梯久美子のレビュー一覧

  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    朝ドラが面白いわけだ!
    時代の波風、生い立ちの苦労に真摯に立ち向かい抗う事なく受け入れて、自分の手で表現する。やなせたかし、素晴らしい人物であり、充実した人生を全うした方だと実感した。

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    2025年09月02日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    ネタバレ

    朝ドラ『あんぱん』から、やなせたかし先生のことがもっと知りたくなり。
    子どもの頃に夢中になって観ていたアンパンマンに、こんな願いが込められているなんて知らなかった。幼稚園で「手垢まみれの絵本」を見つけた日テレのプロデューサーさんは見る目がありすぎる!もちろん子どもたちも。
    まさかサンリオと縁があるなんて知らなかった。サンリオの社長やら、手塚治虫さんやら、すごい人たちに発見されてばかりのやなせ先生が、一番すごいかも。良縁を引き寄せる人だったんですね。

    『あんぱん』も引き続き楽しく観ます!

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    2025年07月28日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    アンパンマンの作者のやなせたかし(柳瀬嵩)の伝記である。高知に生まれた嵩は県立中学校から東京の高等工芸学校の図案科を卒業する。二十二歳の時に陸軍の重砲部隊に入り、そののち中国に進駐する。中国で終戦になり帰国した後は高知新聞社に入り、後の夫人となる暢と同僚になる。上京して三越百貨店に入り宣伝部に所属した。このころから様々な媒体に漫画を投稿する。

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    2025年07月24日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    うちの息子の初めて発した言葉は「パパ」でも、「ママ」でもなく、「あんぱん」であったことを今でも鮮明に覚えています。何故、アンパンマンはあれほど、乳幼児を魅了するのかずっと疑問に思っており、この本を読めば何かわかるかと思い、購入しました。

    いくつか、アンパンマンの知らなかったことをしることができました。

    何故アンパンマンが空腹の子を助けるのか、アンパンマンの丸顔の由来、ドキンちゃんのモデル等々…。これらの真実を知るたびに、やなせさんの生い立ちや戦争での経験が、アンパンマンという作品に大きな影響を与えているということがわかりました。また、三越やサンリオと、やなせさんの関係性というのも、意外で驚

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    2025年07月14日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    久しぶりの読書
    アンパンマンが好きで朝ドラも見ているので手に取って
    特にアンパンマンのマーチの歌詞が出てくると涙が出てくるんだけど
    すごく優しい気持ちになれた
    これからもアンパンマン好きです

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    2025年07月07日
  • やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

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    アンパンマンの誕生と、作者やなせたかしについて知れた。詩は誰でも書けると考えているようだが、書いている人はやっぱり繊細に生きている人たち。戦時中の経験があったり、家庭環境もあったりの中、アンパンマンの中にその人柄や理想が詰まっている。

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    2025年07月06日
  • サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する

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    出張で行ったサハリンについて。梯さんの愛が伝わり、私も「あそこかー!」と面白かった。この本を読んでから行ってみてたら、違った視点からまた好きになっていたと思う。
    宮沢賢治の足跡(妹の魂を追って)も素敵だった。
    サハリンの冷たい風、おどろおどろしい海、自然豊かな景色。。

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    2025年05月20日
  • 戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ

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    『戦争ミュージアム』を網羅しているのかと思っていたら、そうではなかった。あと『通販生活』という、読んだことないけど誌名から受ける印象から、この雑誌で連載していたということに驚いた。

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    2025年02月24日
  • 戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ

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    ネタバレ

    __いま生きている人だけの声を聞き、今日と明日のことのみを考えるとき、国も人も判断を誤ることがある。つねに過去をかえりみながら進むことが必要なのだ。

    戦争の歴史というと、

    広島の平和記念資料館と、沖縄のひめゆりの塔、が、修学旅行などで行ったこともあったりで身近でしたが、それ以上知る機会や知ろうという考えが及んでいませんでした。

    それぞれの地で、それぞれの戦争の経験があることを改めて思い知らされました。

    知らない歴史、というよりは、ちょっと知っている、聴いたことあるけれども、知ろうとしない事実。

    像山地下壕は初耳でした。なんだか架空のお話みたいだと思いました。

    あとは、初めの毒ガス資

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    2024年12月21日
  • 戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ

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    私の趣味は博物館めぐりである。大抵は考古学博物館ではあるが、戦争・平和博物館も多くまわっている。わりとたくさんまわっていると思っていたけれども、此処に紹介された14の博物館のうち、行ったことのあるのはたった3博物館だった。ショックなのはそこではなくて、行ったことがあるのに、書いていることのほとんどを、私は初めて「気がついた」のである。

    梯久美子(かけはしくみこ)さんは、私の尊敬する数少ないノンフィクション作家である。本書はミュージアムガイドではない。詳しいアクセスも入場料金も記載がない。ノンフィクションなのである。多くの遺物の中から、何を選びとって、どう記すか。それが作家の価値を決める。

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    2024年11月12日
  • 昭和二十年夏、女たちの戦争

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    ネタバレ

    著名な女性5名の「個人的な戦争体験」。
    NHKのアナウンサーだったり、慰問団の女優だったり、緒方貞子さんだったりするので、市井の方とは少し違うこともあるが、当時の生の様子が垣間見えて興味深かった。ちょうど母と同年齢の方の話もあり、そんなふうだったのかな、ということが、少し想像できた。

