だと感じた。

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    2025年04月14日
  • パニック・裸の王様

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     裸の王様…偽善とか打算に満ちた社会への抵抗をひとりの画塾の教師の目線から描いている。だけど、私はそんな作者の意図より、太郎ちゃんが精神的に伸びやかになり、子どもの想像力で絵を描けるようになったことが何より嬉しい。

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    2024年12月24日
  • パニック・裸の王様

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    開高健、大発見。こんなに面白かったとは…。現在、神奈川近代文学館で行われている企画展「『おまけ』と『ふろく』展 子どもの夢の小宇宙」でグリコのおまけに人生を賭けた男、宮本順三が紹介されていて、そこで開高健の「巨人と玩具」がお菓子のマーケティングを舞台にした小説として触れられていました。これは!と思い探したのが、この新潮文庫でした。もちろん、文豪としてお酒のCMに出たり、週刊誌で若者の人生相談を受け止めたり、アラスカへの釣り旅の写真集とかで大活躍している時代を知っていて、しかも彼は洋酒メーカーのコピーライターであったことも知っていましたが、でも彼の小説、ちゃんと読んだかな?というぐらいの作家でし

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    2023年09月11日
  • ベトナム戦記 新装版

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    こちらを読んだ後、マジェスティックホテル にどうしても行ってみたくなりホーチミンに行った。ホテルのロビーの窓は赤、白、水色、黄色、緑を使ったステンドグラスがはめ込まれていて、そこから光が入って美しかった。目の前のサイゴン川には蓮の花が流れこの景色を開高さんも見ただろうかと、思いを馳せた。

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    2023年09月03日
  • ベトナム戦記 新装版

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    60年代末の文章表現は、今ほどの社会的規制を受けていない表現の自由に嫌悪感も感じるが、戦争の嫌悪感なのか渾然一体となって区別できない感じが、芸術性を感じる。

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    2023年07月15日
  • ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短編小説

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    釣り、阿片、ワインなど6つの短編それぞれにテーマがあり、それらの持つ魔力を圧倒的な表現力で描いている。
    表現や比喩、言葉の豊富さにはまさに圧倒された。それらから描写されるテーマごとの魅力は、『魔力』と呼ぶにふさわしく、読者自身がどうしても手を出してみたくなってしまう。どれも一般人には簡単に手を出せるものではない。だからこそ、渇望を生まれ、魔力を大きくする。

    名酒中の名酒ロマネコンティは枯れていた。しかし、その中からも飲むものの奥底にあった記憶を想起させるような魔力は失せていなかった…。その味わいを賛美し、千の言葉で褒め称えるのが当然だと思っていた私には衝撃だった。

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    2023年02月27日
  • パニック・裸の王様

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    ネタバレ

    〈裸の王様〉
    作者の文壇登場を飾った短編4作の1編。
    芥川賞受賞作。
    カタカナで記された画材の数々…上流家庭の内情とは裏腹に瀟洒なその家屋の佇まい…それらが作品全体に洒落た雰囲気を醸していました。それが主題の重さを和らげていたと思いました。
    主人公の功利主義への反発心が大人社会の歪形を受けた或る幼い少年との出会いからどう進展するのか?
    驚くべきは焼け野原から復興日浅くして(12年程経過)これ程“完成した”閉塞感が確立していた事です。それは無数の功利主義の集積による皮肉な成果だったのでしょうか?
    それに対して、主人公の絵画の指導を介しての“命の救出”は読前には非常にヒューマニズムに富んだ内容の展

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    2022年10月10日
  • 小学館電子全集 特別限定無料版 『開高 健 電子全集』

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    開高先生面白い

    開高先生は独特の感性をお持ちになられていたらしく、笑ったり感動したり、時には泣いたり、作品のラストを読むまではどのような結末を迎えるのかわからないというドキドキ感など、さまざまな感性を駆使しての表現が有名です。収録された作品のなかでいえば「珠玉」が印象に残りました。

    #深い

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    2022年03月01日
  • パニック・裸の王様

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    高校の現文の先生が人生で三本指に入る小説だと授業で言っていたから急いで読んだ。
    読んだことを伝えたいがあまり、「主人公もまた他の大人たちと変わらず独善的じゃないか、と思った」と早急な感想を伝えてしまった。
    「そこがわかっていれば大丈夫だ」と返され嬉しくなった。

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    2022年02月10日
  • 瓶のなかの旅 酒と煙草エッセイ傑作選

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    他にもこのジャンルに一家言ある作家は古今東西いるのだろうが
    現代と地続きに見える感覚を纏う物書きの、前時代的かつ近代的な酒と煙草への愛着と思索。

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    2021年10月04日
  • 【電子特別版】オーパ!

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    一大ドラマ。
    旅行して、そこで暮らし、そこの飯を食べる。それだけで十分。
    本当に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。
    その時の記憶を文字とともに残す。

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    2021年04月26日
  • 魚の水(ニョクマム)はおいしい 食と酒エッセイ傑作選

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    詳細な味覚描写に圧倒される。酒でもベトナム料理でも魚でも。鮮烈、濃密、深淵、至極、軽妙、自分が通りいっぺんの言葉を並べても言葉がぴたっとはまらない。何という表現力。脱帽。

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    2021年01月20日
  • 開高健没後30年生誕90年 THE YEAR 記念冊子「はじめての開高健」

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    最近の作家が、開高健とふれあい、その感想を記している。様々な思いの中に、共通した開高健への尊敬と哀悼の意が見え、感動し、うれしく思ってます。

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    2020年10月04日
  • パニック・裸の王様

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    読む機会がなく、恥ずかしながら初めて開高健を読んだ。
    さすがである。4話の中に共通するのは、人間の逃れられないと思われている自己防衛本能である。

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    2020年05月03日
  • 開高 健 電子全集18 50代エッセイ大全

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    脳がリフレッシュされます。

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    2019年06月01日
  • パニック・裸の王様

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    パニック・裸の王様。開高健先生の著書。優れた小説、優れた作品は時が経っても決して色褪せないことが分かる不朽の名作です。社会の不条理や理不尽な権力者に対する反抗心を感じさせる内容で、心が揺さぶられます。

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    2018年10月06日
  • 日野啓三/開高健

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    よかった。ベトナム戦争を共通のテーマとしての
    二人の作家。(日野啓三と開高健)
    世界の向こう側をイメージした、またベトナム戦争の
    頽廃的なイメージから人間の闇を描く内容。
    ベトコンの少年を銃殺するシーンの描写を二人とも
    詳細に描いていて、それが繰り広げられる広場の
    イメージがなんとなくクリアーな映像はイメージ
    されて、少し気持ち悪くなる感覚です。
    日野啓三氏の
    『広場』・『ふしぎな球』・『空白のある白い町』
    『ベトコンとは何か』
    開高健氏の『輝ける闇』が中でも秀逸です。

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    2016年01月23日