池田雅之のレビュー一覧
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ラフカディオ・ハーンの代表的な怪談が42編、テーマ別に全6章に分けられており、池田さんの訳がとても読みやすいです。
第6章は、内匠尽語楼という人の編纂した『狂歌百物語』の翻訳と紹介で、ハーンのイラストつきです。
難しい漢字に振り仮名があり、小学校高学年ぐらいから大人まで楽しむことができます。あとがきも充実しているので、作品理解に役立ちます。
まずは、子供の頃に聞いた「耳無し芳一」「雪女」をあらためて読むことができ良かったです。それ以外に知らない話がたくさんあり、どれも読み応えのあるものばかり。
漫画日本昔話のようでとっても愉快な話(団子をなくしたおばあさん」)、男女のちょっといい話(「 -
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ネタバレ目次
・弘法大師の書
・鎌倉・江ノ島詣で
・盆市
・美保関にて
・日御碕(ひのみさき)にて
・八重垣神社
・狐
・二つの珍しい祭日
・伯耆(ほうき)から隠岐(おき)へ
・幽霊とお化け
・思い出の記…小泉節子
種本である『知られぬ日本の面影』は、日本のことを知らぬ外国向けに書かれたものなので、一つ一つのものや行為の文化的・宗教的背景などを丁寧に説明しているのだけれど、先に出た『日本の面影』の収録から漏れたこちらの作品は、説明の丁寧さよりも、子どものような素直な好奇心で持って眺めているハーンの眼差しが強く感じられた。
日本文化の中のワビサビを尊び、枯れたものの中にもののあはれを感じているはずの -
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日本名 小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが、1840(明治23)年、日本にやってきて初めて書いた「知られぬ日本の面影」の翻訳アンソロジーである。
ハーンは来日後、間もなく会った親切な英国人教授に「日本の第一印象は、出来るだけ早く書き残しておきなさい。」と言われ、あわただしく書き留めたものをまとめた。本当によく書き残してくださったと思う。なぜかというと、その時外国人ハーンが見た、今から180年前の日本は、我々の国だけれど、もうそんな素敵な国は世界のどこにも無いのだから。
「東洋の第一日目」という章からの抜粋。
『人力車ほど居心地の良い小型の車は想像できない。わらじ履きの車夫の動きに合わ -
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『本の内容について独自の意見を表明できない人は、誰であれ、本当の読書をしている人とは言いがたいのである』―『読書について』
小泉八雲がラフカディオ・ハーンという聞き慣れない名前の外国人であると知った時の驚きは、子供の頃に耳なし芳一の話を教科書で読んだ世代には共通の驚きではないだろうか。今時分の子供であれば近所に外国籍の隣人がいたり、同級生に目鼻立ちがすっと通った子がいたりするのかも知れないが、昭和40年代の子供にとって外国とは「わんぱくフリッパー」や「名犬ラッシー」や「じゃじゃ馬億万長者」のような見たことのない国のことで、名前だってサンディやデイジーのような響きがするものである筈で、鎌倉時代 -
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(上巻と同じ内容です)
2012.8記。
突然ですがやっぱり地元の夏祭り・盆踊りというのはよいものです。なぜか振付を熟知しているおばちゃん、よくわからない役割を与えられてねじり鉢巻きで周囲ににらみを利かせているおっさん・・・
私が小学生(30年前、1980年前後)のころから変わらない風景だが、思えばこのおっさんおばちゃんも30年前はせいぜい30代。つまり1980年代にはそこそこ「盆踊りだせー」とか言っていた世代ではないのだろうか?2030年ごろには僕も地元の公園辺りで「自治会」のテントの下で東京音頭の音量を調節したりしているのだろうか?日頃は都心に電車で働きに出てしまう僕だが、そうやって将 -
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2012.8記。
突然ですがやっぱり地元の夏祭り・盆踊りというのはよいものです。なぜか振付を熟知しているおばちゃん、よくわからない役割を与えられてねじり鉢巻きで周囲ににらみを利かせているおっさん・・・
私が小学生(30年前、1980年前後)のころから変わらない風景だが、思えばこのおっさんおばちゃんも30年前はせいぜい30代。つまり1980年代にはそこそこ「盆踊りだせー」とか言っていた世代ではないのだろうか?2030年ごろには僕も地元の公園辺りで「自治会」のテントの下で東京音頭の音量を調節したりしているのだろうか?日頃は都心に電車で働きに出てしまう僕だが、そうやって将来どこであれ地域の行事の