    戦時中、つづらに入れておいた遺体が盗まれたり、艦載機の機銃掃射で追われた際に米兵の笑う顔が見えたり、敗戦の日、働こう、と誓ったり、教科書に墨を塗りながら泣き出す先生の話や、戦時中は男性に代わって放送戦士と言われたのに、戦後、男たちが復帰してきたらアナウンサーの職場を追われたり、戦時ならではのエピソードがある一方

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    2024年09月16日
  • 戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ

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    筆者の行動力に感心した。8月に平和を思うときに読むと良い。現地に行けばなお良いが、時間とお金との相談だ。

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    2024年08月30日
  • 戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ

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    <目次>


    <内容>
    大久野島の毒ガス資料館から東京の第五福竜丸展示館まで、14館の戦争ミュージアムを紹介した本。雑誌「通販生活」連載の記事をまとめたもの。梯さんは、戦争などのノンフィクションを多く手掛ける人。この資料館紹介もロケだけでなく、きちんと裏付け資料も載せているし、安心して読めます。

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    2024年07月31日
  • この父ありて 娘たちの歳月

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    家庭環境によって人生が左右されることを意味する「親ガチャ」本といっても言い過ぎではないほど登場する人物は死ぬまでその影響を感じされる内容。
    梯久美子さんの足で取材したからこそ書かれた内容だからこそよりリアルな人物像が浮かんでくる。そして、一文字でも読み飛ばしさせてくれず、じっくり本と向き合うことになった。

    それにしてもよくこれらの人物を選んだな、という父そして子供(娘)ばかり出てくる。

    読後ここから、それらの著書を読んでみたくなる読み手に行動を起こさせてくれる。

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    2024年01月01日
  • この父ありて 娘たちの歳月

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    作家は家族の恥部を赤裸々に書く運命にあるのか。色んな苦しみがある。

    石垣りん
    男のようになるのではなく、女のままで、1人の人間としてちゃんと扱われる。これまでしてきたことを価値ないこととして否定されることなく、誇りを持って社会に踏み出すことのできることを望んだ。

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    2023年12月09日
  • この父ありて 娘たちの歳月

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    9組の父親と書く娘。梯さんの取材力と筆力。どれも読みでがあった。
    石垣りんの詩をもっと読んでみたい。
    石牟礼道子さんの作品をいつになったら手に取るのだろう。
    馬込文士村、わりと近くに住んでいたのにどうして散策しなかったのか。
    読んでいて、私自身の次につながる感じがした。

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    2023年10月29日
  • カラー版 廃線紀行―もうひとつの鉄道旅

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    今は無き八重洲ブックセンター本店で閉店になる10日くらい前に、もう最後だから何か買おうと思って新書の棚を眺めていたら見つけた本です。
    元々新聞の連載をまとめたもののようで各路線にかけるページ数は少ないものの、著者がちゃんと現地に行って見て書いているのが判って、自分でも行って見たくなります。自動車の運転をせずに歩ける範囲で取材しているので、その点も実際に行くときの参考になりそうです。

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    2023年10月27日
  • この父ありて 娘たちの歳月

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    筆者の梯久美子は、本書のあとがきに「"書く女"とその父」という題名をつけている。その題名の通り、本書は、9名の、比較的活動時期の古い、従って、既に亡くなられている女性作家とその父親との物語を描いたものである。執筆の動機について、筆者は「女性がものを書くとはどういうことか、ということに、私は長く関心をもってきた」と書いている。これら9人の女性作家たちが、ものを書くようになったこと、あるいは、書いている中身、に父親がどのように影響を与えているかを考える、すなわち、「娘と父の関係を通して、新たな側面からこのテーマについて考える」ことが狙いであったということだ。
    それぞれの女性作家

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    2023年08月25日
  • サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する

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     サハリン、樺太、サガレンいろいろな呼び方がある。歴史的には、幕末の日・ロ雑居地状態から、1875年の樺太千島交換条約によりロシア領に、1905年のポーツマス条約により北緯50度以南は日本領に、そして太平洋戦争後、同50度以南は日ロ間に平和条約が結ばれていないため未帰属状態で現在に至っている。

     偶然だが、本書を読む少し前に、林芙美子の紀行エッセイを読んだのだが、芙美子も戦前に樺太を訪れ、鉄道旅をしていた。本書第1部は、著者の鉄道旅プラス廃線探索なのだが、主要線はそのままなのだからある意味当然だが、主に芙美子の足跡を辿った旅となっている。
     すごく面白いなあと思ったのは、芙美子は途中駅の白浦

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    2023年07月27日
  • この父ありて 娘たちの歳月

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    日経新聞に連載された9人の女性作家たちの父との関係についてまとめた本。綿密な取材で、彼女らが父をどうとらえたか、深掘りしながら鋭く推察している。
    厳しい時代に生きた父への尊敬、愛情の念もあれば、憤り、悔恨、葛藤といった負の感情もある。それらを通して感じたのは、「書く女」たちのしなやかさと強さだ。それに対比して、男たちの身勝手さ、浅はかさも伝わってきた。
    修道女として生きた渡辺和子は、二・二六事件で、父親が射殺される瞬間を目前で見たが、泣かなかった。軍人の子として凛とした姿勢を貫いた。
    石垣りんは、半身不随となり4人目の妻に甘えて暮らす父親への嫌悪の中、窮乏した一家6人を養うため、定年まで働き続

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    2023年07月02日