池田雅之のレビュー一覧
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目次:
はじめに
東洋の第一日目
盆踊り
神々の国の首都
杵築(きづき)――日本最古の神社
子どもたちの死霊の岩屋で――加賀(かか)の潜戸(くけど)
日本海に沿って
日本の庭にて
英語教師の日記から
日本人の微笑
さようなら
ラフカディオ・ハーン略年譜
訳者あとがき
※ 本書は、「訳者あとがき」にあるように、「『知られぬ日本の面影』(Glimpses of Unfamiliar Japan,1894)の翻訳アンソロジー」、つまり抄訳である。「序文」を含め凡そ27篇の原書のうち、本書が訳出するのは11篇に過ぎず、それゆえの「新編」であることを注意されたい。訳者が27篇からこの11編を選んだ -
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「菊花の契り」が読みたくて買った一冊。
菊花の契り・・・この言葉でなんとなくニュアンスが分かる人とは友だちになれるかもしれない。(なりたくないと言われるかもしれない。)
それはそれは楽しみにして読んだんですが、この本の「菊花の契り」は裏切りませんでした。
うっはー!!
な感じでした。(どんな感じ)
ほかの話も面白かったです。
ちなみに、その後ほかの本で読んだら、もおおおおお怒るほどつまんなくなってて!
なんじゃこりゃー!!
と思いました。
角川ソフィアがいいよ。角川のほうはダメだった!←言ったったー。
上田秋成の菊花の契りも読みました。
文章がしつこくってダメだった。
菊花の契りはほかに、 -
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ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が、当時の日本という国を書いた本。いくつかの章を組み合わせた本なので、時系列で並んでいるわけではありませんが、彼が彼という人間そのままの『眼』と『心』で感じた日本が書かれています。
読んでいるこちらが萎縮するくらい、彼は日本を賛美しています。
初めは、ヨーロッパに生まれ、アメリカから来日してきた人の、単なる無いもの強請りのように感じましたが、彼の日本に対する感受性は、それだけには留まりません。
単純に東京や横浜などの都市部を回るだけでなく、山間部など、本当に日本の『日常』が息づくところを回っているのです。
もし都市部だけであれば、きっと彼の感想は「日本は西洋の -
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岩波少年文庫『雪女 夏の日の夢』に載っていた随筆がとても良かったので、一度ちゃんと読んでみようと思っていたラフカディオ・ハーン。
朝ドラ『ばけばけ』が始まる前にと思っていたのに後追いになってしまいましたが、並走しながら読むと理解が深まります。
原本の『日本の面影』は27編あるそうですが、そこから11編を部分的に訳出したアンソロジーとのこと。
『雪女 夏の日の夢』でも読んでいますが、文章がとても美しいです。松江の朝の風景など、朝靄の描写が印象画のようです。
メモっていても一文がとても長いので、原文はもっと長く、形容詞の多用された難解な文章なんだろうと思われますが、読みやすいく訳されています。
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▼良き一冊でした。小泉八雲、ラフかディオ・ハーンさんって、なんなんだっけ、というのが満たされました。
▼要は、奥さん(日本人)や身近なひとから、日本の怪談などを聞いて、聞き書き文学として書いた。そのベースには、ハーンさん自身がアイルランド人で、カトリック、キリスト教にそれほど心酔、していなかった。というか疑念を抱いていた。
それが、一神教に依拠しない日本の「やおろずの神」的精神に共鳴した・・・。
▼というようなことだったのですが、このヨーロッパの中のアイルランド、キリスト教と、それ以前の土着宗教や神々、そういった風景が背景にあります。それが個人的には、司馬遼太郎さんの「街道をゆく・アイルラ -
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・濃密でゆっくりと流れる日本の風景。令和のショートムービーや倍速再生の世界とは真逆の世界。でも、我々の深いところには今も息づいていると思っている。
・丁寧で簡潔な文章。久しぶりに相対することができて豊かな気分になった。
・「花と同じ名前の娘たち」いまも、そういう名前の子供もいるけど地面とのつながりが違うように感じる。草履越しか、スニーカー越しか。
・「イギリスの豪華な庭を思い出すたびに、どれだけの富を費やしてわざわざ自然を壊し、不調和なものを造って何を残そうとしているのか」
・「日本人の微笑」は、今では逆転しているように感じられた。気質や国が置かれている状況も逆転しているのだろうか。 -
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ラフカディオ・ハーンが著した『知られぬ日本の面影』から、訳者が11遍のエッセイを選び再編集したもの。
日本に降り立ったその日の感動を、時に幻想的な表現を用いて綴った作品から始まり、日本人が普段気にとめない様な風景を慈しむ作品が収録されている。
松江から新天地の熊本へ出立する朝までの数日間を描いた『さようなら』と言うエッセイを読むと、いかにハーンが松江の人々と交流を深めていたのかが分かり優しい気持ちになれる。
キリスト教を嫌悪していたためか、西洋人に対する評価が辛口過ぎる気もするが、ハーンが愛した日本が本著の中には生き生きと存在している。