開高健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネズミの大発生による街の混乱、それを予見していた役人による奔走、そして現実を直視しようとしない官僚による保身。おそらく21世紀においても、現代の寓話と読めてしまう「パニック」。主人公の男性は、よくある近年の小説(いわゆる「お仕事小説」)における公務員のように奮闘をするのですが、どこか事態を――そして自身すらを――冷めて見てもいます。
後年になって作者は、初期の作品を「遠心力」だけで書いたと述べていたそうです。なるほど、作者の視線は主人公の感情よりも外側の社会に向いていますし、それはつづく「巨人と玩具」においても類似しています。子ども向けの製菓産業を舞台にして、主人公が勤める会社の悪銭苦闘と、主人公の周囲の人間模様をリアルかつクールに描いています。
個人的には、上記2作の(「お仕事小説」ではなく)仕事小説が、巨匠の魅力と実力の一片を知れてよかったと思える作品です。下世話な言い方をすれば、「買ってよかった」と思える2作。
つづく残り2作は、子どもの想像力を大人と対比して美化する『星の王子さま』に(少なくともテーマ的には)似ていなくもない「裸の王様」と、壮大な計画のもとに編成された指導者と労働者による組織がもたらす不条理を活写するカフカの「万里の長城」を思わす「流亡記」。このように、どちらも先行作品を想起させてしまい、どうしても楽しめなかったというのが実情です。
カミュの『ペスト』、開高健の「パニック」、そして現代中国SFアンソロジー『折りたたみ北京』巻頭に所収された陳楸帆の「鼠年」は、ネズミの大発生によるパニックものとしておススメです。 -
Posted by ブクログ
ステイホームの影響か、春先にランキング入りしていて、ずっと読む機会を伺っていた作品。
奥付見たら、自分が生まれるよりも前に出版されていて、ひぇーと声を漏らした。
私はインドア派なので、きっと世界のあれやこれやを見に行こうという気力がないままに、一生を終えるだろうなと思っている。
でも、自分にこんな面白い話をしてくれる人がいたら、寅さんよろしく、旅の帰還を待ち遠しくしているんだろうなぁと感じた。
概ね釣りの話がメインテーマにも思うのだけど、魚がキレイに骨だけになってるって、こういうことかとピラーニャの食い跡の写真に衝撃。
よく、こんなのいる中で水浴びとかするわー。
身体痒くなったり、2mのミミズいたり、河の水飲んでマイルドみたいに思ったり。
一種の英雄譚と化している。
でも、続編あるくらいだから、気に入ったんだろうなあ。 -
購入済み
驚き
以前に「食卓は笑う」初版で買いました。クスッと笑う。この本はウワッー、読んでビックリです。釣りやエッセー、そんなつもりで読み始めたら、かなりでした。
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Posted by ブクログ
開高さんが魚釣りが好きだ、と言うことは知っていたのですがここまで~と思いました。本人も書いてらっしゃいますがケモノヘンの領域ですね。
それにしても外国に行くと自然を守るために制限がたくさんあり、○cm以下の魚は放流しなくてはいけない等細かに定められていてその度日本の荒廃を思って落ち込む、とある割には結構乱獲してるんじゃないかと読んでて思いました。イトウの回とか特に。毎年段々小さなイトウしかつれなくなる、なんて嘆いているんだったら30cmのチビをつったら放流すればいいのに。矛盾してますよね。
海外は魚釣りは趣味であって、日本のそれは食糧確保の手段、と言うことなのでしょうか?魚釣りでないとその辺りの心情はわからないかもですが釣り人が川を乱獲した、と嘆くその釣り人の中に自分は含まれてないと思いたい心境なのかな? -
購入済み
作製間違ってねえ
紙や最近ならPC上でこさえるのが作成。
ものとしてこさえるのが作製。
文書作成とはいうけど文書作製は無い。
計画書も計画書も書がつけば作成。
製図はよくわからんけど例外とゆうことで、
これも今日日はPC上でやるので作成なのかなあ。図面を作成?
それより物として拵えてるのに作成呼ばわりされている使い方の多いこと、
製の字は画数が多いから製図くらいしか使われない日が来るのかしら。
試験片は作製だと思うのですが。個人的には。
お好みで