梯久美子のレビュー一覧

  • 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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    「狂うひと」がとてもよかったので、梯久美子さんの未読の著作をさかのぼって読んでいこうと思い、まずこれを。

    兵士として敗戦の日を迎え、戦後の人生を生き抜き、それぞれの世界で一流となった方たちへの聞き書き。戦時中の体験はどの方も壮絶で、つくづく軍隊というものの恐ろしさを痛感させられる。それだけでも充分本として成立しただろうが、戦後をどう生きたかということにも多く筆が割かれていて、そこがとても良かった。

    当然ながら、置かれた状況は異なるし、戦後の歩みも違うわけだが、戦争で死んでいった人たちのことをずっと胸に抱いている点は共通している。生き残ったこと、自分が生きていることの意味を問い続けずにはいら

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    2017年09月14日
  • 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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    出版されたのが、7年前。私が読もうと思ったのは、文庫になってから。もっと早く読めばよかった。三國連太郎さん、水木しげるさんがご存命のうちに。だから、どうだってこともないんだけれど。

    金子兜太さんも、大塚初重さんも、池田武邦さんもお元気でいらっしゃるのが素晴らしい。

    それはそうなのだが、兵士として戦った方が、本当に少なくなってきた。
    そして今の日本の進む方向。

    生きた方の話を聞く、それが無理なら、書籍や映像になったものからしっかり知る。
    そこからリアルに想像する。
    それしかないような気がする。

    国のために戦うことがとてもカッコいいと思ってやまない人たちは、こんな本も読まないんだろうな。

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    2016年08月30日
  • カラー版 廃線紀行―もうひとつの鉄道旅

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    筆者が歩いた廃線となった路線について、写真・地図などと併せて書かれている本。私が乗ったことがあるのは清水港線だけで、日本はまだまだ広く、行ったことないところばかりだということを再認識した。
    近いところで、日中線の熱塩駅は行ってみたい。

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    2015年10月18日
  • 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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    なかなか気乗りしなくて、一年かけて少しずつ読み進めた。
    戦争について考えるつもりで読んだけれど、そんな大層なことは出来なかった。でも、最後まで読んで良かったと本当に思う。

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    2015年10月17日
  • カラー版 廃線紀行―もうひとつの鉄道旅

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     なんか居心地の良さを感じる鉄道の旅。
     鉄って感じではなく、旅の本。
     廃線じゃない鉄道本も、読みたい。

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    2015年08月20日
  • カラー版 廃線紀行―もうひとつの鉄道旅

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    〈目次〉
    第1章 北海道・東北
    第2章 関東
    第3章 中部
    第4章 近畿
    第5章 中国・四国
    第6章 九州

    〈内容〉
    大変オーソドックスな内容。ひとつひとつのボリュームはさほどなく、読みやすい。けど、必要な情報は入っている。知っているところの多い私は、記事の中に書かれているところは写真をつけて欲しかったです。

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    2015年08月06日
  • 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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    これまた、興味深かったです。

    戦争を題材にしたフィクションはたくさん読んだけど、実際に体験した人の話はあまり読んだことなかったかも。

    私の印象では、南方に送られると過酷なイメージ。

    水木しげるさんは、ラバウルで腕を失う経験をしたのに、なんか飄々としてて、きっと思い出したくもないこともたくさんあるだろうに、こんな風に語れるなんてすごい。
    「総員玉砕せよ!」を読もうと思いました。

    とても驚いたのが三國連太郎さん。
    完全に釣りバカのスーさんのイメージだったので、こんな波乱万丈な人生を送ったのかと本当に驚きました。

    今年は戦後70年。
    だんだんと、戦争をハッキリ覚えてる人が亡くなってしまうの

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    2015年06月19日
  • 昭和二十年夏、女たちの戦争

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    こういう本を読みたかったんだ、と思いました。

    戦争を題材にした本はたくさんあるけど、確かにそのほとんどが女は脇役。
    夫や息子を戦争に取られ、戦死してしまって悲しむ役どころが多かった。
    確かにそういう女性は当時たくさんいたのだろうけど、普通の若い女子は当時どんなことをして、何を考えていたのかにも興味がありました。

