文倉十のレビュー一覧
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ネタバレホロとロレンスの絆は決して浅くはありませんが、ほんの些細なことから生じたすれ違いが大きな亀裂になってしまうこともまた、よくある話です。
お互いに信頼し思いを寄せている部分があるのに、正直に伝えられなかったり、相手を思いやったつもりの行動が裏目に出たり。
恋敵まで登場しての大騒動になりましたが、何はともあれ落ち着くところに決着して一安心です。
また新しい街へと向かう、ホロとロレンスの旅路がどのようなものになるのか、次作も楽しみにしたいとおもいます。
物語の展開はスピード感があってとても楽しめましたが、相場を使った売り買いや信用取引を用いた策略など、経済的な部分ではそれなりに専門的なやり方がでてくるので、ストーリーだけを追うのではなくロレンスの手口を正確に理解しようとすると少し難易度が高い部分があるかもしれません。 -
Posted by ブクログ
行商人として一人前だと思われていたロレンスですが、欲を出したあまり絶体絶命の窮地に立たされることになります。
とても返済できる額ではない借金を背負い、解決のために泣く泣く許されざる「金の密輸」に手を出すことに。
互いに騙し騙されの商人の世界で、賢狼ホロの叡智と、これまでの経験から身につけた証人としてのスキルをフル活用してピンチ脱却を目指します。
金の密輸や武具価格の暴落、為替システムの活用など、社会科(世界史)の授業に関連するような単語も各所にちりばめられており、他のライトノベルと比べても読みごたえがあります。ホロの思いに気づかず、また気づいたとしても言葉かけを見事に間違えるロレンスの朴念仁っぷりにはあきれてしまいますが、この凸凹コンビのやり取りが、また本作品の魅力になっているように思います。 -
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狼の化身であるホロと旅の行商人ロレンスの冒険を描く『狼と香辛料』シリーズが17巻で完結した後の後日談を描くSpring Logシリーズも、順調に物語が進みあっという間に4冊目となった。もともとは行商人を引退し、湯屋の主人となったロレンスとホロの日常を描く作品の予定だったようだが、今作からは本格的に旅に復帰して、過去と同じような展開を迎えることになったらしい。
街で落ち着いている2人も決して悪くはないが、やはり2人には旅に出るのがよく似合う。
17巻まで続いた『狼と香辛料』での旅がホロの故郷であるヨイツに向かうと言う目的が明確であったことに比べると、本作から始まる旅はかなりのんびりしている。
考えてみれば当時の2人は根無し草であったのだが、今の2人は湯屋『狼と香辛料亭』という帰るべき場所をしっかりと持っている。また、一応娘であるミューリとコル(本作ではすでに枢機卿と呼ばれている・・随分と出世してしまった)と会うための旅とは言え、本質的には、ホロとロレンスの思い出作りが目的なわけで、今回の旅の緊迫感はこれまでとは比べ物にならない。読者としては、安心しながら読み進めることができるわけだ。
そんな本作ではいつものように、数篇の短編が収められている。それぞれ前から並べていけば、Spring LogⅡで登場したセリムが語り手の『狼と湯煙の向こう』、新たな旅に出たばかりの二人の最初の一歩を描く『狼と秋色の笑顔』、これまでの雰囲気を濃厚に残している“逗留した街での問題を解決する“パターンの『狼と森の音』、ようやく大きな街に辿り着いた二人がトラブルに巻き込まれる『狼と旅の卵』、そして本作のために書き下ろされたミューリとコルの馴れ初め的なエピソードとなる『狼ともう一つの誕生日』となる。
これまでこのシリーズをずっと読み続けてきた読者からすれば、特に3つ目と4つ目のエピソードは、読み慣れた懐かしい匂いに溢れていて安心して進んでいくことができる。どうやら一足先に進んでいるコルとミューリは何かとてつもないことを引き起こしているらしいのだが、それはまた別の物語ということで、このSpring Logシリーズではほとんど触れられることがないようだ。
