池田雅之のレビュー一覧
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『ばけばけ』の時間を忘れる様な、時間を止めた様な映像の美しさからたどり着いたヘルンさん(八雲)への関心。
不思議な体験。
①ゴッホと同じ庶民の生活の中に『美』を見出す。
②小泉八雲は自身の研ぎ澄まされた感覚を言葉で表現できる。恐怖、不安に対して触れたくなかった自分が著書『怪談』に興味を持つ。
③多視点から捉える感覚。
夏目漱石に何か?影響与えた人かも⁉︎と思わせてくれる人物ラフカディオ・ハーン(八雲)
漱石は意識していたかも⁉︎
その魅力とは?
妻セツさんがその人物たる八雲の魅力を最大限に引き出したことは間違いない。
2人の魅力から『人生の歩み方』とは?
魂の存在。本当に『生きる』とは -
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『ばけばけ』関連2冊目。
ラフカディオ・ハーンの『怪談』はいろんな版が出ていますが、最近出版された(2025年8月)こちらにしてみました。
『怪談』をはじめ、『骨董』、『霊の日本』などからハーンによる再話文学、彼のアニミズム的自然観、仏教的生命観が書かれたエッセイを収録。
小泉八雲といえば『耳なし芳一』。アニメ放送自体を見ていないにも関わらず、保育園にあった『日本昔ばなし』カルタの『耳なし芳一』の絵札がめちゃくちゃ怖かったことを覚えています。大人になって読むと、怖いというより、哀しく美しい物語です。
表紙に使われている「ろくろ首」と「雪おんな」はハーンの直筆イラストだそうですが、『怪談』に -
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名著である。本編は27編あるそうだが、本文庫はアンソロジーとして11編のみ絞って訳出されている。他の多くは島根中学校赴任中に記した日記なのだそうなので、この文庫で十二分にエッセンスは読み取れると思える。
有名なのは、松江市内の1日を記した「神々の国の首都」と日本人論の白眉「日本人の微笑」ではあるが、美しい日本の描写は「神々のー」に限らず全体を包んでいるし、「微笑」の方は後半詳しく紹介する。
本書を読んで気がついたのは以下の2点。多くは識者が既に指摘していることであり、屋上屋を架す気もする。
①日本横浜に着いた1日目から既に日本描写は、日本の伝統的な神社仏閣含め民俗の細かいところまで観察し美 -
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たまたまUnlimitedに入っていたので読んでみた(いま途中)。忘れないうちにいくつかの点を書き留めておきたい。
1915年の講義において、小泉八雲は次のように述べている。(「文学と世論」)
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中産階級が国家の財力を代表しているような西洋諸国においては、世論がほとんど決定的な力を持っているといえる。イギリスにおける最大の力は、世論である。・・・・
この世論こそが、戦争に対して賛成か反対かを決定する力であり、改革に対して、賛成か反対かを決定する力でもある。
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新聞はこう言った問題について、正確な知識を広めると言うよりも、むしろ偏見を作り出すことのほうがいっそう多い -
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1890年にアメリカから来日したラフカディオ・ハーン(後に帰化して小泉八雲)が日本各地(主に山陰)を遊行した記録をまとめた本。
ハーンは本書の中で日本、日本人について絶賛している。日本の美しい風景、ありのままの情景、日本人の伝統的徳目、慎ましい態度、愛嬌、信仰、迷信にいたるまであらゆるものを褒め尽くす。
それらの動機にはハーンの西洋的価値観、特に一神教への反発やハーン自身の個人的原体験があると言われており、あまり冷静かつ客観的なものだとは言えない。ただそれでも、明治中期のありのままの日本を描いた資料として有用である。
そうした文化資料的側面は一度置いても、単純に旅行記として面白い。ハーンの -
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ネタバレ目次
・はじめに
・東洋の第一日目
・盆踊り
・神々の国の首都
・杵築――日本最古の神社
・子供たちの死霊の岩屋で――加賀(かか)の潜戸(くけと)
・日本海に沿って
・日本の庭にて
・英語教師の日記から
・日本人の微笑
・さようなら
まずラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に「ありがとう」と感謝を述べたい。
当時、極東の未開国扱いだった日本の良いところをこんなに見つけてくれて、世界に発信してくれて。
今、誰かが「神の国・ニッポン」などと言おうものなら炎上間違いないけれど、彼が日本にいた明治の後期、日本はまだ神と共に在る国だったんだなあ。
それは、神である天皇のために死ぬなんてことでは全然なくて -
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小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが来日当時の日本の文化・生活をつづった随想録。文体は生真面目だけど日常的な言葉遣いで読みやすいです。
西洋化しきっていないかつての日本を事細かに描写していて、実際に見たわけではない風景ながら郷愁を感じられます。
……はいいのですが、随所に挟み込まれる西洋出身の筆者による舌鋒鋭い西洋disで目を白黒させられてしまった。
キリスト教文化に馴染めなかったという小泉八雲がこんなにも日本を愛しているのを見ると、生まれたまま漫然と日本人でいることが申し訳ないというか、自己の郷土愛というものを顧みなければならないような気分になりました…。