    本の構成の良さもあると思いますが、一気読みでした。

    みなさん、戦争からもう何十年も経っているからなのでしょうが、「お隣の○○さんが死んで……」みたいなことを淡々と(文字だけだとそう思ってしまう)語っておられるので、それがもう戦争というものの異常さを物語っているなあと思いました。

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    2015年06月14日
  • 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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    昭和を生き切った元兵士たちの語り。一つ愕然としたのは、死線を奇跡のように潜り抜け、学ぶ自由を謳歌すべく終戦直後の大学に入学した若い元軍人たちを、戦争へ行かずに済んだ下の世代の学生たちが虐め抜いたという話。徴兵忌避できただろうとか、敵兵に味方できただろうとか、色々な例を具に挙げながら個々人を袋叩きにしていた東大や一橋大のエリート学生たちの話。終戦のたった一年後なのに、戦争を生み出した社会のことが過去の遺物、他人事になっていた事実。70年後を生きる私たちは、どうだろう。

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    2013年02月18日
  • 昭和二十年夏、僕は兵士だった

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    俳人・金子兜太氏
    考古学者・大塚初重氏
    俳優・三國連太郎氏
    漫画家・水木しげる氏
    建築家・池田武邦氏

    兵隊として戦地に赴いていた五人に著者がインタビューをするといった形で、
    作品が構成されている。
    将校として、もしくは招集された一般兵としての立場や
    戦地が違うがそれぞれが体験した本物の戦争の話だと思いました。

    金子氏はトラック島に大尉として配属された。
    見捨てられたトラック島での生活、捕虜になったときの話が
    淡々と語られる。
    淡々とした語り口はよけいに戦争のむなしさをもの語っていた。

    大塚氏は、東京大空襲の後、下士官として寿山丸に乗り込むが
    魚雷により、船は沈

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    2012年08月18日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    ネタバレ

    「アンパンマン」の作者・やなせたかしの生涯を、実際に彼を側で見てきた著者が綴る。

    きれいな評伝だが、薄っぺらいものではない。実際に従軍し、生還したやなせ氏の生き様を丁寧に追っている。実際に成功するまでは長かったが、それまでの生き方が繋がっていることがわかる。

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    2026年04月09日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    改めてやなせ先生の生涯を知ると、朝ドラになるべくしてなったんだな、とまざまざと実感させられる。「天才であるより、いい人であるほうがずっといい」を地で行く先生の人柄はもちろんのこと、その人柄によって紡がれる様々な縁が超素敵で。

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    2026年02月27日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    やなせたかしさんの考え方は耳にしたことがあり共感を持っていたが、この本を読んで、よりやなせさんに好感を抱いた。自分自身の心の中の葛藤などが書かれていた。詩もやさしく、その心を見事に表現していた。戦争体験者としての話などもっと聞いてみたいと思った。他の本も読んでみたい。

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    2025年11月30日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    ネタバレ



    ・喬の故郷、香美市(かみし)香北町朴ノ木(ほおのぎ)。旧在所村。ざいしょは近くの御在所山から来てる。壇ノ浦の戦いで敗れた平教盛(のりもり)が安徳天皇を匿って隠れ住んだ伝説があり、喬はこの話を気に入っていた。祖先も戦いから嫌で逃げ出して臆病で暮らしていた気がしたり、大きな山の一本の木のイメージが好き。

    ・喬は未熟児で生まれた。その後、父の仕事の関係で東京都北区滝野川で暮らす。弟が生まれるが父親が中国で病死。父親の葬儀は中国と東京と香美市で行われ、新聞にも大きく載った。その後は喬と母親(登喜子)と父方祖母(鑯)と暮らす。

    ・小学校2年生で母親は再婚し、喬は伯父に預けられる。養子の弟と居候の

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    2025年09月08日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    やなせたかし さんの 最期の言葉 