前の旅を描くシリーズでは、ロレンスは「若さはあるが、まだ落ち着きが足りない」的な描き方をされることが多かったのに、10年経った今では「かつては、凄腕の行商人だったが、今はやや体力が落ちている」と、いった描き方をされていて、一読者としてはやや戸惑ったりもする。確かに最後のデバウ商会とのやりとりを通じて、北の地の平和に大きく貢献したのは、間違いなくロレンスとホロなのだが、そんなに凄腕だったのかなぁとか、そんなことを思ってしまったりする。
おそらく、このSpring Logシリーズはミューリとコルを追って、少しずつ南に向かうのであろうと思うと、かつての登場キャラクターたちとの再会を楽しむことができるだろう。 -
購入済み
次巻を期待させる良い引き
今回は話も結構進展したので、読んでて楽しかったです。ゼンジロウの秘策も気になるし、心配しすぎなくらい慎重なゼンジロウなので今回も“なんとか”交渉を纏めて成果を持ち帰るのだろうが、そろそろアウラ殿下の寵愛を頂きたい所笑
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Posted by ブクログ
経済を扱ったラノベとして一世を風靡した「狼と香辛料」が15年ぶりにアニメ化されると聞いた時、驚きとともに「最初からやり直すのかあ…」と軽い失望を覚えました。元のキャストを維持した以上、あの名作の続きをぜひ観たかったものです。
そんな若干残念なアニメ化にも利点があって、久しく新刊書店で見かけていなかった原作が再びずらりと並ぶようになりました。おかげで、本当に長い間入手できていなかった本編ラストの17巻を、やっと読む事ができました。
本巻自体はタイトルに明示されているようにエピローグでしかないのですが、何せ自分が1巻を読んだのは最初のアニメ開始とほぼ同時期。ちびちびと、本当にスローな読書ペースでしたが、ついにここまで来たかあ、と感じ入るものがありました。ラスト数ページと最後のイラスト。もうこれだけで十分です。お腹いっぱい。長い間ハラハラしたりニヤニヤしたり、本当に楽しませて頂きました。ありがとうございました。
…って、原作まだ続いているのですけどね(笑) -
購入済み
タイトルに偽りあり
タイトルは釣り!!ぜんっっぜん理想じゃないしヒモしてない笑 これからドンドン主人公は大変になってくるし、政略尽くしで読者も頭使う笑 なんとか幸せになって欲しいけど…それは神(作者)のみぞ知る…
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無料版購入済み
商人と狼少女の二人旅
最近再びアニメ化もされたある種、有名な異世界ファンタジーと言える作品。といっても転生者は出てこないけど
台詞回しは勿論だが、ロレンスとホロ二人の魅力が素晴らしい。時間があれば是非二人の軌跡を追ってみたい -
Posted by ブクログ
蝕の予言をめぐる騒動が一段落し、南への道の開削計画に、デュラン選帝候、バーリンド選帝候、ゴブレア選帝候代理のジアッドが協力。
トート・コルとミューリは森を探索し、不法に住み着いていたフォーナンの村の住人と遭遇。和解のための方法を模索。
梟の異端審問官ローシェと出会い、裏で手を組むことを提案。
帝国が教会との戦いで力を増すのを防ぎほどほどのところで手を打つ。
月を狩る熊が、精霊と人間との間で争いを止めるために戦っていたという話を聞く。
鼠のヴァダン、狼のミューリ、白鳥のディアナ、黄金羊のハスキンズらの協力を得て解決に向けて動いていく薄明の枢機卿。
異端審問官ローシェにそそのかされコルの暗殺に失敗した選帝候らに、南への道の開削を指示するコル。 -
購入済み
なかなか面白い
「ヒモ」という言葉ほど何もしていないとか体たらくとかいう感じではなく、能力も行動力もあるので、題名がそぐわない気がするが、内容的にはかなり面白いし、画力もあって読みやすい