池田雅之のレビュー一覧

  • 新編 日本の面影

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    ラフカディオ・ハーンの日本到着直後の感想から
    日本の研究の記録、エッセイ、日記。

    描写が美しい。
    時代もあるのだろうけれど、
    この本を読むと
    日本とはなんと素晴らしい純粋な国なんだろう、
    と思う。
    心が洗われます。
    日本に魅せられるのも道理。
    日本も今とは違うですね。
    多分それは惚れすぎた故の過大評価もあるのだと思うけれど。
    最後の「日本人の微笑」での日本人への理解なんて
    素晴らしすぎる。
    西洋人に読んで欲しいな。

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    2009年10月07日
  • 新編 日本の怪談

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    「菊花の契り」が読みたくて買った一冊。
    菊花の契り・・・この言葉でなんとなくニュアンスが分かる人とは友だちになれるかもしれない。(なりたくないと言われるかもしれない。)
    それはそれは楽しみにして読んだんですが、この本の「菊花の契り」は裏切りませんでした。
    うっはー!!
    な感じでした。(どんな感じ)
    ほかの話も面白かったです。

    ちなみに、その後ほかの本で読んだら、もおおおおお怒るほどつまんなくなってて!
    なんじゃこりゃー!!
    と思いました。
    角川ソフィアがいいよ。角川のほうはダメだった!←言ったったー。
    上田秋成の菊花の契りも読みました。
    文章がしつこくってダメだった。

    菊花の契りはほかに、

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    2009年10月04日
  • 新編 日本の面影

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    ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が、当時の日本という国を書いた本。いくつかの章を組み合わせた本なので、時系列で並んでいるわけではありませんが、彼が彼という人間そのままの『眼』と『心』で感じた日本が書かれています。

    読んでいるこちらが萎縮するくらい、彼は日本を賛美しています。
    初めは、ヨーロッパに生まれ、アメリカから来日してきた人の、単なる無いもの強請りのように感じましたが、彼の日本に対する感受性は、それだけには留まりません。
    単純に東京や横浜などの都市部を回るだけでなく、山間部など、本当に日本の『日常』が息づくところを回っているのです。
    もし都市部だけであれば、きっと彼の感想は「日本は西洋の

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    2009年10月04日
  • 新編 日本の面影

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    岩波少年文庫『雪女 夏の日の夢』に載っていた随筆がとても良かったので、一度ちゃんと読んでみようと思っていたラフカディオ・ハーン。
    朝ドラ『ばけばけ』が始まる前にと思っていたのに後追いになってしまいましたが、並走しながら読むと理解が深まります。

    原本の『日本の面影』は27編あるそうですが、そこから11編を部分的に訳出したアンソロジーとのこと。
    『雪女 夏の日の夢』でも読んでいますが、文章がとても美しいです。松江の朝の風景など、朝靄の描写が印象画のようです。
    メモっていても一文がとても長いので、原文はもっと長く、形容詞の多用された難解な文章なんだろうと思われますが、読みやすいく訳されています。

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    2025年12月19日
  • 学研学習まんがシリーズ まんがで読む小泉八雲「怪談」

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    小泉八雲って、なんとなく知っているけどちゃんと読んだことがないな〜と思って…。手にしたこのマンガで読める本を開いてみた。
    怖がりな私には、ちょっと怖くてドキドキしたりした。
    マンガでない本で読んでみたくなった。

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    2025年11月18日
  • NHK「100分de名著」ブックス 小泉八雲 日本の面影

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    ▼良き一冊でした。小泉八雲、ラフかディオ・ハーンさんって、なんなんだっけ、というのが満たされました。

    ▼要は、奥さん(日本人)や身近なひとから、日本の怪談などを聞いて、聞き書き文学として書いた。そのベースには、ハーンさん自身がアイルランド人で、カトリック、キリスト教にそれほど心酔、していなかった。というか疑念を抱いていた。
    それが、一神教に依拠しない日本の「やおろずの神」的精神に共鳴した・・・。

    ▼というようなことだったのですが、このヨーロッパの中のアイルランド、キリスト教と、それ以前の土着宗教や神々、そういった風景が背景にあります。それが個人的には、司馬遼太郎さんの「街道をゆく・アイルラ

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    2024年12月27日
  • 新編 日本の面影 II

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    ・気持ちの準備ができている時は、ゆったりと入ってくる。
    ・紀行文はそんな時にいい。
    ・雑司ヶ谷を訪れてもいい。

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    2023年06月07日
  • 新編 日本の面影

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    ・濃密でゆっくりと流れる日本の風景。令和のショートムービーや倍速再生の世界とは真逆の世界。でも、我々の深いところには今も息づいていると思っている。
    ・丁寧で簡潔な文章。久しぶりに相対することができて豊かな気分になった。
    ・「花と同じ名前の娘たち」いまも、そういう名前の子供もいるけど地面とのつながりが違うように感じる。草履越しか、スニーカー越しか。
    ・「イギリスの豪華な庭を思い出すたびに、どれだけの富を費やしてわざわざ自然を壊し、不調和なものを造って何を残そうとしているのか」
    ・「日本人の微笑」は、今では逆転しているように感じられた。気質や国が置かれている状況も逆転しているのだろうか。

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    2024年02月02日
  • 新編 日本の怪談 II

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    『日本の怪談』と銘打っているが、主軸は八雲が日本へ辿り着く前のアメリカ時代の再話ものや、折々に書いたエッセイである。
    幼少期の恐怖体験、中国やインドなど異文化の再話、日本の怪談に晩年のエッセイ…、ラフカディオ・ハーンが小泉八雲になる軌跡を辿るような作品集だった。