     神さま 仏さま
      ありがとう ありがとう
     お父さん お母さん
      ありがとう ありがとう
     オブちゃん ちひろ
      ありがとう ありがとう
     みなさん 
      ありがとう ありがとう

       こしおさん こしおさん
         ありがとう ありがとう ありがとう
       こしおさん こしおさん
         ありがとう ありがとう ありがとう

    やなせたかしさん 暢さん亡き後の生活を 支えられた 越尾正子さん
    テレビで 野菜スープを中心に 食生活を支えられた様子を拝見していたので

    やなせさん 亡くなる前日のことば に
    さすが やなせさん 感動しました

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    2025年09月04日
  • 戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ

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    貴重な本ではあるが、各ミュージアムの説明が簡潔過ぎる気がします。また、私もそれほど知ってるわけではないですが、広島平和記念資料館がなく、まあそれでも、あとがきで言い訳めいたものが書かれてありましたので、まあ良しとしても、丸木位里と俊さんの原爆の図があって、何故?沖縄戦の図はないのか、疑問を抱きました。なんか物足りなさが残る読後感でした。

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    2024年10月06日
  • サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する

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    梯久美子(1961年~)氏は、熊本市生まれ、5歳から札幌市に育ち、北大文学部国文学科卒。サンリオに入社するが、2年後に退社、友人と編集・広告プロダクションを起業し、フリーライターとして雑誌にルポルタージュなどを執筆していたが、2006年に『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞し、ノンフィクション作家となる。その後、読売文学賞、講談社ノンフィクション賞等受賞。
    本書は、KADOKAWAの書籍PR誌「本の旅人」(2019年7月号をもって休刊)及び月刊誌「小説 野性時代」に、「サガレン紀行」として連載された文章をもとに、2020年に刊行、2023年に文庫化された

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    2024年04月01日
  • サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する

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    本書は林芙美子のサハリン旅行と宮沢賢治のサハリン旅行をそれぞれ追体験する、というテーマに別れて構成されている。

    ボリューム的にも力の入れ具合的にも賢治とサハリンの方がメインなのだが、自分の興味が深かったのは芙美子とサハリンの方。なのでボリューム的にやや物足りなく、星は3つにした。

    未だに賢治や啄木にイマイチ興味を持てないのは何故だろう?ただの食わず嫌いか北国と縁遠いからなのか。

    大垣書店 イオンモールKYOTO店にて購入。

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    2023年10月28日
  • 原民喜 死と愛と孤独の肖像

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    岩波新書 梯久美子
    原民喜 の作家人生を 死、愛、孤独をキーワードとしてまとめた評伝


    「原民喜は死によって生きる作家」幼少期における家族の死、愛する妻の死、広島での被爆経験が基調となっているとのこと


    この本に書いてある原民喜像と「孤独」が結びつかない。自死の数ヶ月前から友人たちを訪ねたり、17名の人に遺書を書いたり、20才以上年下の祐子との清々しい関係や遠藤周作との親交など 孤独とは無縁に感じる


    自死の原因については、明示していない。遺稿「死について」や「永遠のみどり」を読むかぎり、未来に希望を持っているように読める。被爆後遺症やptsdなど精神的な障害はなかったのか?



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    2023年08月13日
  • 昭和二十年夏、女たちの戦争

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    「梯久美子」のノンフィクション作品『昭和二十年夏、女たちの戦争』を読みました。

    先日、「青島幸男」の『人間万事塞翁が丙午(にんげんばんじさいおうがひのえうま)』を読んで、戦時下を過ごした女性の実際の姿を知りたくなったんですよね。

    「梯久美子」作品は昨年の夏に読んだ『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』以来ですね。

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    妻でもない、母でもない、女として戦時下を生きた5人の女性の証言!

    人生で最も美しい時を戦時下で過ごした5人の女たち。
    作家「近藤富枝」、評論家「吉沢久子」、女優「赤木春恵」、元JICA理事長「緒方貞子」、作家、評論家「吉武輝

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    2022年06月04日