竹美家ららのレビュー一覧
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ネタバレあらすじ
極端な二面性を持つ人気アナウンサーの計と、懐の深すぎる映像作家の潮。知り合って一年、些細な諍いは絶えないながら仲良くやっていたふたり。そんなとき計は「ザ・ニュース」の裏番組に出演するタレントの木崎が、自分のせいで旭テレビのアナウンサー試験に落ちていたことを知る。好きでなったわけじゃない自分に、ここにいる資格はあるのか。迷いから調子を崩す計は、心配してくれる潮にも素直になれず…?
おまけのような後半の国江多さんネタが面白かった。
ココに来て、このネタか?と思ったけれど、壁ドンの解答編の演出効果としては最高に良かった。
それにしても、あの台詞。素晴らしいです。
潮に向って言わせる言葉 -
Posted by ブクログ
ネタバレ林檎〜のスピンオフ、人の感情を玩具のように弄ぶ脅威の男・栫と何故かそんな彼にどうしようもなく引き寄せられてしまった生協バイトの青年嵐のお話。
BLのレーベルから出てはいますが、物語の本質は数奇な運命に翻弄される人たちのサスペンスドラマなのかな。
止まった時間に囚われて壊れてしまったそ栫とその家族、母親である翠子の描写はぞっとするほど。
5年間付かず離れずの距離で友人として付き合い続けてタイミングを見計らったように秘密を暴いて感情を砕こうとする栫は怖すぎる……。
内側から破綻した栫にとって、それでも自分から離れようとしない嵐は彼が初めて手にした希望であり、生きる意味に繋がる程の唯一無二の存在な -
購入済み
おとぎ話のゆくえ
情景描写は美しく、私も思わずその街をそぞろ歩きたいと思ってしましました。自分の境遇を悲観しているわけでもないが、寄る辺もなく、虚ろな心に、確かな故郷を見つけ変わっていく主人公の様子。せつない別れにキュンキュンして涙が止まりませんでした。読後あったかい気持ちになれました。いいもの読ませていただきました。
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Posted by ブクログ
ネタバレだらしない根無し草×且つての殿様の子孫である若様
思いのほか良くて引き込まれ、切なさに涙してしまった。読む前は思いもしなかった星5…!多分一穂さんの文章好きなんだと思う。
こういうふうに受けと攻め交互視点で描かれると感情移入しやすい。登場人物は脇キャラまでちゃんと血肉が通っていて、ついつい彼らのことを好きになって応援したくなってしまう。
隼人が湊の両親と接したときに湊の境遇に安心する場面、隼人が乗る電車を湊と犬蔵が追いかける場面、湊が隼人に会いたいと言って慎に訴える場面、で泣いた。列挙してみるとどれも隼人と湊、互いへの想いをすごく感じる場面だった。
最後の『共犯者のゆくえ』までとても良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ英国貴族御曹司×拾い子執事というだけで、もう垂涎もの設定なんですが、30年くらい作中で時間が流れるのがたまらない。
気持ちが通じ合っても、受けのエドワードが控えめで慎ましやかで、
執事の分を超えないというのが萌えを最高に刺激してくれます。
おまけに舞台は第二次世界大戦直前…激動の時代を生き抜く
ふたりの行く先が気になって、ページをめくる手が止まりません。
あのタイミングで『ここで、お別れです』って。エド!!!
描写が美しく、上海独特の湿度すら感じます。
英国、パブリックスクール、シノワズリ、執事、主従、オリエンタル…
そんな単語に反応する方はぜひ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ話の内容はまさにおとぎ話というか、ちょっと浮世離れしていて、
さすがにうちみたいな田舎にも、そこまでの風習は残ってないよ、
というレベルの現実味のなさなんですが、気がつけばその現実味の
なさが妙にリアルになっていて、もしかするとそんなこともあるかも、
と思わされてしまいました。
小難しい描写もなく、淡々と読めます。
城持ち大名の子孫、若様と呼ばれる天然良い子ちゃんな受と、
全てを持たない世捨て人のような攻という、ちょっと一見どうしたって
かみ合わないような組み合わせです。
普通じゃ絶対に価値観があわなくて、交わることさえなさそうな設定
なんですが、それゆえに強烈に惹かれ合ってく様が小気味よい。