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    2022年08月01日
  • 新編 日本の怪談

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    訳文が平易で子供でも読みやすい。
    江戸時代の狂歌を八雲自身が解説した『妖怪のうた』は、八雲の解釈と自筆イラストが良い味を出していて面白かった。

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    2022年08月01日
  • 新編 日本の面影

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    ラフカディオ・ハーンが著した『知られぬ日本の面影』から、訳者が11遍のエッセイを選び再編集したもの。
    日本に降り立ったその日の感動を、時に幻想的な表現を用いて綴った作品から始まり、日本人が普段気にとめない様な風景を慈しむ作品が収録されている。
    松江から新天地の熊本へ出立する朝までの数日間を描いた『さようなら』と言うエッセイを読むと、いかにハーンが松江の人々と交流を深めていたのかが分かり優しい気持ちになれる。
    キリスト教を嫌悪していたためか、西洋人に対する評価が辛口過ぎる気もするが、ハーンが愛した日本が本著の中には生き生きと存在している。

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    2022年05月08日
  • 小泉八雲 日本美と霊性の発見者

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    八雲の文章は、情感がありどこか物悲しく美しい。
    幼くして実母と引き離され、神経質な子供時代を過ごした体験などを紐解き、八雲の足取りと精神面の軌跡を読み解くことが出来た。

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    2022年04月12日
  • 新編 日本の怪談

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    新編で日本の怪談
    「耳無し芳一」「ちんちん小袴」「ろくろ首」
    はじめ、ハーンが愛した日本の怪談42編を叙情あふれる。

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    2019年08月29日
  • 新編 日本の怪談

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    まあ帰化してるとは言え「日本通」というレベルじゃないんですね、先生。
    しかしどうも自分は怪談の読み方がわかってないのか、怖いというよりは切なさとか愛情とかそういうものばかり感じてしまう。

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    2017年04月08日
  • 新編 日本の面影

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    日本人には、もう見えない日本が、ここにありました。

    ハーンは本当に日本が好きだったんだな、と思う。こんなに日本をベタボメしてくれるなんて。盆踊りや神社にワクワクしているハーンの、しかし冷静な観察眼を持っている彼の姿が目に浮かぶ。ここに描かれた日本が、もう絶滅寸前なことを寂しく思う。

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    2014年09月07日
  • 新編 日本の面影

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    あとがきで訳者が言っている通り、西洋文明を過剰に批判し日本文化を過剰に賛美している感じはあるものの、知らなかった明治時代の日本の風俗が細かく描写されていて、とても興味深かった。今ほど西洋に感化されておらず、独特の文化が色濃く残っていた時代に日本に暮らしたハーンと、現代を生きる日本人である私の目が同化するのが面白い。それほど、この時代の日本と現代の日本とが変わったということなのかもしれない。
    古来からの日本文化を改めて美しいと感じられた一冊だった。

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    2014年07月25日
  • 新編 日本の怪談

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    訳者にとって微妙に解釈が異なってくるのはやっぱり面白いです。今回は2冊を読み比べしながら。こちらは小さい子にも楽しめるよう、朗読にも配慮された一冊。怪談・奇談のみ42編をあつめて。あります。読み返してみるとファンタジーな気もする話も…。あとがきがちょっと好きじゃなかったので(何となく訳者さんの主観を押し付けられた印象で)モノガタリ世界が壊されてしまった感想。あ、これは私の主観ですが。

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    2012年11月20日
  • 猫たちの舞踏会 エリオットとミュージカル「キャッツ」

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    年末に観た『キャッツ』についてよくわからないコトがあったのでプログラム替わりに読んでみました。
    コンパクトにまとまって非常にわかりやすいが、筆者の思い入れもあって、ナナメ読みぐらいがちょうどいいかも。
    それでもまぁ、これを読んだ上でまたキャッツを観たらもっと深く鑑賞できるんでしょうね。

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    2012年01月22日
  • 猫たちの舞踏会 エリオットとミュージカル「キャッツ」

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    ミュージカル版のキャッツについてそれなりに知識が増やせるのは良いところ。
    キャラクター紹介とか、ストーリーのダイジェストとか。
    原詩との突き合わせなんかも、量は少ないものの興味深いですね。

    ただ、作者の思い入れが強いのか、途中をすっ飛ばして結論を書いちゃうみたいなところが多く、作者の読み解きについては、かなり読みづらい印象でした。
    あと、原詩の翻訳もそうそういい文章に思えないし、猫の名前の分析もちょっと抜けている印象があります。
    そこら辺は、もう割り切って読むのがよいんでしょうけど。(^^;

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    2011年07月03日
  • 猫たちの舞踏会 エリオットとミュージカル「キャッツ」

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    2009年1月25日発行 
    27匹の猫のミュージカル「キャッツ」は公演の長さと動員数の多さで奇跡のミューカルといわれている。世界ニ十数か国で上演、6千万人の人が見たという。
    劇団四季は、2年遅れて1983年初演公演、以来25年間のロングランをつづけている。2008年6月で7千回。のべ1千万人近くの人が楽しんだといわれている。
    私もその1千万人のうちの1人。5年ほど前に大阪にて。
    とにかくものすごく感動した。何に感動したかというと、非日常と演じる人や舞台裏の人たちの一生懸命が直球で伝わってくること。その後一週間ほど体が熱っぽかった。しかしストーリを語ろうと思っても語れず、私は何を観てきたんだろう

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    2009年10月07日