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青い海の色をしたアクアマリン──床にオガ屑を撒いた酒場で出会ったのは、海で行方不明になったらしい息子を探し続ける医者だった。赤い血の色をしたガーネット──渋谷の中華料理屋の主人が貸してくれた宝石は、スランプだった「私」に赤い色にまつわる記憶を呼び覚ます。乳白色の月の色ムーン・ストーン──その石を手に入れたときから、心に生まれた白い核。若き女性編集者と情事を重ねながら、その核心を追い求める「私」。三つの宝石に託して語られる、作者絶筆の三部作。
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Posted by ブクログ
開高健の遺作、1990年に初めて読みました、この人のノンフィクションに凄く影響を受けました、 正直 物語には 当時19歳位ですがあまり好きでは無かったのですが… なんか 知性とボキャブラリーに酔わされて(^ .^)y-~~~ 高級クラブの勘違いしたネエチャンみてーな文章が鼻について(^-^; さ...続きを読むて43歳になって読み返すと( ̄□ ̄;)!! 凄いもんです 紡がれて 磨り潰されて 寝かされた文章が胸をうちます! 「本当に毎日楽しかったら芝居なんかしない」 と 言った役者さんがいましたが、この人は心に灯った小さい炎を消さないように 体を折り曲げながら 言葉を紡いで死んでいったのだと感じました。 食を語り 酒を語り 戦争を語り 女を語り 釣りを語り… 最後の物語のelementは宝石でした… アクアマリン ガーネット ムーンストーン 海の色と 血の色と 月明かりの色 静謐と言う言葉がぴったり当てはまる話です(^ .^)y-~~~
開高健の遺作。この作家の本は初読みだけどノーベル賞候補にもなったのだから文章も珠玉で名文家である。三編の小説からなっていて、宝石を主題にした「掌のなかの海」「玩物喪志」エロチックでファンタジーな「一滴の光」からなる。
人生の鮮やかな記憶を宝石に擬えた3篇からなる、開高氏の遺作。 本当に日本語が巧く重い。性(色)・食・美への気迫ある表現に息を呑む。 大き目の活字と200p弱というボリュームに反し、内容は濃厚。作家が、こういった作品でキャリアの最後を締めれるのは幸せな事なのではと余計な事を考えた。
司馬遼太郎「十六の話」より *老医師、中華料理店主、阿佐緒は 全て 空の転じたもの *開高健は 「珠玉」によって みずからの生を送り、みずからの葬儀をしつらえ、みずから声明梵唄をとなえた 開高健 「 珠玉 」3つの短編小説。最後の「一滴の光」だけだと変態小説だが、司馬遼太郎の書評を 参考に 3編...続きを読む連作の遺作として読むと、著者の死を迎えた空の境地が見えてくる 珠玉=宝石=尊いもの。3編とも尊いものとは何かを問うている。「掌のなかの海」では 息子の記憶。「玩物喪志」では 作家としての志。「一滴の光」では 慈悲の世界
「開高健最後の文学作品」というタグがあるらしいんですが、まあ、それはおいておいて。 3つの石をモチーフに記憶や現在が描かれる”石小説”、もしくは作家本人の回顧、老境小説と呼んでもいいでしょう。 光の当たりかたによって表情を変える石の煌きのように、人の人生も光の当て方でいろいろに映しだされる、記...続きを読む憶が引っぱり出される、もしくは今現在の輝きをふと感じる。 「文學」というものは具体的に存在しなくてね、「文學する」「文學している」という状況があるのだ、というのはあたしの師匠の受け売りなんですが、人生の間に間に「文學する」瞬間がある。その瞬間瞬間を石の煌きにリンクさせた、というのが本作の、文学作品としての値打ちではないでしょーか。 老境小説だなーって思って読んでいると最終話でいきなりふんだんなエロ展開が待っているので、期待していいぞ!
石が買いたくなった。 読んだあと、何か温かいものがとどまりつづける。 すこしだけ開高健の人生を見ることができた気がする。
「玉」=・・・ 水晶で人の運命を見極める占い師を連想する本書。如何にも「神経質」な小説家っぽい小説である。一つの軸「玉」を守りながら展開していく。
中学~高校の頃、愛読していた開高健。久しぶりに氏の文章と交わりの世界を堪能した。氏の影響を自分が心の奥深くで受けていると感じた。開高健の世界には、これからも帰る時があるだろう。
開高健の遺作。ベトナム戦争のルポライターだからか、開高の描く戦争描写はつい夢中になって読んでしまう。ただそれよりも、開高の描くベッドシーンってエロいなぁと思った。谷崎みたいな変態的な意味でじゃなくて、純粋にエロい。
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